自然豊か、かつ都市として栄え、たくさんの人々が暮らす北の大都市、札幌。
札幌移住を考える上でまず最初に決める必要があるのが「札幌のどこに暮らすのか?」ということ。
札幌と一口に言っても東西南北、様々な街があり、便利さ、家賃などの生活コスト、様々な違いがあります。
地下鉄路線で暮らす場所を決める
札幌での暮らしを考える上で欠かせないのが地下鉄。
札幌にはJRもありますが、冬に雪が降るため、生活の利便性を考えると、地下鉄沿線を基本に家を探すのが無難です。札幌の地下鉄の路線図はこのような感じ。
南北線、東西線、そして東豊線、3つの路線があり、それぞれ札幌の東西南北を結んでいます。
地域によって、家賃等の違いがあるそうで、生活コストやライフスタイル等を総合して、4つのエリアから住む場所を決めていきます。
札幌在住の方、賃貸の不動産営業マンさんから聞いた札幌市内の各地域の特徴は次の通りです。
北方面、北12条~麻生
北区の家賃は安めで、学生、外国人が多いそうです。
麻生周辺はスーパーや飲食店が多く便利なものの、繁華街のため、若い女性の一人暮らしは向かないかも。また、国道に面した場所は「夜に騒音の可能性がある」との話です。
東方面、バスセンター前~新さっぽろ
札幌市内で家賃が安い地域が白石区や東区など、札幌の東方面。
一部、移住先としては向いていない地域があるそうですが、全体的に家賃が安いため、家賃重視で暮らす場所を選ぶなら、白石区や東区の物件は要チェック。
地下鉄の終着駅、新さっぽろはJRもあり、駅前が発展していて生活が便利なため、移住者や転勤族も多いそうです。
南方面、すすきの~真駒内
すすきのなど繁華街があるものの、平岸や南平岸(旧霊園前)などは中心部へのアクセスが楽で、生活に便利(平岸は学生が多いらしい)。
特に澄川~真駒内など南方面は家賃が安い方で、自然環境が良いそうです(場所によっては「熊が出る」という話も!?)。
西方面、西11丁目~宮の沢
円山公園、西28丁目などの人気のエリアがあり、北や東と比較すると、全般的に家賃が高い傾向があり。西区の琴似など転勤族が多い地域があり、札幌の西側は移住者も比較的住みやすいという話です。
札幌の治安について
新しい生活で気になるのが住む場所の治安。
治安の良い悪いを語ると何かと主観的になってしまうので、「治安が良い=犯罪発生率が低い」という視点で客観的に判断するため、警察発表の資料を参考。
北海道警察が発表している犯罪発生マップ(データは2014年のもの)はこのようになっています。
・ひったくり
・路上強盗
・侵入窃盗
このマップを参考にすると、ひったくりや路上強盗などの街頭犯罪は、札幌の北や東方面を中心に、多く発生しています。
特に、ひったくりは中央区東よりから北区、白石区、東区、厚別区などで多く発生しています。侵入窃盗(空き巣犯罪など)も、中央区を中心にして、北と東方面が特に発生件数が多くなっています。
一方、札幌の西側と南側は、全般的に犯罪発生率が低い傾向になっています。この意味で、「札幌の西側&南側は比較的治安が良い」と言えそうです。
重視するもので住む場所を選ぶ
以上が、札幌市の東西南北、それぞれの特徴になります。
移住先を選ぶために大切なのは、何を重視して住む場所を選ぶかになるのですが、札幌で新しく仕事を見つけて働く場合は、大通公園や札幌駅へのアクセスが重要になると思います。
また、札幌は地域によって家賃の高い安いに差があり、2LDKの物件でも、地域によっては同条件の物件でも1~2万円程度差が出ます。
そこで、移住先を決めるにあたっては、
1・各地域の特徴を押さえる
2・家賃、自然環境、便利さ、治安などの優先順位を決める(絶対条件を決める)
3・東西南北の中から住む地域を決める
4・賃貸を探す
このような流れで、札幌での移住先を決めることが大切になってきます。
私の場合、札幌中心部へのアクセス、治安、便利さを重視+転勤族の方が多いことを加味して、札幌市の西側を選択しました。
札幌市内の西側は家賃相場からすればお得とは言えませんが、東京や名古屋に比べると家賃は許容範囲でした。
結果的に満足できる物件も見つけることができたので、「自分の選択は間違っていなかったな」と実感しています。
最後に
以上が、札幌市内で住む場所を決めるための、基本的な考え方となります。
札幌に移住、住む場所を決める上で後悔しないために大切なことは、「これだけは最優先、これは妥協できる」を決めて住む場所を絞ることです。
全てが全て、完璧な条件が揃うのは難しいので、優先すること、妥協することを分けて、住む場所を絞っていくことが札幌移住で失敗しないためのポイントになります。
札幌での新しい暮らし、住む場所は満足&納得して選びたいもの。このページの情報が参考になれば幸いです。
まとめると
・家賃重視
→地下鉄路線の北か東が札幌市内でも家賃が安い地域になります。
・自然環境重視
→地下鉄路線の南の奥(真駒内あたり)か、地下鉄東西線の発寒駅当たりは景観がとても良いです。
・住みやすさ、治安重視
→地下鉄東西線の西側が家賃相場は高いものの、転勤族に人気で、住みやすさ、便利さでオススメされています。