『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』の読書感想 – 素朴な疑問だがヤンキーにマイルドなんてあるのか

ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体

これからはマイルドなヤンキーが時代の主役になる!?

原田曜平著『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』(幻冬舎新書)の読書感想です。

この本について

ヤンキー文化と日本の消費活動を考察した本。

マイルドヤンキーという新しい人種(?)をキーワードに、彼らがどのような生態活動をし、どのような価値観を持っているのかを考察していきます。

マイルドヤンキーとは、反社会的でトラブルの火種になるようなギラギラしたヤンキーではなく、地元志向、アニメや好きなことに内向きになった若い世代のヤンキーのこと。

昔のヤンキーといえば、リーゼントで頭をガチガチに固め、教師や周囲の大人に反抗的な態度を取り、喧嘩も日常茶飯事のヤンキーですが、本書によると、そのようなヤンキーは激減。

今は、人間関係も生き方も内向き、限定的になった、「マイルド」なヤンキーが主流というのが本書の主張。お金もあまり使わず、地元ラブ、昔からの友人とじっくり付き合う。そんなマイルドヤンキーの生態を考察する一冊です。

感想など

タイトルの独特さに興味を惹かれ読んでみた本。

本書によると、昔ながらのヤンキーは激減し、ファッションや趣向、価値観もマイルドになったヤンキーが中心となり、彼らが消費のメインストリームになるという主張は「本当かな?」と感じたのが正直な感想。

「盗んだバイクで走りだす~」のノリで夜中に爆音で爆走するようなヤンキーが減るのはありがたいですが、ヤンキーが「マイルド」になっているというのは眉唾な気がします。

とはいえ、「バカッターが増えた理由はネット空間に自分の狭い人間関係を持ち込むマイルドヤンキーたちが増えたらから」(P140)という本書の指摘は、一人のネットユーザーとして、なかなか面白いところがあります。

ネットに自分の人間関係を持ち込んでいるものの、それが他の人から見られているという意識がない。

閉じられた狭い人間関係で生きているマイルドヤンキーだからこそ、意味不明、非常識なつぶやきが息を吐くようにできるのかもしれません。(その代償は悲惨ですが。)

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