札幌移住を決める前に慎重に考えておきたい5つのこと

札幌時計台の画像

2015年10月より本州から札幌に引っ越しを実現。

札幌移住に興味をお持ちの方からメールをいただく機会が増え、札幌に憧れをお持ちの方が全国にたくさんいるんだなぁと、改めて実感しています。

そこでこのページでは、札幌移住に強い関心をお持ちのあなたに向け、個人的な体験も踏まえ、

「引越し後に後悔しないためにこの5つのことだけはしっかり検討をおすすめします」

という情報をご紹介しています。

やはり、本州から札幌に引っ越しするとなると、そう簡単にあとには引けなくなります。

それなら決める前。しっかり考えた上で、後悔しない決断をすることをおすすめします。

では何をしっかり考えておく必要があるのか?それが次の5つのことです。

引越し後の仕事は大丈夫か?

札幌暮らしで最も重要かつ、優先事項が高いのが仕事のこと。

もっと直球ストレートに言うなら、札幌引越し後も、仕事の不安がないようであれば、今すぐにでも引っ越しを検討していいくらい、重要なポイントです。

まず、札幌は東京や名古屋、大阪などの都市圏と比べ、仕事の面で選択肢が限られているのが現状です。

もちろん、仕事そのものは選ばなければあります。しかし、せっかく札幌に引っ越したのに、仕事でいろいろ不満を感じてしまったら、QOLが下がってしまいます。

なので、安心安全に札幌移住を決断するにあたっては、いかに引っ越し前に仕事をしっかり決められるか。まずはそこを、最優先することをおすすめします。

ちなみに、フリーなど、ネットを使って全国のクライアントを相手に仕事をしている場合かつ出張の機会が多い場合は要注意です。

私も基本的に仕事のスケジュール調整は自分で自由に組んでいますが、近年東京での仕事が増えて出張のたびに新千歳まで行き飛行機に乗る機会が激増しています。

雪の降らない時期は問題ありませんが、雪が降る時期は欠航が発生して東京に飛べない、東京から札幌に帰れないなどのスケジュールの狂いが発生する場合があります。

本州なら飛行機が飛ばなくても新幹線でなんとかなりますが、札幌の場合はそうはいきません。

万が一飛行機が欠航した場合、クライアントに迷惑をかける可能性があります。その点は注意です。

本当に住みたい街を見つけられるか?

札幌と一言で言っても、東西南北、様々な街があり、家賃や雰囲気がぜんぜん違います。

「住めば都」と言うものの、それぞれ土地柄があり、合う合わないはやはりあります。

本州から引っ越す場合、まず部屋探しそのものが大変で、あなたがしっくり暮らせる環境をスムーズに見つけることができるかどうか。

そこがカギになってきます。

もちろん、引越し後気に食わなければ別の物件を探すこともできますが、札幌の賃貸契約は、更新前に退去する違約金が発生して敷金がパーになります。

そのため、引っ越しを考えるにあたっては、事前にどの地域に住みたいか。「ここの地域がいい!」と決まっている状態で物件を探した方が、物事がうまくいきます。

なので、札幌移住に興味を持ったら、引っ越しを決める前に、最低5回くらいは札幌に来て、東西南北、それぞれの街並み、雰囲気を、あなたのご自身でじっくり確認することをおすすめします。

私も引っ越しを決める前にすでに、6回は札幌に訪れ、街並みを熟知して決断しました。

生活コストは大丈夫か?

札幌の生活コストは安いと言われますが、確かに賃貸の賃料は東京に比べダントツ安いです。

ただし、生活コストはそこまで安いというわけではありません。なぜなら、冬の暖房費がかかるからです。

家賃が安い分、冬の生活コストが「グン!」と上がります。特にガス代は注意しないとヤバいくらい高額になります。

都市ガスでも冬の時期は1万以上お金がかりますので、その点は要注意です。

それと札幌の保険料は全国トップクラスの高さです。病院が多いので、治療を受けるならいいのですが、保険料の支払いは地味に痛いです。

あなたの状況(家族、収入など)によっては、予想外の生活費アップを強いられますので、お金の心配がない状況を、絶対的に確保しておくことが大切です。

冬の環境に馴染めるか?

ここは個人差が激しいので、一概には言えないのですが札幌暮らしの問題はやはり冬。

マンション暮らし+地下鉄沿線の物件なら、正直冬の寒さは気になりません。せいぜい、凍った道を歩くときにすっ転ぶ危険があるくらいで、言われているほど寒くはないです。

寒さで言ったり正直、札幌の冬より、大学時代に過ごした京都の冬の底冷えの方が、よほどガツンと来ました。

雪も降りますが、札幌は地下街が発達しているので、外に出る機会も最低限で済みます。

気温も、マイナス5度くらいにならなければそこまで寒くないです。むしろ、建物の中は暖房がガンガンかかっているので、暑いくらいです。

そして、マンションなどの造りも寒冷地仕様になっているので、東京とかのマンションで冬を過ごすより、よほど快適です。

なので、冬に耐えられるかどうかは、ぜひ、あなた自身が冬の期間に札幌に滞在して、判断することをおすすめします。

ずっと札幌に住んでいる人は、「雪が嫌い!早く春になって欲しい!」と言う人が多いですが、個人的には冬は冬で独特の風情があります。

冬の札幌は日本屈指の美しい街だと感じています。

本州の実家はどうするか?

プライベートな話になりますが、あなたが家族連れであれ、独身であれ、本州の実家のことは、しっかり考えておくことをおすすめします。

私自身一人っ子で、本州に両親を残してきていることが気がかりですが、幸い元気で仕事もしているので、その点は安心です。

将来的に札幌で家を買うことを計画していますが、実家のことを考える必要があることを、強く感じています。

万が一実家の両親が病気になったときなど、札幌から本州にすぐに動けるわけではありません。

なので、札幌に移住する場合は実家をどうするか。真剣に考えておくことをおすすめします。

まとめ

以上、札幌への移住に興味をお持ちのあなたが、その決断をする前に熟考をおすすめしたい5つのことをまとめました。

結論から言って、私自身2015年10月から札幌で暮らしていますが、とても満足した暮らしを実現しています。

街がコンパクトで便利。自然が近いので景観が素晴らしい。ご飯がおいしい。この点、とても満足しています。

ただ一点、近頃は東京での出張の機会が増え、本州との連絡が不便に感じています。

名古屋や大阪から東京へ向かうにも新幹線一本で済みますが、札幌からだと飛行機を予約して羽田に向かう必要があります。

この点、移動の不便さだけが、札幌暮らしのデメリットだと感じています。以上、札幌暮らしに興味がある方の参考になれば幸いです。