大人になって真剣に『女王の教室』を観たらぶっ飛んだ件

女性教師

先日、ふと面白いドラマが観たいと思ってネットを検索。すると『女王の教室』が気になったので、DVDで観てみることに。

結果、自分でも驚くほど感動をしてしまったので、その驚きを出来る限りネタバレなしで書いてみたいと思います。

『女王の教室』とは

このドラマは2005年に日テレ系列で放映されていたドラマ。

天海祐希さん演じる小学校の女教師の阿久津真矢が、非常識ともいえる超スパルタ指導で生徒たちを指導。子どもたちは真矢の冷徹な指導によって、精神的にボコボコにされていきます。

真矢のスパルタはえげつなく、大人でもボコボコにされてしまうかもしれない強烈なもの。

それでこのドラマは、真矢=危険な教師とかそんな話ではなく、最後は感動のめでたしめでたし。改めて教育とは何なのか。何をすることが本当に子どもたちのためなのか。観る人に問いかけてくる、素晴らしいドラマです。

ネタバレを避けるため詳しいことは書きませんが、真矢の行動にはすべて理由あり。賛否両論を呼ぶのは仕方ないですが、理想より大切なのは現実。このドラマのメッセージは、とても賛同できます。

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ここが素晴らしい

それでこのドラマを観て一体何が素晴らしかったのか。

少し冷静になって考えてみたのですが、それはやはり子どもたちが自らの壁を乗り越えて、人間として成長していく姿にあります。

まず主人公の和美。おちゃらけで能天気。超がつくほどのお人好しですが、真矢に一番のターゲットにされているのが和美(それも理由があります)。

和美が壁にぶつかるたび、涙を流しそうになるたび、彼女はそれを一つ一つ乗り越えていく。そして和美こそが一番に、真矢の本当の気持ちを理解する生徒になります。

和美のほか、道化系キャラの真鍋由介。彼も、おちゃらけることで、本当の自分の悩みや弱さから逃げている少年でしたが、彼が現実と向き合い、自分の弱さを克服していく。そして、本当に自分にとって大切なものを手に入れていく。その姿は本当に素晴らしい。

ほかの子も個性的。勉強はできるけど心に闇がある子とか。とくに馬場ちゃんの裏切りはえげつなさすぎてアレですが。

いずれにせよ、真矢のクラスの子どもたちは皆、それぞれ問題を抱えています。しかし真矢の体当たりの指導によって子どもたちは一致団結。一歩一歩着実に、成長を遂げいきます。

成長していくのはなにも子どもだけではありません。子供の両親。家族。皆、変わっていきます。それは、こちらの神田一家の姿が典型。誰かが変われば周りも変わる。そういうものなのかもしれません。

真矢が鬼スパルタの嫌なクズ教師ではない。それは、真矢の行動が実は、生徒一人一人のことを完全に知った上で、本当に彼らが必要なものを与え、彼らを伸ばそうとしているところに出ています。

そして何より、責任感を持っている。暴言を吐く。そこには必ず意図がある。それは、ドラマの最初、真矢にボコボコにされて落ち込んだ由介と美人ママの再開シーンを見れば、全てが納得できます。

それと、なぜ真矢があそこまで信念を貫いた指導ができるのかというと、この校長の存在なくしては、それを語ることができません。

当初は頼りない校長のように思いますが、この校長は校長で、教育者としての確固たる矜持を持っている。だからこそ、真矢を採用して、クラスを任せていることが、エピソード2(後述)で明らかになります。

忘れてはいけないのが教頭。一般社会に生き、様々な理不尽を経験した自分としては、教頭の立場が今はよく理解できます。

そしてこの教頭も、立場上真矢に反対しつつも、実は教育者としての真矢の信念を認めています。真矢だけでなく、登場してくるすべての人物に、意味がある。それもまたすごい。

エピソード1&2について

『女王の教室』は本編だけでも最高に感動できますが、もしこのドラマに興味を持ったら、なぜ真矢が鬼教師になったのか。それが描かれているエピソード1&2もおすすめ。

教育センターに送られて「なぜ教師を目指すことになったのか?」を問われる真矢。そこから、真矢が変わっていく理由が分かります。

生徒思いの優しい先生でいたい。そんな気持ちを持った白真矢でしたが、心に闇を抱えた生徒によって、教師を辞めることに・・・。

それから真矢の人生にいろいろ悲劇が訪れますが、とある出来事から教師への復帰を決意。

エピソード2では、再び教壇に立つことに。このときは灰色。ここでは、本編でわずからながら語られた、とある少年との事件が語られます。

エピソード2は本当に胸糞が悪くなる鬱ストーリーで、お約束通り、悪い少年は真矢に半殺しにされます。しかしいじめられっ子の少年は、最高に人として素晴らしい。そして優しい。

教職員再教育センターに送られた真矢ですが、教師として働くことの意味を知り、二度と教師を辞めないことを決意。ついに、現場に復帰することに。

ここで、真矢は生徒たちの一人一人の特徴をチェック。彼らが本当に成長するにはどうすればいいか。誰を中心にクラスを進めていくのか。本編へとつながっていきます・・・。

このエピソード2を観たあと、再度最初から本編を観直してみましたが、セリフ的にも「そういうことだったの!」という驚きが多数。

「なぜ真矢はこんなどぎついことをわざわざ言うの?」という疑問がスッキリします。

最後に

このドラマが放映されたのは2005年。

当時は、ブームになっていたものの、このドラマを観ることはなくて、「怖い女教師の話」くらいのイメージしか持っていませんでした。

しかし、大人になった今、このドラマをしっかり観てみると、そこには本当に、本質的で深いメッセージが散りばめられていることに気がつきます。

ということで、子どもの教育を考えるだけでなく、人としての生き方。信念の持ち方。そういったことを見直したい方にも、このドラマはおすすめ。

本当の優しさとは何なのか。人として貫くべきものは何なのか。心揺さぶられる、至高の時間を味わうことができること請け合いです。