『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』の読書感想

そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか

一人でも食べていける考え方をこの本で。

山口揚平著『そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか』(アスキー・メディアワークス)の読書感想です。

この本について

会社を辞めて独立を考える人のための本。

会社を辞めたいと思ったときにどうするか、独立するためにどんな考え方が必要なのか、「会社を辞めたい」と思ったら参考にしたい考え方が勉強できる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

今の仕事に疑問を感じたら(P6)

毎朝会社に出勤、決められた毎日を決められたように生きる。

そういうレールに乗った生き方に疑問を感じたとき、生きていることが実感できないときは、ちょっと立ち止まってみる。

盲目的に社会のレールに乗るのではなく、自由になるために、ほんの少しでもあがいてみる。

好きなことを追求したり、「こうなりたい」人生を描いてみたり。まずはそこからスタートする。

島耕作は漫画の世界、現実には役に立たない(P17)

勉強して大学に入り、良い会社に入り、そして出世する。このような島耕作のモデルが、一昔前は成功した生き方の典型的なモデル、平均的な生き方だった。

ところが、今の時代は状況が変わった。

実際には、会社に入って出世して課長になるのも難しく、サラリーマンとして出世を目指すのも難しい。

あるはずのレールがなかった、それが現代の働く私たちが置かれている現実。

日本は金はあれど幸せが感じにくい国?(P21)

経済力と幸せは比例しない。

ある調査によると、日本の場合は一人当たりのGDPが高いにも関わらず、自殺率が高い、幸せが小さい国に分類される。

ある程度の経済力は幸せに影響があるが、お金で得られる幸せには限界がある。

「あえて就職をしない」という選択(P28)

今は時代の過渡期。

今働いて覚えた技術が、技術革新や価値観の変化によって、全く役に立たなくなる可能性もある

時代が変われば、旧世代のシステムのなかでもがき苦しんで自分を追い詰めても、それが全く役に立たない(自分を追い詰めて体を壊しても誰も守ってくれない)。

だからこそ、自分が何ができるのか、何をしていきたいのか、周りの空気に流されず、熟考する。

好きなことを追求したり、やるべきこと、自分が社会に貢献できることを見つけたり、やれることはたくさんある。

食うための土台作りをする(P36)

自分が好きなことで食べていくために大切なことは、価値があることをするのではなく、お金が入ってくるモデル(仕組み)を作ること。

利益が出るためのモデルを作ることで、好きなことをして食べていけるようになる。まずは、仕組みを作るが肝心。

自分が世の中に提供できる価値を見極める(P56)

したいことが分からない、そういうときは、今できること、今やるべきことを見つけ、それに取り組んでいく。

そうすれば、30歳になるくらいには、自分のミッション、世の中に提供できる価値が見えてくる。

まずは、目の前の仕事に全力投球すべし。

収入を得る5つの工夫(P71)

5つの領域から収入を得るモデルについて。考えるべきは次の5つ。

1・顧客

→どんな相手と取引するか。大手の大口なら利益率が高く、継続的な利益になる。

2・商品

→売る商品。商品そのものを売ったり、それに付属する価値を提供する方法も。

3・課金の方法

→商品を売ってお金を得るのか、月額などの期間でお金を得るのか、課金の方法を考える。

4・支払いの方法

→相手の懐が痛まない、お金を払いやすい仕組みを考える。

5・資源

→自分で調達できるものを資源にビジネスを展開する。

雇った人を切るとき(P143)

ビジネスを始めてやがてやってくるのが、雇った従業員を解雇するとき。

雇った人が不適切な場合、適切に解雇をする必要があるが案外できない。ズルズル雇い続けているとお互い良くない。

人を雇ったら、やがて来る別れを覚悟しておく。

独立したら価値観を変えること(P148)

独立したら、まずすべきなのは、サラリーマン時代の考え方を捨てること

サラリーマン精神では独立後やっていけない。独立したら誰も守ってくれない。そこにはタフな起業家精神が必要。

そこで、

・お金は予算ではなく費用対効果で考える。

・意思決定は勝率で考える。

・年収のブレを気にしない。

など、起業家の考え方&行動を学び、実践していく。

重要でないことはしない(P161)

やるべきことはすぐに、徹底してやる。

やる必要のないことは一切する必要はない。これが独立後の基本。やるべきこと、やらないことに区別をつける。

経営の問題は人の問題(P174)

経営者が一番悩むのが人の問題。誰を雇うか、クビにするときはどうするか、人の問題が経営の要であり悩みどころになる。

雇った人をクビにするときにもめることが多いので、後々のトラブルを避けるため、

1・契約書にしたためる。

2・第三者に介在してもらう。

3・冷却期間を置く。

など、適切な対応をする必要がある。

能力を上げるよりプライドを下げる(P195)

優秀さは能力と謙虚さの掛け算。上手くやっていくためには、能力を上げるよりも、プライドを下げた方がいい。

高いプライドは1円にもならない。不要なプライドは捨て、謙虚に進んでいく。

感想など

独立することはどういうことなのか、ビジネスモデルを作るにはどんな考え方が必要なのか、その土台作りを分かりやすく学べる本。

会社作り等の具体的な手順等は書かれていないものの、

・独立することはどんなことなのか?

・どうやってやっていけるのか?

など、核となる考え方は、とても説得力があります。

「独立したい!」という気持ちが強ければ、それを実現する具体的な道筋が見えてきます。

大切なのは「こう生きたい、こうなりたい」という価値観であって、それが行動の土台になります。

まずは思考ありき。

「会社勤めはもう十分、リスク覚悟で一人でやっていきたい」という方は、この本の考え方が参考になると思います。

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