将来ボケないために今すぐ始めたいこと。
長谷川嘉哉著『一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識』(PHP新書)の読書感想です。
この本について
脳の働きをアップさせるための健康習慣について、分かりやすく解説されている本。
21世紀は生涯現役時代。そこで大切になるのが脳のパフォーマンス力。脳が衰えば集中力の低下、意欲減退、記憶の喪失など、様々なマイナスの影響がやってきます。
だからこそ、人生早めに脳力アップの習慣を導入、何歳になっても脳がフル回転できる状態を身につけたいところ。
ではそのためにどうすればいいのか?詳しくはこの本でチェック!
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P7)
脳の疲れの影響は10年後20年後やって来る。
脳を大切にしていないと、不安のパフォーマンスが落ちるだけでなく、認知症の原因となったり、人生に重大なマイナスの影響を及ぼす。
最近物忘れが増えたり、すぐ疲れたり、集中できなかったり、そんな気になる症状が出てきたら、脳のケアを始めるとき。
特に、40代50代は特に重要。この時期の脳の使い方が、60代以降の人生を劇的に変える。
感情を刺激する(P45)
脳は感情に強く反応する。そのため、感情を伴う出来事は、驚くほど記憶に残りやすくなる。
30代40代で意識したいこと(P53)
30代40代は一生使える脳を作るための大切な時期。
この時期の習慣が、脳を活性化させ、60代70代になっても充実した人生を送るための脳育成期となる。
気になったことはすぐメモして記憶に残しておくこと。読んで面白いと思った本は日記に書いたりブログに書いたりして脳にインプットする。
そして、それをSNSや人前で話すなど、アウトプットを意識する。このように、インプット&アウトプットすることで、脳は活性化していく。
どんどん、働きも良くなっていく。
ポイントは、常にアウトプットすることを意識しながらインプットすること。頭のなかに知識を入れるだけでなく、それをきちんと出すことを大切にする。
仕事以外の人脈を作る(P64)
ボケ老人になってしまうリスクが高いのは、人間関係がおろそかな人。とくに、仕事でしか人間関係がない人は要注意。
退職後、今までの人間関係とは切り離されてしまい、一気に孤立化してしまう可能性がある。
そうならないためには、現役時代からコツコツいろんな方向で人間関係を作っておくこと。
そこでは仕事のような利害関係でつながらない、自然な関係を作っておくことが大切。
脳の働きをグングンアップさせる3つの習慣(P104)
脳力アップに重要なのは普段の習慣。大切なのは次の3つ。
1・すぐやる
→今できること、早急に片付ける必要があることはすぐにやる。
2・メモする
→気になったことはメモ。そして優先順位をつけ、処理する準備をしておく。
3・書き出す
→頭で思っていること、感じていることを書き出して意識化する。
脳におすすめの食べ物は卵(P146)
卵は万能栄養食。卵=コレステロールが気になる話だが、実際はよほど食べすぎないかぎりは大丈夫。
朝は目玉焼き、昼はゆで卵という具合、毎日積極的に卵を食べることで、認知症を遠ざける食習慣となる。
糖質制限について(P151)
糖質制限はやりすぎNG。1日1回くらいがちょうどよい。朝昼晩、1日1回糖質を制限すれば、それだけでコスパは良い。
ガムは1日3回(P186)
ガムをかむ→咀嚼回数が増える→脳内の血流量が増える→ウィルスの侵入を防ぐ唾液が分泌される→健康力アップ!
感想など
脳の劣化を防ぐための方法がスッキリ理解できた本。
記憶力の低下を懸念するこの頃で、それで脳について話は注意深く聞くことが多いですが、この本は、脳のパフォーマンスが落ちることで、どんな影響が出てくるのかが分かりやすく学べます。
ということで何事も早め早めの行動を。私も1日3回ガムをかみ、卵を食べ、そしてインプット&アウトプットを実践し、脳内年齢30代を保ちたいと思います。