思えば賃貸暮らしも長くなり、今の物件の環境も変化。そこでそろそろ引っ越しを検討しているのですが、最近常々思うことがあります。
それは、結局賃貸マンションを選ぶ上で地味にじゅうようなのは、管理会社の存在である、ということです。
このページでは、一つの意見として、物件選びのちょっとした話をご紹介します。
「RCを選んだのにうるさい!」
「ゴミ出しを守らない人がいて民度がやばい!」
など、引っ越しをお考えの方は、この話が参考になるかもしれません。
物件のスペック以上に大切なこと
静かで快適な賃貸物件を選ぶとき、
「RCのマンション」
「最上階」
「角部屋」
などのスペックを決めることは大切です。
しかし、いくら諸条件を重視したところで、賃貸物件は賃貸物件。分譲マンションなどと比べると、建物のグレード的にどうしても劣ってしまいます。
だからこそ大切なのはそこに住んでいる人。
「どんな人が」その物件に住んでいるか。それは、RCだとか木造だとか、そういったスペック以上に物件での暮らしの快適さに影響します。
ポイントは入居審査&入居後の対応
では物件にどんな人が住むことになるのか?
この意味で、管理会社の存在は非常に重要です。なぜなら物件によっては大家ではなく管理会社が入居審査を担当しているからです。
いい加減な管理会社が管理している物件の場合、いくらRCの音が響きにくい造りになっているはずの物件でも騒音トラブル連発。
逆に、遮音性が優れていない物件でも、管理会社の管理が行き届いている物件の場合、いわゆる民度がいい物件となり、快適に暮らすことができます。
この意味で、失敗しない物件を選ぶなら管理の状態をチェックすることが大切です。
いくら物件が新築でも、
1・共用部分に私物放置
2・ゴミ出し部分が汚い
3・自転車置き場がだらしない
4・なんとなく掃除が行き届いていない感じがする
など、管理不足を感じるような印象を感じたらそこはNG。「やめておいたほうがいい」というのが正直な感想です。
特にエントランス部分。どことなく汚い感じがしたら、その直感は正解。物件がしっかり管理されていない可能性が高いです。
管理会社が重要な理由
物件がきちんと管理されていない問題は実に重要です。というのは、入居者への対応もテキトーである可能性が高いからです。
問題が起こったとき適応に対応されたり、いい加減な扱いを受けます。
管理会社が問題を起こしている入居者に毅然とした対応ができないので、良質な入居者は退去して、まさに「悪貨は良貨を駆逐する」状態に。
賃貸はその性質上、どうしても問題を起こす人が入居してくる可能性が常にあります。問題はきちんと対応してもらえるかどうか。
そこをいい加減に対応されてしまう、というかまともに対応する気がない場合、どんどん住環境が悪化していきます。
その兆候となるのが、エントラスや共用部分の状態であったり、ゴミ出しの場所であったり、自転車置き場の管理状態であったりします。
さらに掲示板に「騒音注意!」などの張り紙が貼ってある場合はもう決定的。問題を起こす人物が入居しており、問題が解決されていないことを示しています。
いろんな賃貸物件で暮らして
私も東京・京都・大阪・札幌。
いろんな賃貸物件に暮らしてきましたが、家賃=民度は傾向としてあるものの、管理会社の対応の方が、より重要だと感じています。
問題が起こったとき、今すぐ動いて対応してくれる管理会社なら物件でも暮らしもある程度の快適さが保障されるのですが、表面的な対応だけで済まして、きちんと対応してくれない会社もあります。
ひどいところだと、「○日までに結果を報告をします」と言いながら完全放置プレイするところもあり、管理会社といっても、質は様々。
だからこそマンションは管理を買う。分譲だけでなく賃貸でさえ、管理を買うことが、大切だと感じています。
グーグルの評判は一応に役に立つ!
ちなみに、「どうやって管理会社の評判すればいいのか?」という話ですが、方法は2つあります。
1つは、物件選びの際に不動産営業マンにどこの管理会社の物件なのかを聞き、評判を確認すること。
2つめは、グーグルで管理会社名を検索。すると「Googleの口コミ」が出るのでチェック。「具体性がある書き込み」だけを参考にします。
例えば、私が2019年6月現在住んでいる物件の管理会社の口コミをチェックすると、次のようなことが書かれています。
「この会社が管理する鉄筋コンクリート打ちっ放しの物件に住んでいるが、音漏れ、足音等の振動、トイレの音など、とにかくひどい」
→実際の私の物件もRC最上階角部屋にも関わらず下からの音が聞こえます。トイレの流す音も聞こえます。
「施工が荒い。ロードヒーティングがつかない。問い合わせてもきちんと対応してくれない」
→社員間の情報の共有ができていないのか、問い合わせても対応をスルーされることがあります。
「社員同士の連絡等がなされていない。 女性社員の電話の口調がきつい 」
→なぜか最初からキレてるモードの対応を受けたことが一度あります。
という感じで、ネットの口コミもまんざらウソではない、ある程度の信憑性があることを感じています。
具体性がない書き込みは信じるに値しませんが、具体的に何がどう不満なのかが書かれている口コミについては、実際何らかの真実が元になっている可能性が高いです。
念の為、物件を選ぶ際は口コミを検索する価値があります。
最後に
とはいえ、結局一番大切なのは、実際の物件がどのように管理されているのか、ということ。
まともな管理会社なら、私物を放置する住人がいてもすぐに撤去されますので、問題が深刻になることはありません。
しかし、いい加減な管理状態のままだと、住んでいる人の民度がますます悪化していきます。
だから物件がきちんと管理されているかどうか。物件を選ぶ上で、管理会社の役割は非常に大きいと感じています。
ということで、もしあなたが安心してじっくり住める環境をお探しなら、物件のスペックを気にするだけでなく、物件の管理状態をチェックすることを、強くおすすめします。
管理状態に意識を向けることで、物件の民度や住みやすさを、ある程度予測することができます。
人が集まるところ、問題は必ず起こります。大切なのは問題が起こったとき、それがめでたしめでたしになるか。やっぱり最後は、人で決まります。
最後にまとめると、物件選びの最初にはこの一言がおすすめ。
「評判の悪い管理会社の物件を紹介しないでください」