マーティンD28&ギブソンJ45、アコギの定番を所有して数年。
やっぱりお気に入りのギターは、ただ弾いているだけで楽しくなります。生活も何となく豊かになります。
どんなアコギを買うかは音楽ライフの豊かさを決める大切なことですが、アコギの世界では、ビンテージ>>>>新品的な風潮があります。
私もギターに詳しい友人から、
「マーティンもギブソンも現行はダメだよ、いいアコギを買うんだったら、ビンテージ一択だよ」
的な話を聞いて少し不安に感じていましたが、結果論から言うと、自分が気に入ったギターを買うのが一番かなと感じています。
歴史を買うか歴史を作るか
ビンテージのギターは既に完成された音を買うことができます。一方新品は、これから音が育っていく、その変化を楽しむことができます。
新品のギターでも購入して毎日弾いているうちに、「おっ?」という変化が実感できます。
ギターを弾いて、1年3年と時間が経過していくと、明らかにギターの音が変化していることに気がつきます。
ビンテージギターは最初からそうですが、新品のギターも、長く付き合っていけば、ビンテージと同じように、音が育っていくのを実感しています。
そのことは、ギブソンJ45&マーティンD28の新品を購入、付き合ってきた経験から実感します。
育てばここが変わる
2013年11月末ギブソンJ45購入、2014年1月末にマーティンD28購入。
ほぼ毎日ギターを弾いていますが、1年2年経過するうちに、明らかにサウンドが変化してきました。
ギターの木が乾いて(?)音の反響が広がり、自然にリバーブがかかります。そして、単音を弾くにしろコードを弾くにしろ、音の響きが劇的に豊かになります。
この傾向はマーティンD28が顕著で、音の反響が凄まじくなってきたのを実感できます。
ギブソンJ45は成長が緩やかでしたが、2014年2015年2016年と弾き込み3年、だんだんと音が育ってくるのを実感。
どんなアコギも、それが新品であれ、きちんと弾いていけば、音が育っていくんだなぁと実感しています。
なので、新品のアコギでも、試奏したとき、「このギターの音、いいな」と思ったアコギなら、長く付き合う価値があるギターなのだと思います。
新品アコギ購入の注意点
一方、試奏の段階であまりピンと来なかったアコギは、弾く気にならないので、多分育てていくのは難しいかも。
新品でもアコギは個体差があるので、正直、同じモデルでも、良い音を奏でてくれるものと、そうでないものがあります。
最初から音が好かない、ピンと来ないアコギが、弾いていくうちに良い音に変わっていく可能性もあるのかもしれませんが、可能性には低いかも。
ピンとこない新品を選ぶより、最初から良い音、気に入った音のアコギの方が、期待通り育ってくれる可能性が高いように思います。
そこで、アコギを試奏するとき、できる限りたくさんのギターを試奏して、運命の一本と出会う可能性を高めることが大切なのだと思います。
良いアコギと出会えれば、それは一生モノ。
自分の腕の成長とともに、ギター自体も育ってくれる。一緒に成長してくれる、最高の友になってくれることでしょう。