『お金の話にきれいごとはいらない』の読書感想 – お金で困らない人生を送るための考え方

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お金の話にきれいごとはいらない――自分を「株式会社」のように経営する。 三笠書房 電子書籍

お金に困らない人生を送るためのこんな考え方。

小笹芳央著『お金の話にきれいごとはいらない:自分を「会社のように」経営する人生戦略』(三笠書房)の読書感想です。

この本について

自分=一つの会社と捉え、お金に困らないため、「会社を運営するかの如くお金と付き合っていきましょう」という本。

自分会社を魅力的な会社にするためにはどうやって経営したらいいか、どんなことを心がけていけばいいのかなど、基本的な考え方を学べる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

格差が進む時代だからこそ(P27)

21世紀、持つ者と持たざる者、その格差はますます進行していく。

この時代の流れは変えることができず、結局我々にできるのは、自分の魅力を磨くことだけ。自分を一つの会社と考え、人気企業にすることが、生き残っていく道となる。

また、今や会社の寿命は働く個人の寿命よりも短い。会社員として働くうちは、いくつかの会社で働くのが当然の時代になる。

そのため、いろんな会社で活躍できるよう、「モテる」自分を作っておくことが大切。

相互拘束型から相互選択型への転換(P34)

バブル崩壊によって、日本の環境は大きく変わった。

それまでは、一つの会社に滅私奉公、会社に拘束されるがしっかり世話見てもらえた時代であったが、バブル崩壊でそれが変わった。

年功序列、勤務すればするほど右肩上がりの待遇が保証されていたが、会社が社員の面倒を見ていく方針を転換。

会社が社員自身に自立を促す方向性へ、「会社で頑張って結果を出してもらいたいが、会社に依存されては困りますよ、お互いの付き合いを見なおしましょう」という時代に変わった。

お金の3つの役割(P61)

お金が持つ3つの役割。

1・価値を測る尺度

2・交換の手段

3・使わない場合の貯蔵手段

お金の4つのサイクル(P69)

お金は「稼ぐ」「遣う」「貯める」「殖やす」という4つのサイクルで成り立っている。これらはすべて自分会社の経営に通じており、影響を与えている。

お金を稼ぐことで信頼や期待を集め、お金を遣うことで、商品やサービスに対する支持を表明、お金を貯めることで将来のための担保を確保、お金を殖やすものに投資する。

この流れがお金を循環させ、良い流れを作っていく。

伸びない時期ほどあきらめない(P90)

何かを始めるときは、努力しても上手くいかない、なかなか結果が出ないときがある。

そういうとき、「これは向いてない」と早急に見切りをつけてしまっては、得られるものも得られなくなってしまう。

「これだ!」というものを見つけたのであれば、すぐに投げ出さず、しっかりそれと向き合う。何があっても、やりきることが大切。

小遣い制の男は出世しない(P95)

お金の管理を人任せにする男は出世も大成もできない。小遣い制だと、どうしてもお金に小さくなってしまい、有形無形、様々な機会損失を被る。

出世願望など何らかの野心、上昇志向があるのであれば、結婚しても女にお金を丸投げせず、基本的な管理は自分ですべし。

現状維持でチャンスを失う(P115)

人は一度手にしたものを手放したがらない生き物。人はとかく現状維持にこだわって、保守的になってしまうもの。

現状維持は変化を嫌うことであり、変化を恐れていては、成長のチャンスなし。自分に保守化傾向があれば、注意すべし。

「もっとも強いものが生きる残るのではなく、もっとも賢いものが生き延びるのでもない。唯一生き残るのは変化できるものである」というダーウィンの言葉を思い出す。

世の中、時代は常に変わっている。一つの姿勢、一つの価値観にこだわらず、環境に応じ、自分を柔軟に変化させていくことが大切。

会社選びは賭け(P142)

学校を出て一つの会社に就職するのはある意味賭け。賭けのため、当たることもあれば、外れることもある。

不運にもブラック企業に就職してしまった場合、「賭けに負けた」と判断、また次の賭けに参加すればいい。

ただし、次の賭けに負けないよう、事前の準備、情報収集は欠かさずに。

お金を握られているということ(P175)

この世の中、お金の流れを握る人間が強い。

会社であれ、家庭であれ、お金の流れを押さえている者は人への生殺与奪権を持っている

例)

・会社は社員に給料を払う。給料をもらえないと生きていけないので、会社に従う。

・妻が夫の給料を管理し、夫は妻から小遣いをもらう。夫は妻の顔色を伺い、自分の主張が難しくなる。

なんであれ、再優先すべきは、お金の自由、余裕を獲得すること。お金で人の顔色を伺う必要のないよう、お金の問題については、真剣に考え、独立の第一歩を踏み出す。

持ち家を持つデメリット(P182)

家をローンで買うことは、とてつもなくお金の面で損をする行為。

30年、35年の長期ローンで家を買う場合、ローンの返済額は家の1.5倍ほどになってしまう。3000万の家を4500万で買うのがローンで家を買うということ。

「ローンは家賃と変わらない、だからローンで家を買う方がお得」と安易に考えると、いろんな面で損をしてしまうかも。

また、持ち家を持つことは、安定志向、現状維持の気持ちを強くさせる。変化の激しい今の時代、安定志向はある意味危険。

家を買ったことで、仕事も辞められなくなり、「こいつはもう辞めないな」と会社にいいように使われることも(家を買ったとたんに転勤させられる人が多い)。

「家を買おう」と思ったら、お金のことだけでなく、メンタル面、環境面の影響も考慮した上、決断する。

お金の真実(P201)

お金ですべての幸せは買えないが、お金がもたらしてくれる幸せはある

お金を全肯定するのはダメだけど、お金がもたらすプラスの部分、お金がないことで味わうマイナスの部分は知っておいた方がいい。

感想など

「これからの世の中で生きていくためにはどうすればいいか、そのキモは自分の価値を高めること」という本。

自分に能力や魅力があれば一つの会社だけでなくいろんな会社で活躍でき、お金も稼げる。環境が変わっても変化に適応できる、そんな内容でした。

個人的に印象に残ったのは、お金の管理の話と、持ち家の話。

私の友人に家をローン(35年)で買って、かつお金の管理を年上の奥さんに握られている友人がいるのですが、やっぱり、小遣い制ということで、お金の不自由さに悩んでいるようでした。

そのような例を目の当たりにすると、この本に書かれている「お金管理の話はやっぱりそうなんだな、自分で管理しないとダメなんだな」とハタから見ていて感じました。

小遣い制だと、人付き合いやしたいこと、制限が出てきます。そうすると、人と出会うチャンスを失ったりして、どうしても発想、スケールが小さくなっていきます。

お金の管理は人生の管理。何のためにお金があるのか、そのお金でどう人生をデザインしていくか。真剣に考え、有効に使っていくことが大切だと思いました。

本はこちら

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