マイナスがある、だからプラスもある。
大林素子著『チャンスの法則』(泰文堂)の読書感想です。
この本について
バレー選手として活躍した大林素子さんの自己啓発本。
コンプレックスをプラスに変える方法や、チャンスをつかみそこねないための考え方など、ポジティブになれるアドバイスが満載の内容になっています。
以下、本書の読書メモです。
劣等感のなかにチャンスが見つかる(P22)
自分の短所、劣等感の中から成功のチャンスが見つかる。
「自分のここが嫌い、ここがコンプレックス」と思っていたものを上手くいかせば、それが自分の長所や個性に変わっていく。
人に言えず悩むコンプレックスがあれば、それを否定しないこと。発想を変えて、コンプレックスの生かし方を考える。
例)
著者の大林さんのコンプレックス→女なのに背が高い。背が高いことがコンプレックスだったが、背が高いというコンプレックスを受け入れて、バレー選手として頑張った。
環境に意味がある(P25)
自分が生まれ育った環境には運命的な意味がある。
「そこで生まれた」「そこで育った」「そこに住んでいる」という環境は、人の運命に大きく影響を与えている。
生まれ育った家庭環境、地域環境を見直してみると、自分が思った以上、いろんなものに影響を受けて育ってきたことに気がつく。
行動を起こす(P31)
人生を変えたかったら行動を起こす。何かが起こることを期待して、待っているだけでは何も起こらない。
日々、何かを変える。普段とは違うことをする。それによって、確実に何かが変わりだす。人生を変えたければ、自分から動くこと。
他に選択肢がないのなら(P73)
人生、「これしかない」と選択肢が極端に限られてしまったときは、思い切って、「これしかない」ことを受け入れて、それに集中特化する。
この会社しかない、この仕事しかない。もし他に逃げ道がないのであれば、それで頑張るしかない。
背水の陣を敷く気持ちで、「これしかない」ことを頑張ってみる。もしかしたら、「これしかない」ということが、実はとても良かったことになるかもしれない。
負の感情を行動の力に生かす(P83)
嫉妬や劣等感など、マイナスの感情は、それを抱いているだけでは自分を害する毒になる。
でも、マイナスパワーを、行動を移すためのガソリンに変えた時、それはものすごい力になる。
嫉妬や怒り、マイナスの感情は行動を起こすためのエンジンに。それによって、負を正に変えることができる。
言い方を変える(P89)
物事は捉え方次第。気に食わないこと、マイナスに思っていることは、言い方を変えてみる。
自信をつけるために小さい目標を達成する(P111)
「私にもできる!」という自信は、達成体験が生み出す。
どんなに小さいことでもいいので、自分にできそうなことを見つけ、それをやる。継続する。
小さいことを頑張って達成することが大切。それが、「私はできる!」という自信となる。
本当に実現したいことがあるなら(P123)
「これを実現したい、成し遂げたい!」ということがあれば、「もうやれることは何一つない!」という状況になるまで、あらゆることをやってみる。
それだけ頑張ってダメなら、後悔することはない。大切なのは後悔しないくらいにとことんやること。
頑張ったことは、必ず自分の肥やしとなる。自分の内面、人生を豊かにしてくれる。
自己投資はケチらない(P180)
自己投資=自分の未来を見込んでお金を使うこと。自分の未来にかけること。
輝かしい明日をつかむため、したいこと、やりたいこと、学びたいことはお金をケチらず投資する。
外見への投資は即効性あり(P196)
人は見た目では分からない、しかし見た目で人は判断されている。
人は魅力的な人に惹かれる。外見を磨くことはチャンスを引き寄せること。髪型、服装、女性ならメイク、外見を工夫する。
お金がないなら時間を投資する(P203)
お金がなくても自己投資はできる。時間を使って、自分を磨く。
例)
・図書館へ行って本を読む。
・運動して体をシェイプアップする。
・街で人間観察をする。
感想など
短所や劣等感、マイナス面をどうやって人生に生かしていくのか、自分の中のダークサイドの生かし方が勉強になる本。
世の中、「自分のすべて、100%好き!」という人はあまりいなくて、人それぞれ、「自分のここが嫌い・・・」というところがあると思います。
でも実は、自分の嫌いなところ、自信がないところにはチャンスが眠っていて、この本を読むと、マイナス面には大きな意味があることが分かります。
自分がマイナスだと思っていたものが、実は自分を生かすプラスだった。そのことに気がついたとき、人生が大きく変わります。
「私は私が嫌い・・・」「自分のココがダメだ・・・」とコンプレックスにお悩みの方は、一読をオススメします。