本を読むこと=人生の視野を広げること。『「教養」を最強の武器にする読書術』を読む

「教養」を最強の武器にする読書術

教養を持つこと=人生への幅広い視点を持つこと。その第一歩は読書から。

樋口裕一著『「教養」を最強の武器にする読書術』(大和書房)の読書感想です。

この本について

「本を読み、教養(意味は後述)を磨きましょう。本はこうやって選んでいけばOKです」という、読書の手引的な本。

政治や文化、歴史、哲学、宗教、心理、日本語など、様々な分野でオススメの本が紹介されているので、この本をとっかかりに、読書を始めることができます。

以下、本書の気になったところの要約です。

教養とは(P1)

教養は幅広い視野。教養を持つことで、自分だけの視点ではなく、他者の視点を考慮した幅広い物の見方ができる。それが仕事にも生きてくる。

教養を磨くには読書が一番。興味がある本をとっかかりにして、読書を進めていくことで、教養が身についていく。

読書人=教養人ではない(P18)

教養を身につけるには幅広い読書が大切。

しかし、本をたくさん読む人が教養ある人とは限らない。大切なのは、本を読むときの心、精神の在り方。教養人とは、たくさんの知識をもと、他者の心に寄り添って多様な価値観を共有できる人

年代別読書の手引(P30)

10代・・・自分の興味を優先し本を読む。それをとっかかりにして、好奇心を広げていく。

20代・・・様々な分野の本を多読し、幅広い感性を養う。

30代・・・テーマを絞り、深く狭くで読書していく。

40代・・・自分の興味や感心、その原点に回帰した読書をする。特に古典がオススメ。

50代・・・今まで読んできた本を総復習し、歴史的な視点を持つ。

哲学は自分なりに読んでいい(P72)

哲学は、どう生きるのか、世の中とは何なのかを探求する学問。自分自身が世の中をどう理解しているのかを考察することは、生きていく上で大切なこと。

日本語の大切さ(P100)

教養を定着させる根本的な力は日本語への理解。言葉のセンスや表現力など、日本語独自の感覚は、日本人として理解しておきたい。母国語を大切にすることが、教養を磨く前提。

本によって読み方を変える(P116)

本には、精読が必要なものと、サクサク読んでよい本がある。

専門書や情報書などは、精読し、じっくり理解しながら読むことが大切。自己啓発やビジネス書、趣味の本は、読みたいところだけどんどん読んていけば良い。

すべての本を精読する必要はない。読書は、本に応じて読み方を変えていくのがオススメ。

感想など

タイトルにある「教養」という言葉にピンと来て購入しましたが、内容は教養論というより、大人(社会人)のための読書論のように思います。

「他者視点、多用な価値観への興味関心を持つことが教養を身につけることで、教養がある人は、人の精神、異文化と寄り添うことができる人である」というのが本書の主張で、教養を磨く第一歩が読書すること。

本を読むことで、世の中の多様な価値観に触れ、自分の考えとは違う、別の考え方があることに気がつきます。それによって、自分と世界、接点を持ち、世界と自分を近づけることができます。これは確かに、読書の力です。

本を読むことは、銀行預金残高の数字のように、目に見えて確認できるものではないかもしれません。しかし、1冊1冊と本を読破していくうちに、確実に「何か」が変わっていきます。

私が読書の大切さに気がついたのは24歳の頃。

大学生の頃は勉強は単位取得のためだけの効率重視で読書は必要最低限。バイトで稼いだお金は本に使うことなく、服やら遊びやら、ムダにしてしまいました。

今更ながら、せめて、大学生の自由時間がたくさんあった時代に、たくさん本を読んでじっくり勉強しておけば良かったと後悔しています。

本を読むことにどんな意味があるのか?それが本当に分かるのは、多分社会人になってからのことだと思います。

仕事をしてお金を稼いで生きていくなか、否応なく自分の人生について考えさせられ、そこであれこれ悩みます。そんなとき、たまたま読んだ本が、悩みを解決してくれたりします。

まぁ、本を読んだからといって、次の日に大金持ちになることはありませんし、モテモテの魅力ある人間になるわけでもありません。人生がすぐに薔薇色になることもないでしょう。

ただ1つ言えるのは、本を一冊一冊読んでいくと、1年後3年後10年後、本を読んでいる自分と読まない自分の未来は明らかに違うのは確かです。

世の中にはいろんな考え方があって価値観がある。それを知り、参考にすることで、いろんな可能性、方法が見えてくる。そして、人の気持ちも想像できる。読書をすると、自分一人の知識や経験など、たかがしれていることを思い知らされます。

人様の経験、智恵から勉強させてもらう。それが読書なのだと思います。

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