この時代は、どんな時代だったのだろう?吉田拓郎『明日に向かって走れ』を聴く

アコギが活躍する昔のフォークソングを聴きたいと思い、いろいろ情報収集。そこで見つけたのがこちら。

吉田拓郎さんのアルバム『明日に向かって走れ』です。

明日に向って走れ(紙ジャケット仕様)

ギブソンJ-45を抱えている写真が印象的で、Amazonで試聴したところ、「いいなぁ」と感じる曲がたくさんあったので、購入して聴きこむことにしました。

J-45とは

アメリカのギブソン社の代表的なアコースティックギター。1942年に登場以降、様々な仕様の変更がありつつも、多くのプレイヤーに愛用されている。

このアルバムは1976年発表ということで、フォークソングが流行していた当時のアルバムだそうですが、今の音楽とは明らかに違う、時代の匂いがします。

演奏しているミュージシャンの存在感、泥臭い、しかし真っ直ぐなメッセージの日本語の歌詞と緩やかで明るいノリの楽曲が最高です。

以下、気になった曲の感想とメモです。

1. 明日に向って走れ

明るく伸びやか、聴くと心が自由になるポップソング。「流れる雲を追いかけながら~」と口ずさみ、どこかに旅に行きたくなるような曲。

2. 一つの出来事
アコギのアルペジオとエレピ中心の弾き語りソング。「自由でありたい人だからしばりつけたい僕だから」というような、しんみり切ない歌詞も魅力的。

3. 水無し川
アコギがジャカジャカなる近くでスライドギターが郷愁を誘うフレーズを連発。しかしこの曲も歌詞がいいですね。

6. どうしてこんなに悲しいんだろう
タイトルからしてストレートな曲を予感させますが、ピアノの伴奏とスライドギター、絶妙なタイミングで入ってくるエレキ、そしてじっくり噛み締めたくなる日本語の歌詞。こういう曲を聴くと、日本人で良かったと思います。

7. 我が家
まったりのんびり、春の明るい日差しが差し込む部屋で聴きたい曲。この曲を聴くと、なんとなく懐かしい気分になります。

8. 風の街
軽快なテンポが気持ち良い歌。コーラス部分の「あぁ~」というバックコーラスが最高。

11. 明日の前に
他の曲とは少し違う、ややジメジメした曲。イントロの粘り気のあるギターが耳に残ります。

感想など

ゆるやかで伸びやかな曲、聴く度に曲の演奏と歌詞の味わいが深くなるスルメ的アルバム。曲が単純に良いのはもちろんのこと、歌詞のストレートさや素朴さ、ギターやピアノ、エレキなどの楽器の音が有機的で、人間味を感じます。

このアルバムを聴くと、「この時代に音楽をしていた人は、自由で鷹揚、今よりも伸びやかだったのかな」と勝手に想像してしまいます。ディスカバージャパン、昔の日本の音楽をたくさん聴いてみたいと思うきっかけになりそうです。

CDの購入はこちら(試聴できます)

明日に向って走れ