『脳はなにげに不公平』の読書感想 – 脳視点で見ると物事はこんなに不思議

脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬

脳が教える人間の不思議な話。

池谷裕二著『脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬』(朝日新聞出版)の読書感想です。

この本について

「脳」をネタにするためのミニ知識を仕入れることができる本。

脳科学視点で、身近なことから科学的なテーマまで様々なコラムが掲載。「最近の脳科学によると~」というような、雑談で使えるネタが満載の内容となっています。

以下、本書の読書メモです。

顔に性格が出る(P17)

人は顔や表情から、様々な情報を得て、その人が信頼できるか、どんな人なのかを想像する。このとき脳内では、扁桃体など感情に関わる部分が活発化しており、鋭い感受性を発揮する。

顔に対して人の感受性が鋭いということは、それが人が進化する過程で有利だったことの証であり、この意味で、顔が人の性格を表しているというのは正しい。

真似して仲良くなる(P21)

動作の同調は人と仲良くなるコミュニケーションの鉄板。

赤ちゃんはお母さんの動作を真似、母子の絆を深めていく。それは赤ちゃんだけでなく、人と人、同じこと。

人と動作を合わせることで、人と仲良くなりやすくなる。

運を上げる方法(P42)

運を高める方法の一つは、勝ち馬に乗ること。

世の中、科学的にその理由がハッキリ分からないものの、運の良い集団(ノッている集団)とそうでない集団(ノッてない)があるのは確か。

ノッている集団の勝ち馬に乗ることで、その勢い、運気のご利益にあずかることができる。

何か失えば何か得るものあり(P106)

人間には補償機能が備わっている。体の何かを失えば、ほかの器官がその失ったものを補完しようとするものらしい。

ベートーヴェンやゴッホ、偉大な芸術家たちも、ハンディキャップを原動力に、偉大な作品を生み出した。

人より何か足りないものがあるとすれば、その「足りない」という渇望が、何か新しい行動を生み出す力になるかもしれない。

人生100点万点は難しい(P111)

人間、頭も良く記憶力もいい、何もかも完璧は難しい。人間はトレードオフで、何かを大きなものを持っていれば、それ相応の代償が必要となる。

感想など

「脳科学から見れば世の中は不公平な方が安定する」

「顔が性格を反映するのは正しい」

など脳って不思議だなと思うこと多数な本。

最近テレビでも本でも「脳」をテーマにしたものが多いですが、この本では脳の難しい話はほとんどなく、身近なテーマに関連付けられた話がほとんどなので、雑談のために仕入れておけば、会話が広がって楽しいかも。

それにしても、思ってみれば脳って不思議で、頭で考えることも感じることも、自分がどんな外見になってどんなふうに年を取っていくのかも、そういうことが全て脳と関係していて、脳という本当に小さい部分が、人間の大きな部分を作っているのかを想像すると、脳の存在が不思議に思えてきます。

自分という人間を、頭のなかにつまっている脳という部分が作っている、そんなことを考えると、人間は不思議ですね。

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