『ヘッドハンターはあなたのどこを見ているのか』の読書感想。企業が欲しがる人欲しがらない人の決定的違いとは?

ヘッドハンターがコンタクトをするのはこんな人。

武元康明著『ヘッドハンターはあなたのどこを見ているのか』(メディアファクトリー新書)の読書感想です。

『ヘッドハンターはあなたのどこを見ているのか』について

トップヘッドハンターとして様々な人材にコンタクトを取ってきた著者が、企業に求められる人材や、ヘッドハンターから連絡を受けたときの注意点などを、分かりやすくまとめた本。

凄腕のヘッドハンターがどのような視点で転職を考えているか、転職するときはどんな点に注意すればいいのかなど、転職者として知っておきたい知識を勉強できる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

ブラック企業について(P27)

ブラック企業=社員の定着率が低く、非社会的な資本が絡んでいる企業。一流企業であるかどうかは関係なし。

信用される人間が一番(P38)

ヘッドハンターは、人物の信頼性、人間性を一番大切にする。

日本企業は、その人物が信頼できるかどうかを一番の採用基準にするので、能力があってもウソをつく人間、信頼されない人間は、採用されない。

転職を考える場合はここに着目(P54)

転職で大事なのは、目先の金額ではなく、会社と自分の将来性で考える。

ヘッドハンターから予想以上の大きな転職金を提案されたら特に注意する。転職先はブラックか、意にそぐわない仕事をさせられる可能性大。

世界における労働観の違い(P75)

世界では、地域によって、労働観が違う。労働観は、地域ごと、次の3つに分類することができる。

1・アメリカやイギリス、北欧諸国の労働観。ルールやノウハウに価値を置くリーガルコードの文化圏。

2・アジアの儒教国、南ヨーロッパ、南アメリカ、ロシアなど旧共産圏の労働観。人間関係を重視するモラルコードの文化圏。人間関係が権力と結びつき、腐敗と汚職が蔓延してしまう傾向あり

3・イスラム文化圏の労働観。神の教えを絶対視するレリジャスコードの文化圏。

日本企業はグローバル化に迎合するな(P80)

日本の多くの企業の場合は、日本式経営の方が上手くいく。かりに社内に外国人が増えたとしても、欧米の成果主義を取り入れる必要はない。日本式の自前の経営システムを作った方が、日本の企業は上手くいく。

会社によって求める人材が違う(P90)

自ら主体的に行動する社員を欲しがる会社があれば、歯車になって上からの命令に忠実な社員を欲しがる会社もある。転職においては、会社と自分の相性をチェックし、合わない会社には転職しない。

企業の発展ステージについて(P120)

企業には3つの成長ステージがある。

1・発展成長期。創業まもなく、業績がどんどん伸びていく時期。

2・安定期。成長は抑えられるが、現状維持で、堅調な状態が続く時期。

3・衰退期。業績が下がり続け、変革がなければ、会社は倒産。変革が成功すれば、会社は再び成長期へ向かう。

企業は、これら3つのステージを循環し、成長or倒産していく。

悪徳ヘッドハンターに要注意(P160)

ヘッドハンターのなかには、お金目的で無理やり転職をゴリ押ししようとする悪徳ハンターもいる。

依頼先企業の欠点や客観的なマイナス点を全く触れようとせず、問題点を伝えようとしないヘッドハンター、「ここを逃すと損しますよ」と煽ってくるヘッドハンターには用心すること。

見た目はやっぱり重要(P173)

たかが服装、されど服装。外見に気を使わない人は転職で損をする。最低限、TPOに応じた常識的&清潔な外見を。

感想など

成毛眞の本当は教えたくない意外な成長企業100』で紹介されていたので読んでみた本。「人材を仲介する人はこんな視点で人を見ているのだな」と勉強になりました。

ヘッドハンティングというと、特殊、飛び抜けた能力を持つ一部の人だけの話のように思いますが、この本を読むと、様々なキャリアの人がヘッドハンティングされていることが分かります。

そして、最後に求められる人というのは、「人間として表裏のない人、マナーや常識のある信用できる人」というのが印象的でした。結局、どんなときでも大切なのは人間力なのかもしれません。

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