ヴィンテージギターもいいが、新品のギターも独特の良さがある

ギターのヘッド

新品のギター、ヴィンテージのギター、それぞれのアコギを所有して、教本や楽譜を活用して、毎日ギターを弾いています。

ヴィンテージの完成された音も良いですが、自分が一から育てて弾きこんだ新品のアコギの音の成長を実感できるのが、密かな楽しみです。

新品のギターの若々しい、しかし深みのない音色が、ギターを弾きこむにつれ、だんだんと音に深みと響きが出てきます。サウンドホールに耳を近づけると、この変化にハッキリと気づくことができます。

新品のアコギはある程度弾きこむことで音が変わっていくというのが定説ですが、毎日毎日、ギターを弾いていると、愛着が出てきますし、音の変化にも気付きやすくなります。

アコギの音が変化する理屈はいろいろある(振動の変化や木材の変化など)ようですが、やはり、ギターは楽器なので、毎日弾いてあげることが大切だと感じています。

新しいギターが自分に馴染む感覚

抽象的な言い方ですが、新品のギターでも中古のギターでも、毎日弾いていると、ギターが「自分色」に馴染んできます

新しいギターを所持して最初のうちは、演奏していて何となくぎこちない感覚がします。しかし、毎日ギターを弾いていると、体に馴染んできて、プレイが楽しくなります。

音もだんだんと変化していき、文字通り、「アコギが育つ」瞬間を実感することができます。音色の変化は、ギターの弦を変える必要は全くなくて、古い弦でも新しい弦でも、ともかく響きの違いが明確に分かるようになります。

この、「買ったときより音が良くなった!」という感覚が新品のアコギの醍醐味で、ヴィンテージギターのような完成された素晴らしい音は最初からは期待できませんが、自分出音を育てる感覚が実感できます。

昔、ある楽器屋さんがギブソン J45の販売特集をしていて、「歴史を買うか、歴史を作るか」というようなキャッチコピーの宣伝をしていたことがありますが、言い得て妙。

ヴィンテージのような既に歴史のある完成された音を楽しむのもよし、新品を買って、一から自分で歴史を作っていくのもよし。アコギにはいろんな楽しみがあります。

新品のギター選びは、いろいろと試奏が大切で、ギターによって当たり外れが激しい(個体差が大きい)のが難点ですが、いろんな楽器屋さんを周り、興味のあるギターを試奏。「コレだ!」という可能性に満ちたギターを探すのも面白いもの。

ギターとの出会いはタイミングの問題もあるので、確実性はありませんが、気に入ったギター、「コレだ!」と思うギターと出会えたときは、歴史を作るギターとの出会いの瞬間なのかもしれません。

まとめ

・新品のギターも、弾き込めば音が良くなるのは間違いなし。

・音が完成されたヴィンテージ、一から自分で音を育てる新品。どちらもアコギの楽しみ。

・お気に入りのギターとの出会いはタイミング。「コレだ!」と思ったギターが自分の愛器となる。