『会社が傾いても「自分だけは大丈夫」病』の読書感想 – 人生の「もしも」に慌てない考え方

会社が傾いても「自分だけは大丈夫」病 (講談社+α新書)

これが不安定な時代の働き方。

深野康彦著『会社が傾いても「自分だけは大丈夫」病』(講談社+α新書)の読書感想です。

この本について

経済基盤をフリーランス的に考える本。

今のご時世、雇用の安定は保証されず、私たち一人一人が、己の力が試される時代。

この本では、そんな時代を生き抜くためにはどうすればいいのか、組織に依存しない、独立自助の考え方を分かりやすく学ぶことができます。

以下、本書の読書メモです。

人生の幸福度を決めるもの(P6)

人生で幸せになるために大切なのは、目先の収入の多寡よりも経済的な安定性と自由度。

人生のほとんどの問題はお金で決まってしまう。現実問題、多くの人が、お金(収入)という命綱を人に握られたまま生きている。

このお金の問題を解決しない限り、自分自身で主体的にお金と向き合わない限り、幸せになるのは難しい。

お金の問題を解決し、自分自身でお金を稼げる人間になることができれば、他人に人生を左右されず、思ったとおりの人生を実現することができる

そのために、特定の会社(今所属する会社)に運命を委ねるのではなく、自分自身でお金を稼ぐ能力を身につけて、収入を分散化(多元化)する。

これが今の時代、幸せに生きていくために重要な考え方。

正社員は安定しているか(P24)

一般的に、正社員として働くこと=安定していると考えられているが、正社員が安定しているというのは幻想。

正社員の給料は年々下がり続けており、業績がダメならボーナスカットも当たり前の時代に。健康保険や年金の負担量も増加しており、それを考えると、これから先、正社員=安定と考えるのは危険。

正社員の身分で本当に安定しているのは、超優良企業(もしくは一部の人間がコネなどで入れる例外的な企業)のみ。

正社員の身分が安定しているというのは20世紀までの話。

今の時代、どの企業も生き残りに必死。利益を出せない社員をいつまでも雇う余裕はない。「不要」と判断されたら人員削減の対象となる現実を知っておく。

個人名で活躍せよ(P43)

これからの時代で活躍できるのは、確固たるスキルと力を持って活躍するフリーランス的な人材。

「○○会社の誰々」ではなく、「この仕事ならあの人」というように、個人名で人から覚えられる人間が活躍する。

そのため、自分の特性を見極め、強みと弱みを理解し、自分なりの武器を磨いておくことが、生き残るための重要なポイントになる

フリーランスは支出をフラット化する(P62)

フリーランスの収入は月ごとに波がある。そのため、収入はフラット、平均で考えておくことが重要。

感想など

「会社員もフリーランス的な考え方を持って、自分の市場価値を高めていきましょう」という本。

読者は多分会社員の方を想定された内容だと思いますが、フリーランスの私が読んでも、胸に響くものがありました。

本書で説かれている何かに依存しない姿勢、自分の力を信じて生きていくための姿勢の大切さは、今の時代本当に必要なものだと思います。

多くの人にとって、「ここで働けば安心だ」という模範的な安定は消え去り、10年先、20年先は分からない時代に。

何も頼れない、先がどうなるか分からないこそ、最後の最後まで頼りにしなければならないのは自分自身。

何があろうと、どんなことがあろうと、独立不羈、折れない心を持って、人生最善を尽くしたいものです。

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