兎角に人の世は住みにくい、ではどうするか。『人間関係にうんざりしたときに読む本』を読む

人間関係にうんざりしたときに読む本

人間関係を上手くするためには「○○」が絶対必要!?

杉本良明著『人間関係にうんざりしたときに読む本』(日本実業出版社)の読書感想です。

内容について

人付き合いの原則と人を傷つけるようなイヤな人の対処法が書かれた本。

本の表紙に「どんな相手とでもうまくいく対人心理術」という文言があったので、興味を惹かれ購入、読んでみることにしました。

この本の対人技術を端的にまとめると、人を批判せず、相手の感情を受容すること。

世の中にはいろんな人がいます。

「イヤな人、攻撃的な人、生きている限り、日々様々な人間と付き合う必要があります。人間関係を上手くやっていくためには、相手を否定せず、その感情を認めることが重要で、相手の感情を認めることが大切だ」

と本書は主張します。

以下、本書の気になった内容です。

きつい人について(P13)

人間関係で苦しむ原因となるのは、人の人間性を否定し、自尊心を奪う「きつい人」。

きつい人は、あら探ししてネチネチと口撃してきたり、恫喝するように大声で叱責してくる人など、人に対して理不尽な態度を取る。彼らの存在が原因で、人間関係がダメになり、職場の雰囲気が悪くなってしまう。

彼らの相手をしている人は、絶えず彼らの口撃にさらされ、人格否定や暴言などで精神的ダメージを蓄積させていく。ダメージが限度をこえると、うつ病や体の病気になってしまう。

「きつい人」は自分が悪いとは考えない(P19)

人格否定し、人を傷つけ、職場の空気を悪くする「きつい人」は、自分の発言が原因で誰かが傷ついても、決して自分に責任があるとは思わない。

人に暴言を吐いても、「指導のためだ」「そいつのためを思って言ったんだ」くらいにしか思っていないので、「きつい人」が変化することに希望は持たない方がいい。

管理人注釈

「きつい人」=サイコパスのことだと思われます。サイコパスは良心や罪の呵責という概念のない人々。自己中心的かつ、他人を平気で傷つけるのが特徴。

日本では、25人に1人がサイコパスだと言われており、普段の生活のなかで、我々一般人がサイコパスと関わる可能性は極めて高いです。

なぜ「きつい人」は人の人格を否定するのか?(P23)

「きつい人」の脳内=すべて自分が正しい。彼らの脳内に「自分がミスをするかも、間違えるかも」という考えはないので、必然的に彼らの行動は、他者否定に向かう。

人間関係のポイントは相手の感情を認めること(P27)

感情的な相手の対処法。ポイントは、相手の行為を云々するのではなく、相手がどのように感じているのかを察知して、それを認めること。クレーム処理の対応と同じように、まずは相手の感情を認めること。その次に、理性的な話に入る。

人間関係のコミュニケーションでは、相手の批判をせず、「承認」を原則とする。これだけで、大半の人間関係の問題は解決できる。相手の批判は人間関係においてタブー。

「きつい人」が使う外的コントロールの手法(P44)

ネガティブな方法で人をコントロールする7つの手法。

1・批判する、2・責める、3・文句を言う、4・ガミガミ言う、5・脅す、6・罰する、7・褒美でつる

人格否定はタブー(P48)

どんな意図があるにせよ、「だからお前はダメなんだ」というように、人格否定的に叱責をしてはいけない。部下を指導するときなど、叱責する場合は行為のみを、人格は否定してはいけない。

「きつい人」は変わらない(P76)

「だからお前はダメなんだ!」というように人格否定口撃を日常的に繰り返す人は、決して「改心」することはない。

むしろ、こちらが言うことをきかないと、さらにブチ切れてしまう。だから、「きつい人」に人間性を期待したり、変わることを求めてはいけない。

こちらは、相手がどんな罵詈雑言を言おうとも、相手の行為を否定せず、相手の感情だけを認め、合気道のように、スラリヒラリと相手の口撃をかわす術を持ち、付き合うほかない。

良い人間関係を築くために(P84)

人間は人から承認されたい生き物。承認していれば、多くの人との関係は上手くいく。

相手を承認するために普段からできるのは、1・あいさつ、2・笑顔、3・アイコンタクト、4・うなずき、5・あいづち、6・オウム返し、これら6つの方法。

普段からこれらを意識的に行うことが大切。

あげまんとさげまんの違い(P99)

毎日妻から嫌味を言われ、叱責される男と毎日妻から感謝され、仕事を褒められる男。二人の男の将来は容易に見通せる。

あげまんの女は男の人格、存在を承認し、男をほめる。さげまんの女は、常に男に不満を持ち、男の人格を否定し、「あれがダメこれがダメ」と男を叱責する。

人は批判しない方がいい(P106)

人は承認を求める生き物。人からの承認を求め、批判には敏感になるのがサガ。だからこそ、特定の個人を批判するのは、人間関係の面で、絶対的に止めた方がいい。

否定された相手はあなたを恨み、あなたの敵となる。人を批判し否定する人は、思わぬところで恨みを買うことになる。人間関係は、人を否定せず、寛容さを持った方がいい。

感想など

「相手には寛容になって、人を批判せずに認めることを中心にしていきましょう」という本。

世の中には物事の限度を知らない人や、良心や常識のない「悪意」を持つ人もいますので、そういう人には、毅然と対応していくことも必要なように思います。

ただ、常識的な人々との関係においては、承認を中心とした人間関係の持ち方が大切なのは本書に書かれている通りだと思います。

相手の間違いを指摘したり批判することは、正しいか正しくないかに関わらず、いろいろ面倒ごとを引き起こします。

人は誰もがプライドや感情を持っています。相手のメンツを最大限尊重していく方が、良い人間関係が築けるもの。

人のメンツを潰しても、何の良いこともありません。問題があったとしても、白黒つけず、灰色でやっていくのが一番なのかもしれません。

人間関係に悩む方は、この本からヒントをもらえるかも。

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