2025年4月某日、ふと片雲の風に誘われて歴史の面影を感じる小旅行へ。目的地は関ヶ原の戦い、そして松尾芭蕉の『奥の細道』の終着地として知られる岐阜県大垣市。この記事はその記録です。
大垣城
街のシンボル、大垣城へ。天守閣への道は、木々に彩られています。
入場料を支払い内部へ。内部は一部のキャラクター絵をのぞき、写真撮影が可能とのこと。
天守閣最上階からの眺め。大垣市内を一望することができます。
この城はかの関ヶ原の戦いのさい、西軍の拠点となった城で、合戦前夜の大垣城の籠城戦のさい、「おあん」という女性がその体験を語った「おあむ物語」があることを初めて知ります。
大垣市郷土館
大垣城の次は近くの郷土館を訪問。
入館すると窓の外には美しい日本庭園、そして関ヶ原合戦を描いた大きな屏風が目に入ります。絵に描かれた武将や足軽の表情が、明るいというか、和やかなに描かれているところが印象的でした。
戸田氏のもとで栄えた大垣藩。かつての姿が、ミニュチュアで再現されています。
「水の都」と言われる大垣。城と川が一体化した姿が印象的です。
奥の細道むすびの地記念館
最後の目的、松尾芭蕉の記念館へ。大垣はかの『奥の細道』の終着点。城から車でおよそ5分ほどの場所に、芭蕉の記念館があります。
3Dの映像をはじめ、芭蕉の旅の始まりから終わりまでをたどる、豪華で印象的な提示物を楽しむことができます。
こちらは館内に隣接する「無何有荘」。幕末末期の大垣藩の藩老、小原鉄心が作った別荘。
記念館の近くには芭蕉像と船乗り場。
ここで芭蕉は旅を終え、桑名へ向かう船に乗ったそう。
こちらは駐車場も広く、近辺には小休憩できるお店も。在りし日の時代に思いを果てつつ、小旅行は幕を閉じます。
最後に
「しなければいけないこと」が増えれば増えるほど、時間のありがたみを思い知らされる。そして、何も考えず、予定せず、ふらりと長い長い旅に出たい。
そう渇望する日々ですが目の前には現実、そして日々のやるべきことで埋め尽くされていきます。だからこそ、現代人の私も「漂泊の思いやまず」という想いが突如として湧き上がりつつも、現実対処の日々を過ごしています。
長らく、東京にも行っていない。東北や九州も旅行したい。札幌にも再び、足を運んでみたい。「あぁ、長い長い旅に出たい」と思いつつ、日々は過ぎゆくばかりです。