このモデルはアコギの歴史。Martin D-28を7本試奏した結果

アコギの王様、マーティン。

晋遊舎『マーティンD-18&D-28永久保存ガイド』を読んでからというもの、どうしてもマーティンのアコギをこの目で見てみたいと思い、楽器屋に行ってきました。

ギターを試奏、そして

楽器屋に入店。奥へ進んでいくと、ガラスケースに陳列されているマーティンを発見。恐る恐る店員さんに試奏をお願い。2013年製のマーティンD-28を試奏させてもらうことに。

D-28とは

アコースティックギターの王様、マーティン社の定番機種。1931年の発売以来、世界中のアーティストに愛用されている定番のアコギ。

ピックを握り、Gコードをジャラーン。すると、柔らかくも繊細な音が、周りに広がっていきます。一発でD-28が気に入ってしまい、「もうお金がきつくても、買うしかないだろう」と決意。

覚悟を決め、その楽器屋さんにあるマーティンD28を7本試奏させてもらことに。そのなかで、弾いた瞬間一発で「これだ!」と確信した新品のD-28を購入。

これでアコギは三本。「ギターコレクターになってしまうのではないか・・・」という恐れをいだきつつ、狭いマンションに20本近くのベースを持つ知り合いのアマチュア演奏家の気持ちが理解できるようになってきました。

購入したギターについて

私が購入したのは、2013年製の新品のD-28。購入すると、専用のハードケースが付属します。

D-28のハードケース

ハードケースの頭にマーティンの文字が。

ハードケースのロゴ

ハードケースをご開帳。D-28がその姿をあらわにします。この写真では分かりにくいですが、サイドやバックのローズウッドの木目がとてもキレイです。

D-28のボディ

私のマーティンD-28は2013年製。なので、ヘッドのロゴが金ぴかで少し派手です。

ヘッドのマーティンロゴ

一見普通、このシンプルな装いのD-28から出る音が、アコギの歴史、音楽の歴史を作ってきたと思うと、マーティン社に対する畏敬の念が湧いてきます。

D-28のアップ写真

新品のマーティンを購入すると、保証その他、マーティン・クラブ・ジャパンの入会申込書が同封されていました。

このクラブに入会(要年会費)すると、ニュースレターやマーティンのギターショウの案内など、マーティンの情報が入手できるようです。

クロサワ楽器 マーティン倶楽部入会案内書

音色について

「マーティンのギターは繊細な音がする」と言われますが、本当にギターの音がキレイです。

ギターに詳しい友人から、「現行のマーティンはダメ。マーティンは古いギターを買わないといい音しないよ」という話を聞いていたのですが、それは全くの杞憂のように思いました。

ただし新品でも個体差はあります。詳細は追記を参照。)

高音にしても、ローポジションの音にしろ、音に品があって、女性の声音のような繊細な音がしてうっとり。

ストロークをしても、J45のような男らしい「ジャリジャリ、ガツン」というようなストローク音でなく、響きが澄んだ音がします。

アコギの定番と言われるD-28ですが、この音なら、アルペジオで弾いても、ストロークでコードを弾いても、ソロギターを楽しむことができます。

まさに万能。どんな場面でも、D-28が活躍すると思います。D-28の弦を張り替える度、このギターの持つ懐の深さというか、音の多様性に感動するこの頃です。

K.Yairi YW1000、ギブソンJ45、D-28の比較はこちらにまとめました。)

追記:D-28を試奏したときに感じたこと、アコギの購入について

今回、2001年製、2005年製、2009年製、2013年製4本、合計7本のD-28を試奏させてもらいましたが、各個体によって、微妙に音や響き具合が違いました。

2005年製は、前のオーナーが弾きこんだらしく、低音から高音まで、バランスの良い響きがしました。2009年製のD-28は、あまり弾かれていないらしく、あまり魅力を感じませんでした。

このような感じで、D-28といえど、個体差を実感。アコギを選ぶ時は自分の耳でギターの音と感触を確認するのが一番かもしれません。

ネットの通販で、D-28をお得に購入できるお店もあるようですが、私が試奏したD-28も、個体1つ1つ、音というか、感触が違いました。

ネット購入の場合、価格が安くなるかもしれません(Amazonだとこれくらいの値段です)が、音の確認ができません。自分の好みに合うマーティンを選ぶなら、楽器屋さんに行って、試奏させてもらうのが一番かもしれません。

店員さんにいろいろ質問できますし、ギターについての知識も勉強になりますので、良いアコギを見つけられる可能性がアップします。

品質が安定しているマーティンといえど、本当に個体によって音が違います。自分好みの個体と出会うために、楽器は試奏して、相性を確認したほうがいいと思いました。

またまた追記

マーティンD-28の中でも評価が高い、60年代のヴィンテージD-28(サイド&バックがハカランダの個体、価格は目玉が飛び出てしまうくらいの価格です)を弾きました。

ギターに詳しい友人たちは、「現行のマーティンはダメで、昔のマーティンのサイド&バックがハカランダのD-28の方がいい」と言っていましたが、個人的には、正直、音に違いはあるものの、現行のものも、ヴィンテージのものも、それぞれ良さがあるように思います。

ハカランダのD-28は、音に締まりがあって、クリアな音に弾力のある、独特の個体でした。ギター自体も、現行のマーティンに比べ重かったです。持った時、ズッシリしました。

ただ、肝心の音となると、正直、個人の好みになるのではないかと感じました。ビンテージものの音が良かったのは事実ですが、現行ものと音の優劣を断言できるくらいの絶対的な音の差はないように思いました。

D-28に興味がある場合、現行のもの、ヴィンテージのもの、弾き比べて、好みの個体を選ぶのが一番だと思います。

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Martin D-28