地震で停電したときの対処法と万が一の備えで「準備しておけば良かった」と実感したもの

地震に備える男

2018年9月、札幌中央区のマンションにて激しい地震に遭遇。

24時間以上の停電を経て、復旧。本当に地震の強さを実感しましたが、こういうときに実感するのが、普段の備え。

私の場合、マンションが停電したくらいで、水とガスを使うことができました。

しかし本当に今回の地震はひどい被害があったようで、一歩間違えれば被害はこんなものではなかったこと。

最悪命に関わる問題であったことを実感しています。

今まず思うのは、地震への備え。本当に地震は突然やってきて、生活を一変させてしまいます。

そこで、今回の教訓を絶対に忘れないために、地震が起こり24時間以上停電し、反省したこと、気付いたことを備忘録として記録しておくことにしました。

もし偶然、この記事を読んだあなたは、「万が一のときはこういうものがあれば便利なんだな」という気持ちで、お読みいただければ幸いです。

それがまさに、運命を分かつ可能性があります。

停電したときの対処法

まず家が地震で停電してしまったときの対処から。

地震が起こってよくあるのが、停電し、それから電力が復帰したときに起こる火災。

いわゆる通電火災と呼ばれるもので、停電前までに使っていた電熱器具が漏電し、そこから火災が発生してしまう災害です。

これを防ぐためにまずすべきなのが、ブレーカーを落とすこと。

地震が起こり停電。そして避難をする前にまず、ブレーカーを落とす。そして、家電のコンセントをすべて外す。

停電が回復したのを確認した上でブレーカーを入れて、そして家電のコンセントをすべて元に戻す。

これで安全に停電前の状態に戻すことができます。

必要なもの

それと、今回の24時間以上の停電を経験して不安に感じたのが、水や食料などの問題。

地震が起こったあとはすぐ、多くの人がコンビニやドラッグストアに殺到し、懐中電灯や電池など、そういった必需品はすぐに売り切れ。

水やお茶、インスタント食品なども入手困難になります。

私の場合はちょうど名古屋から戻ってきたばかりで、向こうで寿がきやの乾麺類を札幌に輸送したこと。

そして普段から水とお茶のペットボトルは常備しているので、最悪一週間はやっていける状態は確保できていました。

ただ、懐中電灯は持っておらず、スマホも圏外になること多数で使えず。挙げ句電池切れを起こしそうな状態(普段からギリギリ0になりそうになって充電しています)。

情報も入らず、電気もなく、心理的な先行きの不透明さが、一番の問題でした。

この体験から最低限、普段から必要なものを用意しておくこと。その当たり前の大切さを思い知らされたところです。

では具体的に何をどう準備しておけばいいのか。個人的に特に必要性を感じたのがこちらです。

1・最低数万円の現金

自分は普段カードばかりで、現金をあまり使わないタイプですが、いざ災害が起こるとATMは停止。

停電中も営業してくれるお店もありますが、カードは使えません。最低限の現金を持っていなければ、まさに詰む可能性があります。

なので、最低は数万円。そしてそれは1万円札ではなく、1000円札を中心に現金を用意しておく。これで、いざというときの買い出しも安全です。

2・携帯ラジオ+予備電池

次に必要なのが情報。はっきり言って、スマホは災害時、ほぼ役に立ちません。運が良ければ電話ができますが、ネットで情報を集めようにも、圏外になって使うのが困難です。

そこで、やはり災害に強いのがラジオ。情報さえ入手できれば、今後どれくらい耐えていれば状況が良くなるのか。それが見えてきて、心理的な安心感が全然違います。

やはり災害時に必須なのは情報。この意味で、万が一のさい、情報を確実に入手できるラジオは必須。

私もこの地震を機に、ついに携帯ラジオを購入。

ソニーのラジオ

万が一のさいは、これで情報を入手します。

3・懐中電灯+予備電池

北海道大地震で人生で初めて、24時間以上電気がない真っ暗な夜を明かしました。そして、電気がない夜の暗さ。光のありがたさを実感しました。

自分は夜、窓の外に出て電気の復旧が開始されないか待っていましたが、どの家も真っ暗。ただ、ところどころ、懐中電灯やローソクかなにかで光をともしている家庭の光が見えました。

夜真っ暗だと心理的に混乱します。とくに、家、道路、すべての光が消えて真っ暗になった街中ではなおさらです。

余震で夜行動しなければいけないとき、光なしで動くのは危険です。光を確保するために、懐中電灯は普段から用意しておくのが安心です。

地震発生後、ドラッグストアではすぐに売り切れになり入手困難に。ということでネットで入手。

懐中電灯

電池とあわせて準備。

単3電池

懐中電灯もラジオもすべて電池が単3に統一しておきました。

4・調理なしで食べられる食料と水

一番難しく、そして重要なのがやはり食料です。

停電すれば電気は使えず。そのため、冷蔵庫のものはすぐにダメになります。そして、電子レンジでチンして食べる冷凍食品も使えなくなります。

ただ、水とガスが使えれば、ゆでたまごやインスタントラーメンなどを作れるので、最低限の栄養は確保できます。

問題は、ガスも水も電気も使えない場合。普段から、何も調理せずに食べられるものがないと、本当にヤバい状態になります。

かりにコンビニやスーパーが店をあけても、食料は速攻買い占められてなくなってしまいます。

ガラガラの商品棚

そのため、

1・長期間保存可能なもの

2・調理せずに食べられるもの

を、最低3日は用意しておくのが、生存のカギになることを実感。

3年間持つカロリーメイトとか、長期間保存可能な食料を最低限備蓄しておく。そして、ペットボトルは余裕を持って確保しておく。

これが心理的な安心になります。

それと今思いましたが、キャンプで使うような携帯のカセットコンロを用意しておけば、インスタントラーメンの調理もできますね。

なので、保存食+携帯のカセットコンロを常日頃から複数用意しておく。これで食料の確保ができます。

そのほか気づいたこと

以上、万が一に備えて最低限、用意しておけば良かったものをご紹介しましたが、もう1点、今回の停電で思ったことがあります。

それは、

「1つのインフラに頼った生活はもろい=オール電化の物件はリスクが高い」

ということです。

水にガスに電気。どれか1つがダメになっても、他がなんとかなれば、最低限、復旧までの時間を耐えることができます。

しかし、オール電化の物件のように、インフラを電力に依存している家の場合、それがダメになったとき、すべてがダメになります。

電気がダメでもガスがあれば、ガスがダメでも電気があれば。これが重要で、この意味でオール電化の物件は、今回の停電で非常に困ったのではないか。

そんなことを感じています。

それと、毎回スマホは寝る前にしっかり充電しておく!私のように、毎回残量が20%を切ってから充電していると、今回のような突然の大災害時、非常に困ります。

ニュースでも、札幌市役所に携帯の充電のためにたくさんの人が列をなして並んだそうです。

毎回寝る前にきっちりスマホを充電して100%で朝を迎えれば、最悪の事態に備えることができます。

電気製品は残量がなくなったらそこまで。充電はぜひ、余裕を持ってしておきたいところです。

最後に

ほんとうに、地震は突如やってきます。

そして、その被害によって、生活が一変してしまいます。こんなときこそまさに、普段の準備によって、運命が別れてしまう。

そのことを強く、実感しています。

だからこそ備えあれば憂いなし。普段から準備をしておけば、最悪の出来事が起こっても、その被害を抑えることができます。

参考になれば、幸いです。