初の雪国暮らしということで、賃貸選びにはかなりこだわって物件を探してきました。
そこでこのページでは、札幌での賃貸選びで気がついた情報をシェアしたいと思います。
札幌に転居される予定の方、移住を考えて不動産屋さんに賃貸探しに行かれる予定がある方は、参考にしてみてください。
はじめに、不動産屋選びについて
賃貸を探すときにまず訪れるのが仲介の不動産業者さん。
札幌では、常口アトム、ビッグ、エーブル、アパマンなどの大手系の不動産会社さんから、小さい不動産会社さんまで、様々な会社があります。
それで肝心の物件選びですが、札幌で賃貸を探すときは、予備知識として、次のことを押さえておくと安心です。
1.物件情報は各社共有。基本的に、ある会社だけがダントツで物件情報を持っているのではない。
2.条件を指定して見つかる物件は基本どの不動産会社も同じ。なので、物件選びは会社というより、営業担当者との相性で選ぶと良い。
3.営業マンさんによって全然親切度が違う。見せたい物件をゴリゴリ押してくる営業マンさんもいれば、こちらの希望優先でじっくり付き合ってくれる営業マンさんも。
「この営業マンさんは強引だなぁ・・・」「こちらの希望を聞いてもらえないなぁ・・・」と思ったら他店へGo。
4.基本的に、不動産屋さんは飛び込みよりも条件(理由は後述)を決めた上で、事前予約で行った方が丁寧に対応してもらえる。
5.また、不動産屋さんに行く時期も要注意。
1月〜3月は基本忙しくなるので、飛び込みの場合、雑な対応をされる場合も。良い物件を押さえたければ、事前に不動屋さんへ予約(このとき希望する条件を伝えておく)した上で訪問した方がいい。
9月は案外物件がすぐ決まってしまうので、10月転勤で札幌で家探しをするなら、8月など時期に余裕を見た方が良い物件を見つけやすい。
賃貸選びの重要ポイント
以上のポイントを押さえた上で、今度は賃貸を選ぶときの重要ポイントです。
1.札幌の賃貸で家賃が安いところはプロパンガスに要注意。オプション商法。家賃を抑え、プロパンガスにすることで、儲けを出そうとしている。
2.札幌は冬がきついために、プロパンガスの場合、請求された金額を見て激怒してしまうくらい驚くらしい。そのため、長く住むなら「都市ガス」推奨。見た目が良い物件でも、プロパン物件はNG。ガス代で後悔することに。
札幌にはプロパン会社の中でも3社、ぼったくり価格で有名なところあって、そこの場合は、最悪都市ガスの6倍ほどの値段になることも!?(ネットで調べれば名前が出てくるそうです)
3.住む地域については、場所によって賃料、住みやすさ、街の雰囲気がガラリと変化。札幌の中には治安の悪い、住むのは避けたほうがいい地域が。知らずに引っ越すと大変かも。
地下鉄東西線の西側(西18、円山公園、西28、琴似)やJR函館本線の桑園エリアが転勤族に人気。
以上、これらが物件を選ぶための予備知識になります。
私の体験談から
では、実際にどのように札幌で賃貸を探したのか、チェックした地域&条件をご紹介します。
◯希望する地域
中央区の西側及び西区
◯見た地域
中央区(桑園、地下鉄東西線の西側、西18、円山公園、西28)
西区(二十四軒、琴似、発寒、八軒)
北区(北24、麻生、新琴似)
豊平区(平岸、南平岸、学園前、豊平公園、美園)
◯絶対条件
・2DK〜2LDK
・家賃9万以内
・高速ネット環境(ブロードバンド対応or光ファイバー)
・都市ガス(プロパンはNG)
・RCのマンション(遮音性重視)
◯できれば条件
・最上階の角部屋
・近くにスーパーorコンビニあり
・窓からの景観よし
◯実際に見つかった部屋
・2LDK
・家賃9万以内
・高速ネット環境(ブロードバンド対応or光ファイバー)
・都市ガス
・RCのマンション(遮音性重視)
・最上階の角部屋
・駅10分以内
・近くにスーパー、コンビニあり
見つけた物件は希望したエリアとは少しだけ離れてしまいましたが、そこは妥協の範囲。ほぼ希望通りの物件を見つけることができました(「窓からの景観」は妥協)。
物件チェックの注意点
更に細かく物件をチェック、住んでも問題ないか、確認した点がこちらです。
・壁の厚さ(隣人の生活音を確認)
壁の厚さの確認。隣との隣接部分をこんこん叩きます。音の響きで、厚いか薄いか判断できますので、隣人との騒音トラブルリスクを入居前に判断できます。
RC構造をうたっているマンションでも、部屋と部屋との間がスカスカな手抜きインチキマンションもあります。
実際、新築の物件をチェックしましたが、実際に見てみると、営業マンさんいわくかなりの手抜き物件。
部屋のなかの見た目は綺麗でも、部屋と部屋との間の仕切りがスカスカ。営業マンさんと2部屋入って、騒音のチェックをしましたが、新築RCにも関わらず気になるくらいの音が。
音を気にするなら、隣の部屋との隣接部分は必ず叩いて、チェックしたほうが安心です。
防音に優れた壁はコンクリートになっていて、叩くとすぐに分かります。そういう物件はかなり音の面で安心度が高いです。
そして、できれば設計図を見せてもらって、部屋と部屋との隣接部分をチェック、音が気になりやすい構造の物件か、チェックしたいところです。
ちなみに、上に人がいる物件は、上階の音のチェックもします。
とある分譲賃貸を見ていたところ、上の部屋から家の中でDIYをするかのような「ゴンゴンゴン」という音が。
営業マンさんの話によると、防音性に優れた分譲賃貸でも、上の人が音に無頓着な場合、ガンガン騒音が聞こえてくるそうです。
札幌に住んでいる知り合いがRC物件に引っ越し、クッションフロアのマンションだそうですが、上の音は結構響くようです。
なので、生活音が気になるようであれば、最上階は絶対条件にするといいかも(ただし最上階の場合、冬の寒さがマイナスになるそうです)。
住む住人のマナー&モラル度のチェック
営業マンさん曰く、静かで住みやすい良い物件は、
1.物件の作りと構造
2.住民の質
この2つで決まるそうです。
基本的に、家賃に比例して物件の作りが良くなるため、隣人トラブルは減る傾向にあるそうです。
が、どんな良い物件でも、住む人のマナーがダメなら、トラブルが発生します。
そこで、住む前に、物件だけでなく、どんな人が住んでいるのか、マナー&モラル度をチェックします。
では具体的にどこで判断するのか?
ポイントはこの3つです。
1.郵便受けの状態
ダメなところはチラシだらけで汚い状態。その物件に住んでいる人のおおよその雰囲気がつかめます。
2.共用部分
共用部分に自転車や傘などが放置してある物件は、住人のマナー意識が低いので、引越し後トラブルが発生する可能性が高いです。
3.ゴミ出しのところ
ここも住民のマナー意識が顕著に出る部分です。綺麗なマンションに見えても、ゴミ出し場所がひどいところはやめたほうがいいかも・・・(というかやめた方がいいです)。
物件を案内してくれる営業マンさんについて
今回物件を決めたところの営業マンさんはとても親切な方でした。
3日間毎日車に乗せてもらい、たくさんの物件を紹介してもらっただけでなく、気になった物件も、朝昼夜、申し込み前の4回、内覧させてもらいました。
物件の内覧時、遮音性チェックのため、物件の平面図を用意してくれ、メジャーで窓のサイズを測ってくれたり、とても親身でした。
おまけに冬場の札幌でのガスの節約法、ダメ物件の見分け方など、案内中いろいろ教えてくれて、札幌市内、物件周りとは関係ない札幌のいろんなところの観光までしてくれたのでとても助かりました。
特に参考になったのは、賃貸の営業マンさんならではの深い情報です。
札幌の地域別の特徴、「ここは住まない方がいい」というエリア、賃貸の安全度、作りを外見から判断する方法など、いろんなことを教えてくれたので、かなり勉強になりました。
札幌の場合は、どの不動産屋さんも紹介してくれる物件に差はありません(基本、物件情報を共有しているそうです)。
なので、札幌で賃貸を探す場合、会社というより、相性が良い、親切な担当者につくかどうかが大事だと思いました。
札幌でプロパン物件を避けたほうがいい理由
札幌の賃貸選びで特に気をつけたいのがプロパンの物件。
家賃の安い物件はプロパンガス物件のことが多く、家賃が安いからくりを営業マンさんから教えてもらいました。
営業マンさんは「生活費用のことを考えるならプロパンガスは絶対やめた方がいい」と断言。
プロパン物件は冬場、ガス料金がヤバイくらい高くなるそうなので、札幌で暮らすなら、都市ガス物件を再優先条件(というか絶対条件)にして賃貸を探すのをオススメされました。
もし、都市ガス物件が無理な場合、プロパンでもまだ比較的安い業者もあるそう(それでも都市ガスの2倍以上の値段)。
なので、ガス料金をチェック&比較、妥協することが大切だそうです。
最後に
以上が、札幌で30以上の物件を探してきた感想や、賃貸の不動産営業マンさんから聞いた札幌での賃貸探しのコツになります。
一度賃貸を契約すると、長い期間、お金を払うことになります。
だからこそ、「このマンション、最悪。違う部屋にすれば良かった・・・」と失敗してしまうような賃貸選びは避けたいもの。
住む場所は環境で、環境というのは私達の生活、人生に大きな影響を与えます。だからこそ、賃貸選びは安易に妥協せず、後悔のないよう、しっかり選びたいもの。
良い部屋が見つかりますように。