このページではAudiostockで販売、YouTubeで無料公開しているオリジナル曲『悲しむな、やがて夜になる』についてご紹介しています。
『悲しむな、やがて夜になる』について
『悲しむな、やがて夜になる』は「青春のさすらい」をテーマにした叙情的な作品です。優雅に旋律を奏でるフルートを、芯のあるストリングスが優しく、そして大きく包み込む、夢のように儚く美しいサウンドをお楽しみください。
オリジナル
楽曲データ
作曲年:2022年
制作環境:Logic Pro X
使用楽器:フルート、ハープ、ストリングスなど
ハイテンポVer
ミドルテンポVer
和風Ver
和風Ver2
作品のテーマについて
『悲しむな、やがて夜になる』は、ヘルマン・ヘッセ詩集(新潮文庫)「さすらいの途上」にインスピレーションを受け制作された作品です。
10代~20代の前半、「自分の人生を生きる」というメッセージを打ち出したヘッセの作品に傾倒。旅に出るときはいつも、ヘッセの詩集をカバンに忍ばせていました。
詩集のなかでも、「さすらいの途上」は特に好きな詩の一つで、初めてこの詩に触れたとき、「悲しむな、やがて夜になる」という言葉が、なぜか無性に心の中で響き渡ったことを覚えています。
本作品ではその時の感覚をもとに、「青春のさすらい」という解釈で表現。フルートの独奏より始まる、祈りのような、静謐で、優しく、そして厳粛なサウンドを目指しました。
最後に、「さすらいの途上」をご紹介します。
悲しむな、やがて夜になる
そしたら、あお白い野山の上に
冷たい月がひそかに笑うのを見、
手を取り合って休もう
悲しむな、やがて時が来る
そしたら、休もう。私たちの小さい十字架が
白っぽい道のべに二つ並んで立つだろう
そして雨が降り、雪が降り
風が去来するだろう
ヘルマン・ヘッセ詩集(新潮文庫)、「さすらいの途上」より