2023年の始まりにあたって

新年を迎えて

いよいよ、2023年の正月休みも終わって新しい1年が本格的にスタート。

2022年は人生の秋。人生で様々な自然淘汰が起こった収穫の1年でしたが、2023年も同じ流れは続きます。大河では尊敬する家康が主人公ということで、長き道程を静かに歩む旅人の如く、短気をいさめ我慢強く、1年を送りたいところです。

2023年の目標

例年であれば、新年にしたいことリストを作成。何をして何をしないのかを具体的に決めて1年をスタートしますが、2023年は2022年に引き続き、自らの意思で前へ前へと進んでいくときにあらず。

2012年からのサイクルの集大成で、それまで収穫の選別がよりいっそう起こる時期だと予想しています。そこで、何かを新しく始め、種を蒔くというよりも、日々起こる現実に自分をアジャストさせていくことが大切な時期だと考えています。

そのため、2023年は2022年に引き続き、気合を入れないこと。頑張らないこと。そして手放すことは手放すこと。この3つを意識し、何かを「得る」ために動くのではなく身軽になることに意識を向ける1年にしたいと思っています。

新陳代謝と自然淘汰

物事には自ら意図して「手放す」こともあれば、自然淘汰の結果として「失う」こともあります。

失う、という表現だとネガティブなニュアンスになるかもしれませんが、それを手放すにしろ失うにしろ、物事はその必要がなくなったとき、自分の手から離れていくものであって、そうすることが自然であるということを、強く感じています。

それは、新しい何かが入りこむための余白を生み出すための自然の作用。2022年は、自分の意図や意識とは無関係に選別が行われていくのを興味深く眺めていましたが、2023年も引き続き、自然淘汰を私情を抜きに、受け入れるつもりです。

結局私たちが生きているこの世界においては何かを完全に所有することなどできず、一時的に「借りているだけ」ということに気づいたからです。そして、自分にとって本当に必要なものは案外限られていることを学んだからです。

最後に

2012年から始まったサイクルより人生を俯瞰して振り返れば、それはまさに春夏秋冬のよう。

寒い冬を過ごしたちに温かい春が訪れ、春が終われば新緑の季節。木々がその生命を輝かせるように内側から溢れるエネルギーが溢れ、物事は信じられないほど自然で、快適に成長していきます。

そして命の輝きがピークを迎えれば、そこからは活動が縮小を迎える秋の季節へ。木々は葉を枯らしていきます。そして内側に小さいけれど、新しい芽を、芽生えさせます。

「枯れる」ことがサイクルの一つ。前進するだけでなく、後退によって成熟は起こります。どんな自然淘汰が起こるのか、1月の時点ではわかりませんが、全ては長き旅の一部。粛々と、歩みたいと思います。