2020年6月、幕末〜明治維新、そして北海道開拓の歴史に興味を持ち、様々な本を読破。
そのなかで札幌市厚別区に明治から昭和にかけて北海道各地に建築された歴史的建造物が展示された野外博物館『北海道開拓の村』があることを知ります。
「ぜひとも行きたい!」と思っていたのですが、6月はなかなか好天に恵まれず。7月に入りようやく晴天の日に恵まれたので、アクセス。時間をかけてじっくり見物してきました。
アクセス
『北海道開拓の村』へは地下鉄orJRの新さっぽろ駅のバスステーションからアクセスすることができます。
「10番乗り場」からおよそ20分ほどで、かんたんに到着します。なお途中に北海道博物館へもあります。
過去にタイムスリップ!
バスを降りればすぐそこにノスタルジックな雰囲気を漂わせる建物が。
入り口で検温チェックを受け、入場料800円を支払い中へ。そこはまさに、ときが止まったかのような、不思議な空気が流れているノスタルジックな場所。
徒歩で回ると結構な広さで、明治〜昭和初期に建てられた道内の建物が移築、保存されています。
こちらは開拓当初の琴似村。冬はさぞ、きつかったんだろうなぁ。。。
見学できる建物
『開拓の村』では、農家や旅館、お店など、様々な建物があり、内部を見学することができます。どの建物も一歩中に入った瞬間、歴史の重みを実感できる素晴らしい空間をその見で感じることができます。
旧来正旅館
ちゃぶだいに神棚、歴史ある時計が上品。
ここでお客はその日の疲れを癒やします。
河本そば屋
そういえば昔、東北を旅行したときにこんなそば屋を見たような?
店内は広々としていて、今畳に座ればそばが出てきそう。
小樽新聞社
洋風の建物のなか、そこに置かれたテーブルは、歴史の重さを教えてくれます。
北海中学校
白亜の建物がおしゃれで、内部には教室や楽器が展示されています。
札幌農学校寄宿舎
北海道開拓でおなじみの農学校の生徒たちが生活をした寄宿舎。
中に入ると突如高校時代の部室のもわっとした匂いを感じたのは不思議な話です笑
窓からは札幌市が一望できます。素晴らしい。
田村家
いろり。
そして床の間。
昔の日本家屋で、ノスタルジーがそこかしらにあふれています。
武岡商店
お店+住居という感じで、神棚や鏡、昔のものは本当に品があります。
庭はまさに日本庭園。
縁側からこの景色を眺めると、昔の人の豊かな美意識を実感することができます。
近藤医院
明治期の有名なお医者さんのお家です。
「相当な読者家だった」という話で、その愛書が残されています。
旧松橋家
なぜか無性に懐かしい気持ちになった昔の家。こちらは読書家の経営者の方のお家という話で至るところに本棚が置かれています。
和洋折衷で、西洋風の絵画に家具、そして和風の部屋の調和具合に上品な空気が溢れています。
神棚と仏壇が一緒に置かれているところも日本らしくて興味深い。
旧有島家住宅
『開拓の村』にはかの有名な有島武郎が住んだという家も保存されています。書斎にはゲーテの肖像画と机が。
たたみにふすま。縁側から見える木々。日本風家屋の居心地の良さを実感することができます。
旧広瀬写真館
こちらはおしゃれな写真館。外観だけでなく入り口もおしゃれ。
ほんと、縁側から見える景色や雰囲気が最高すぎる!
建物は1階が住居で2階が写真撮影の場所になってます。
旧信濃神社
『開拓の村』には神社も。
木の古さがまた、神聖な雰囲気を醸し出しています。
漁村
村のなかには美しい池も。ここのベンチでぼっーと池を見ているだけで癒やされます。
馬車も乗れます
ちなみに村の入口からソーケシュオマベツ駅の方まで馬馬車で移動することができます(大人250円)。
場所での移動は案外ゆっくりですが、ゆっくりと流れていく車窓から美しい建物を眺めつつ、これくらいのんびり進んでいくほうが本来は自然なのかもしれない、とこっそり感じます。
本当に現代は、何もかもがあまりにもスピードが早すぎる。
レストランについて一言
『開拓の村』の入り口には、飲食を楽しめるレストランがあります。
ここでカツカレーを食べたのですが、控えめにいっても超絶品!正直な話、こういう施設に入っているお店のお味には大きな期待をしていなかったのですが、もう最高!食後楽しんだアイスコーヒー+ケーキも同じく。
しっかり歩いて体を動かしたあとは、ここで美味しい食事を楽しみつつ、体を自愛することができます。
感想など
一歩足を踏み入れればそこは現代とは違う時間が流れている不思議な場所。
個人的にはとても気に入ってしまったので、また機会を見つけて入場。どこかの建物に入って、のんびり考え事でもしたい気持ちです。
あと、自分の日本人としてのDNAが刺激されるのか、日本風の古い建物はとても居心地がいいです。畳。いろり。縁側。何も考えずただその場の空気感を感じていると、言葉では表現できないなつかしい気持ちを感じます。
ということで、札幌にこんな素晴らしい場所があるのか!と強く感動。定期的に足を運びたいと思います。