ネットに動画を投稿、それで暮らしていける。今はそんな可能性に満ちた時代なのかもしれない。
関根剣著『YouTubeで小さく稼ぐ』(大和書房)の読書感想です。
内容について
「YouTubeで動画を投稿してお金を稼げますが、動画はこのように作りますよ」ということを解説した本。著者の方は、もともと芸人志望で、動画制作へ方向転換。YouTubeへの動画投稿で成功された方だそう。
本書を読むと、「動画投稿で成功する人は、動画制作の前にでいろんなことを緻密に考え、工夫をこらしている」ということが分かります。
以下、本書の気になった内容の要約です。
まずは動画をアップすること(P24)
「やってみる→続ける→やり方を変えてみる」というステップでスキルが上達、上手くいくようになる。まずはやってみて続けてみること。
ネタ探しは身近なところから(P28)
趣味、気になること、動画のネタはパクリや音楽動画のような著作権に引っかかるものでなければ何でもよし。気になることを動画にして、アップすべし。
人気が出る動画について(P33)
人が出る動画は人気が出やすい。可愛い子が出る動画を始め、動画制作者の姿が見える動画は人気がある。
動画制作にこだわりを(P43)
動画制作が自然に出来るくらい慣れてきたら、自分の独自カラー、こだわりを動画に反映させる。毎回ユニフォームを着て動画に出る、同じSEを使うなど、ともかく「ここだけはこだわろう」というところを動画に出す。
時事ネタは仕込む時期が重要(P49)
ニュースや芸能など、話題になりそうなネタは、話題になる前に仕込んでおく。「これがニュースになりそうだ」と予想して、事前に投稿するのがポイント。流れに上手く乗ることができれば、ガンガン再生される。
動画制作の機材について(P64)
良いカメラを使うのも良いが、別に必要以上に高いものを使う必要はなし。きちんと撮影できるなら、スマホやデジカメのカメラでもOK。広角撮りと手ぶれ補正が対応していればカメラはどれでも良い。
動画撮影前に考えておきたいこと(P80)
動画は「オープニング→説明→内容→エンディング」といった、いわゆる起承転結があるほうが良い。理想は絵コンテで動画の青写真を作っておくこと。最低でも、頭の中で、動画の流れをイメージしておく。
感想など
YouTube動画の可能性と、動画作成の基本的なノウハウを勉強できた本でした。
私も普段YouTubeを見ていて、「この動画配信者の人は絶対見る」という動画があって、ギターの練習法やゲームの実況動画を楽しんでいます。
YouTubeの良いところは、見る人、動画を作る人、両方にメリットがあるところです。
YouTubeの動画を見ると必ずといって良いほど広告が配信されてくるのですが、これが制作者の方の収益になっています。
我々視聴者は、広告を見る必要があるものの、無料で動画を楽しむことができます。一方、動画製作者の方は、広告でお金を稼ぐことができます。お互いwin-winの関係で、とても良い仕組みだと思います。
今の時代、テレビをつけなくても、ネットで検索すれば、自分が見たいこと、面白いと思う動画を見つけることができ、その動画を作っている人も、ただ働きではなく、動画でお金を稼ぐことができます。
こういう仕組みが広がっていけば、いろんな人が、いろんな方法でお金を稼げるようになり、働き方や生き方が、もっと多彩に広がっていくように思います。
「ネットの広告収入の可能性はすごいな」とあらためて実感した一冊でした。
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