ひとりっ子だからこその育て方。『ひとりっ子の育て方』の読書感想

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ひとりっ子の育て方

ひとりっ子だから意識したい子育ての考え方をこの本で。

諸富祥彦著『ひとりっ子の育て方 ~「友だちづくり力」「自分づくり力」「立ち直り力」。0~15歳児の親が最低限しておくべきこと。~ 』(WAVE出版)の読書感想です。

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この本について

ひとりっ子の子育てに特化した本。

ひとりっ子というと、わがままで変わってるなど、ネガティブなイメージを持たれがちですが、実際には良いところもたくさん。

ひとりっ子の子育てで子どもを育てていくにはどうすればいいか、参考になるヒントが満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

ひとりっ子はわがまま?(P19)

ひとりっ子=わがまま、変わり者というようなイメージがあるが、それは根拠なし。

ある心理学者の研究によると、個人の性質に関しては、ひとりっ子は兄弟を持つ子と何も変わるところはない

むしろ、ひとりっ子は、兄弟を持つ子どもより、高学歴や名声のある職業を目指す傾向にあるなど、達成意欲や自尊心が高い。

親の罪悪感は子どもに伝わる(P22)

「子どもは二人以上、ひとりっ子だときちんと育たないのでは?」という不安が子どもに伝わり、マイナスの影響を与えてしまう。変えるべきは親の意識から。

子育ての3つのステージ(P28)

子育てには次の3つのステージがある。

ステージごと、やるべきや優先することが違う。ステージに応じて、必要な子育てを。

1・愛情を注ぐ時期(子どもが0歳~6歳)

2・しつけ期(子どもが6歳~12歳)

3・見守り期(子どもが12歳~18歳、いわゆる思春期の時期)

しつけ期に子どもに身につけさせたいこと(P35)

子どもが6歳以降のしつけ期になったら、親がやるべきことは、子どもに社会を生きていく上で必要なルールを教えること。

社会のルールを守ること、あいさつ、人を不用意に傷つけないこと、モノを大切にすること、約束を守ること、自分のことは自分でやるなど、子どもに生きていく上で大切なルールやマナーをしつけさせる。

やり過ぎはよくないが、最低限、子どもが大人になって恥ずかしい思いをしないよう、しつけをする。

親が子どもの人間関係力を伸ばすためにしてあげられること(P84)

ひとりっ子は兄弟がいないため、人間関係の面では、サポートが必要。

子供同士で触れ合う機会を作ったり、親が手本を見せたり、子どもが人間関係を作るためのサポートをすることが肝心。

本当に兄弟は必要か?(P89)

一般的に、血の繋がった兄弟は強い信頼関係で結ばれるため、親としては、ひとりっ子よりも兄弟がいる方が、安心できるかもしれない。

しかし、兄弟がいれば安心というのは幻想で、実際には、兄弟同士の醜い争いが起こったり、兄弟関係がトラブルを起こすことも多い。(家族だからこそ、厳しい争いになることも。)

大切なのは、兄弟がいるかどうかではなく、信頼できる、安心できる人間関係を作ること。別に兄弟でなくても、良い人間関係は築くことができる。

ひとりっ子でも、大人になったときに頼れる相手を見つけられればいい

折れない心を育てるために(P97)

折れない心、イヤなことがあっても立ち直れるレジリエンス力を子どもに身につけさせる。そのために、大切なのは、

1・親が子どもに無条件の愛情を注ぐこと。子どもの存在を肯定すること。

2・生きる上のモデルを見つけさせること。

3・親から先回りしてあれこれ気を使わず、子どもが甘えてきたとき、甘えさすこと。

などを意識し、子どもに心理的な安心感を与えることが重要。

習い事はどうするか(P138)

子どもが習い事に興味を持った時、注意すべきことは次の2つ。

1・いったんやらせたらすぐにはやめさせない。最低1ヶ月は続けさせること。

2・家できちんと練習させること。

子どもとの接し方は状況に応じて立ち位置を変える(P160)

子どもと接するときは、子どもと同じ目線に立つ横の目線と、ダメなところはきちんと注意する上の目線を使い分ける。

横の目線だけだと友達親子のようにケジメのない関係になり、子どもを甘やかしがちだが、上からの目線ばかりだと、子どもが自己信頼感を獲得しにくい。

必要に応じて、上と横、目線を使い分けることが重要。

思春期の反抗期はどう対応するか(P190)

子どもの反抗期=子どもとの関わり方を変える時期。ここでは、親自身が子育てについての対応をガラリと変える必要がある。

子どもが反抗を示すのは自立のサインで良いサイン。

親に信頼があるからこそ反抗的な態度を取る。無理やり押さえつけず、親自身が子どもと距離をとり、そっと子どもを見守る姿勢が肝心。

感想など

少子化が進み、ひとりっ子が増え、少数派だったひとりっ子が増えている現代、どうやって子どもを育てていけばいいのか、分かりやすく理解できる本。

ひとりっ子というとどうしてもネガティブなイメージをもたれがちで、それがゆえに、親が心理的な罪悪感や負担を抱えてしまうこともしばしば。

ところが、実際にはひとりっ子は兄弟のいる子とは違う良さがあって、ひとりっ子だからこそ親が伸ばせてあげられる可能性も。

ひとりっ子の子育てにお悩みの方は、この本を読むことで、気持ちが楽になり、子育てに希望が持てるかも。

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