人生で本当に大切なモノとは何だろう?『天使のくれた時間』を観る

たった1つの選択が人生を変える。本当に幸せになる決断をするために考えておきたいこと。ニコラス・ケイジ主演『天使のくれた時間』(2000年)の感想です。

この映画について

学生時代、結婚を約束しつつ、別れを選択したジャック(ニコラス・ケイジ)とケイト(ティア・レオーニ)。

それから13年の時が流れ、ジャックは株屋の社長として大成功。経済的に成功し、独身でワーカホリックながら、豊かな人生を送って送っています。

そんな雪の降る夜、ジャックは偶然立ち寄ったコンビニで強盗(?)に遭遇。ジャックは強盗を説得、ことなきをえます。

その翌朝、ジャックはなぜか選択していなかった別の人生、恋人だったケイトと別れなかった人生へ飛ばされてしまいます。

その人生は株屋の社長として成功した人生とはまるで違う、地味でシンプルなもの。

ジャックは冴えないセールスマンで、お世辞にも経済的に豊かと言える状況ではありません。不満を感じるジャックですが、大切な妻と愛する子どもに囲まれた生活を送るなか、ジャックの心が、少しずつ変わっていきます。

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感想など

人生で本当に大切なのは何なのか、経済的な成功なのか、それとも家族(人間関係)なのか。

個人的に、お金か家族か、二項対立で人生どちらが大切なのかを考えるのは単純過ぎる気がしますが、選択の重要性について考えさせられる映画です。

人生=選択の結果と考えると、この映画は私達に選択の重要性、「あなたはどんな価値観を大切にしているのですか?」ということを、観る者に問いかけてきます。

日々、小さなことから大きなことまで、私たちは人生で様々な選択を迫れます。

結局は、選択した決断の結果、自分の人生ができていくわけで、選択しなかった方の人生はどういう結果になったのか、無自覚でいると、将来の後悔の種となってしまいます。

しかも、人生の重要な選択ほど、ある日突然やってきます。それは前触れもなく訪れ、その決断が、先の長い人生の長い行く先を決めてしまいます。

問題なのは、その選択をどうするか、ということです。

Aを選ぶか、それともBを選ぶのか。どちらにしても、どちらかを選べば、どちらかの可能性が消えてしまいます。

1つを選べばもう1つの道が消えてしまう。だからこそ、選択をするとき、その後の結果について、後悔がないよう、意識的に選択をすることができるかではないかと思います。

しかし人生は面白いです。普段の本当に何気ない選択がのちのちの自分の人生の道を作っているなんて、よほど意識しないと気がつきません。

何気ない行動、何気ない行動に未来がある。だからこそ、自分の選択とそれが後々に及ぶ影響については、自覚を持って意識しておきたいものです。