2021年の終わりを迎えて

夕暮れ時

いよいよ明日は大晦日。2021年も終わりを迎えます。

2021年は6年にも及ぶ札幌での生活が終了。個人的には人生の転機となった一年となりました。新しい生活も始まりそして年末を迎えた今、全てはまるで夢のよう。

時の過ぎ行くスピードに、ただただ驚くばかりです。

人生の一区切りを迎えて

2021年は私の人生の一区切りが終えた一年でした。

12年前より自分は人生で何をしたいのか?どのように生きたいのか?試行錯誤のなかで明確化した「理想の暮らし」。それが実現されたのが、札幌での暮らしが始まった2015年からの6年間でした。

結果、2019年の段階で自分がやってみたかったことや経験してみたかったことを実際に経験し、所有したいと願ったほとんどのものを所有。上昇気流に押し上げられ、夢のような日々を送ることができました。

そんななか、2020年に世の中の流れが一変するとともに、自分の人生が再び変化していく予兆を察知。そして2021年、自分の人生において一つの完結を迎えることとなりました。

「したいことはやってきた」という満足感があるからなのか、欲や欠乏感、不満や後悔といった感情はまったくありません。むしろそれらの感情は自分のなかで、どんどん薄まっています。

そしてそれは新しい始まりを迎える前の終わり。今は静かに自分の人生をあるがまま見つめ、再びこれからの人生をどう進んでいくべきか?12年前と同じく、静かに考えたい心境です。

2021年は「止まる」タイミング

山高ければ谷深し。上にたどりついたのち、次は降りていくのがお約束です。それは決して悪い意味ではなく、人生において次のステージへ進むために必要なサイクルです。

降りていくことによって再び目指す上が見えてくる。12年前はまさにそんな状況でしたが、再び降りていく時期に差し掛かった今、不安や恐れはありません。

降りていく過程のなかで、期待はずれや失敗、何でもいいですが、自分が望まない出来事は起こるでしょう。でももはやそれらの出来事に、心が惑わされることはないでしょう。

再び上へ向かっていく時期がやってきたとき「全てがチャラになる」ことを今までの経験から学んだからです。

ということで2021年に引き続き2023年までは何が起ころうとも泰然自若。日々目の前のことを淡々とこなしていこうと思っています。

まずさしあたって2022年は再び、これからの人生でしたいことや学びたいこと、経験したいことを再度明確化し、静かに時を待ちたいと思っています。

最後に

人生にはがむしゃらに前へ進んでいく時期がある一方、自我を抑え、静かに淡々と時を過ごすのが吉な時期があります。大きく飛ぶ前に低くかがむ必要があるのはそんな自然のサイクルがあるからなのでしょう。

個人的には2021年からの3年間が後者の時期。自分から何かを仕掛けるのではなく、淡々粛々と、今用意された環境(自分が現時点でいるべき環境)において、時を過ごしていこうと考えています。

2021年は自ら積極的に大きな決断をしたというより、自然な流れの中でできた道を進んでいきました。

率直に告白すると、起こった出来事の中には不本意なこともありました。しかし、今そうなった理由がわからなくても、今後それが分かるときが来ることを確信しています。

人生は移ろい変化していくもの。だからこそその変化を、楽しみたいと思っています。遠藤周作さんが著書で述べているように「人生で起こることは一切ムダがない」と信じているからです。

良いお年を。