TuneCoreJapan、ドワンゴ(ニコニコ)、Eggs Pass、BIG UP!楽曲収益化サービス、音楽配信はどこがいいのか?

ミュージシャン

自作曲をApple MusicやAmazon Musicなど様々な媒体で配信でき、YouTubeのコンテンツIDも登録できるようになる音楽収益化サービス。

私自身が音楽配信サービスを利用するために調べた、次の4つのサービスのメリット・デメリットをシェアします。

1.TuneCoreJapan

2.ドワンゴ(ニコニコ)

3.Eggs Pass

4.BIG UP!

「◯◯のサービスが最高です」という話ではありませんが、「私は音楽配信サービスを利用する上で、◯◯を重視します」という視点を下にサービスを検討することが大切だと感じています。参考情報の一つになれば幸いです。

はじめに

この記事は私自身がどの配信サービスが自分にとってベストなのか?情報収集した上で重要と思われるポイントのみをピックアップしてまとめています。

ポイントは次の5点です。

1.費用

2.配信速度(審査スピード含む)

3.YouTubeコンテンツIDの登録

4.著作権管理

5.報酬の支払いシステム

以下、まずそれぞれのサービスの概要及び、強みと注意点をまとめています。

注意点ですが4つのサービスを比較した結果、最終的にTuneCore Japanを選択しました。そのため、多少TuneCoreJapanに好意的な内容になっているかもしれません。その点をご了承ください。

TuneCoreJapan(アカウント取得済み)

日本における大手の音楽配信サービスです。ポイントは充実したサービス内容、使いやすい管理画面、そして(頭一つ抜けている)と感じるサポート体制です。

結論から言うと、「有料で音楽配信する」ことに覚悟を決めるならば(後述)、TuneCoreJapanが最有力のサービスになります。

TuneCoreJapanの公式サイトはこちら

チェックポイント

費用

シングル、アルバムともに有料で「配信維持費」が必要、ただし配信収益は100%クリエイターに還元される。

1年契約の場合シングルで約1,500円、アルバム配信で約5,000円の費用発生する。

配信速度

審査通過後(私の場合は審査は1日と経たずに終了)最短2日でリリース可能、リリース日を決める場合は「リリース開始日」の3週間前までに配信審査の依頼を行う。

YouTubeコンテンツIDの登録

曲単位で可能。

著作権管理

曲単位で可能、ただし著作権を保持するクリエイターであっても使い方によっては著作権使用料を支払う必要がある場合がある(これは他社の著作権サービスも同じ)。事前の免除交渉も自身がJASRACに行う必要あり。

報酬の支払いシステム

最低1,000円たまった段階で引き出し申請が可能(申請日によって振込タイミングが変わる)、要引き出し手数料。源泉徴収なし。

そのほか

ログインに認証コード対応になったのでサイトの安全性アップ。ログインするPCを設定しておけば認証コードなしでもログイン可能で便利。

メリットとデメリット

メリット

更に管理画面の情報が充実しており使いやすく、クリエイター向けの情報も充実。サポートの対応の速さは圧倒的。

デメリット

配信に固定費費がかかるため再生数を稼がないと配信それ自体は赤字になる。コンスタントに作品を発表できる人、毎年最低限1万再生は見込める人はデメリットよりメリットが圧倒する。

まとめると

「配信が有料」という点がネック(=アルバムを配信するたび、アルバムの枚数が増えるたびに「維持コスト」がかかる)。

一方、音楽を配信し宣伝していくための様々なサービスが充実。サイトの使いやすさや分析機能、審査スピード、サポート対応、クリエイターへの情報配信の積極性等を考えると、要注目のサービス。

音楽配信を「広告宣伝費」と考えて本格的に音楽を発信していきたいクリエイター向け。

ドワンゴ(ニコニコ)楽曲収益化サービス

ニコニコ動画でおなじみのドワンゴが2023年にスタートしたサービス。無料で気軽に利用できる点が強み。

ドワンゴ楽曲収益化サービス公式サイトはこちら

チェックポイント

費用

登録費、年会費、ともに無料で利用可能。収益の手数料は39.5%。

配信速度

配信曲の審査は2~3営業日内、配信希望日があればその5週間前までに要審査。実際に配信されるまでに時間がかかる可能性あり。配信開始の連絡はなし。

YouTubeコンテンツIDの登録

曲単位で可能。

著作権管理

曲単位で可能。事前免除は収益化サービスの方に連絡する。

報酬の支払いシステム

四半期毎に収益を集計、2月末、5月末、8月末、11月末に予め指定した銀行口座に「源泉徴収後」の金額が振込まれる。

まとめると

手数料は他のサービスに比べて大きい。完全無料で利用できる点がメリットか。またいわゆる管理画面のようなものがなく、アルバムのような形式での配信もできない(2024年4月時点)。配信状況や更新日などは自分で確認する必要あり。

ちなみにニコニコということでボーカロイド系の方にとっては自由度が高い模様。

Eggs Pass(旧:TOWER CLOUD)

タワーレコードでおなじみの会社が運営する音楽配信サービスです。利用料無料、音楽配信だけでなくライブイベントの出演チャンス(要オーディション)や自主盤のCDをタワーレコードで販売できるなどのサービスあり。

Eggs Passの公式サイトはこちら

チェックポイント

費用

登録、更新費用無料で還元率は80%。無料で音楽配信できるサービスのなかではトップクラスの還元率。

配信速度

審査は3営業日前後。「配信開始希望日」がある場合は希望日の3週間前までに配信審査を受ける。

YouTubeコンテンツIDの登録

「コンテンツ権利収益化サービス」がありYouTubeからの収益化が可能。その仕組みがコンテンツIDによるものなのかは不明(サポートに問い合わせたが返答に「Content IDによるもの」という文言は記載されていないため。問い合わせ後の返信は2時間後と爆速)。

「コンテンツ権利収益化サービス」は曲単位で可能。ただし利用のためにはEggs Pass経由で音楽配信を行う必要あり。

著作権管理

対応。委託先はJASRACやNextoneではなくMCJP(株式会社エムシージェイピー)。

報酬の支払いシステム

売上が5,000円貯まった時点で引き出し可能。振込手数料はこちらが負担。源泉徴収あり。

まとめると

システム的な部分で使ってみるまで分からない点は多いものの、利用無料で還元率が80%近くと高い。更にライブなどのイベントも招待される場合があるだけでなくタワーレコードでのCD販売も可能。

BIG UP!

エイベックスが運営する音楽配信サービス。完全無料で利用できるプランと、有料で利用する還元率100%のプランがある。

BIG UP!の公式サイトはこちら

チェックポイント

費用

「フリープラン」なら無料で音楽配信が可能(還元率は70~83%)。「ベーシックプラン」なら年額約1,000円(シングル)~約4,500円(アルバム)で音楽配信が可能(還元率は100%)

配信速度

配信日指定は最短3週間後。

YouTubeコンテンツIDの登録

YouTubeチャンネルの許可リスト不可。自分のチャンネルで動画に曲をつけると収益の45%を徴収される。曲単位でコンテンツID登録が可能。

著作権管理

あり。

報酬の支払いシステム

最低1,000円たまった段階で引き出し申請が可能(申請日によって振込タイミングが変わる)、引き出し手数料がかかるかは未確認。源泉徴収あり。

その他

一度配信停止した作品を再度配信する場合は「新規タイトル」に変更して配信する必要がある。

「ベーシックプラン」(有料プラン)から「フリープラン」(無料のプラン)へは「更新のタイミング」で可能。ただし「フリープラン」から「ベーシックプラン」の変更は不可。一度配信を停止した上で申し込み、曲を配信する必要あり。

まとめると

サービス内容、特に無料で利用できるプラン自体は魅力的。なお、サポートに問い合わせるさいは時間を待つ必要がある。

コンテンツIDに関する質問をサポートに4月3日に行い、同月12日に「確認中です、お待ちください」という返信、そして同月16日に質問に対する回答あり。

サービスを比較して感じたこと

どの音楽配信サービスを利用するのが良いか?いろいろ調べた結果、4つのサービスに行きついたのですが、サービスの選び方の重要な基準は次の2点です。

1.音楽配信をビジネスとして行う。その「先行投資」として配信費用を払う

2.音楽配信を細く長く継続したい。そのために利益より持続力。無料で配信する

この2つに行き着くと思います。

前者はTunecore Japan。音楽配信のために先行投資が必要ですが、情報の充実度や楽曲の審査スピード、管理画面のユーザビリティ、サポート対応など「サービス面」では有料で取り組む価値を感じさせる内容となっています。

その一方、無料のサービスは無料で利用できる分、継続に負担がかからないため、メリットは十分にあります。

結局のところ、自分自身がどのようなスタンスで音楽配信に取り組むか?それによって適切なサービスを選択することが肝心だと感じています。

最後に

2024年3月より検討に検討を重ね、音楽配信サービスを選びました。決定に当たっては各社に気になる点を問い合わせ、配信先として選んだTunecore Japanには10回程度、サポートに問い合わせを行いました。

私自身、利用するサービスは基本的に乗り換えなしに長期間利用する前提で考えるので、サービスのメリット及びデメリットを確認した上で利用したいタイプです。この記事では私自身が気になった点を中心に調べた内容をシェアしています。

現在、様々な会社が提供する音楽配信サービスを利用することができます。利用にあたっては、各社それぞれ特徴があります。ぜひ、あなたが納得の上で利用できるサービスを選び、あなたの音楽を発信してみてください。

この記事が、その参考になれば幸いです。