「野望を持って高望みすれば人生は変わる!」という上昇思考のススメ的本、林真理子著『野心のススメ』を読んだ感想です。
この本について
内容ですが、ゼロから成功を体現した著者の自己啓発本です。
「上を目指して挑戦すべき!」という著者の思想、考え方がギュッと詰まっている暑い一冊。
「二流や三流は群れる。無理してでも一流のところへ行け!」
「就職で悔しいとき、思うように評価されないなら、その悔しさを持ちつつ、なぜ自分が評価されないのか、低い位置に甘んじている理由を考えろ!」
など、やる気や欲望を刺激する言葉が満載。この本を読むと、アドレナリンがドクドクと放出されていきます。
以下、本の気になった内容と要約です。
(※内容は引用ではなく、管理人の要約ですのであしからず。)
なぜ野心が必要なのか(P6)
野望を持つことで、人生の選択肢が広がる。
日本人の多くは、野望ギラギラ、大言壮語の欲望丸出しの人間を嫌い、謙虚なこと、身の程を知ることを美徳としている。
それはそれで大切だが、身の程を知る生き方では人生は広がらない。
自分を制限してしまうからこそ、かえって人生が縮まり、つまらないものになってしまう。
本来手に入る可能性のあったものまで、手に入らなくなってしまう。
身の程を知ることは大切だけど、少し背伸びして頑張ってみる。欲を出して上を目指す。そうすることで人生が広がる。
若い作家がすぐに消えていく理由(P31)
若くして成功する作家がいる。
しかし彼らの多くは1度の成功で消えてしまう。その理由は、野心のなさ。ほどほどで満足してしまうから、次へつながらない。
変に「良識的な人」すぎて、欲望のスパイス、変人さがない。野望がなくて欲望が薄い人。だから成功が続かない。
人生の時間は限られている(P36)
自分の一生を、俯瞰して考えてみる。すると、人生とは時間との戦いであることに気がつく。
意外に人生の時間は短くて、「人生が限りのあるもの」だと気がつく。
だからこそ、何を欲しいのか、どう在りたいのか、欲望を肯定して、正直に考えてみることが大切。
人生を具体的にイメージして、考えることが大切。
人気が欲しいなら自分に投資する(P60)
人生は選択肢が多いほど良い。
選択肢を増やすためにはお金が必要。お金があれば一流のものに触れることができる。
そして、一流のものを知っているかいないかは、その人のオーラに現れてくる。
今、仮にお金が不自由でも、「これだ!」と思うことには、お金を使う。それは確実に自分への投資となる。
人間の幅が広がり、世界が広がる。
頑張るべきときは踏ん張って頑張る(P64)
人生の夜明け、「ここは絶対に頑張らなきゃ!」というときがある。そこでしっかり頑張れば、チャンスを成功につなげることができる。
いわゆる幸運も、寝て待つだけではダメ。やるべきことをして、頑張って準備しておけば、幸運が届く。
天職はどこで見つかるか(P107)
あれこれ手を出して、いろんな世界に迷い込むうち、自分の進みたい道が見えてくる。だからこそ、チャンスがあればやってみる。
結果は予測せず、まずは体験。ダメだったらそれでいい。あらためて自分はどうしたいのかを考える。
このプロセスを経験することで、道が見えてくる。
仕事とは(P135)
仕事は人を成長させるもの。
人と折り合いをつけ、嫌なことを我慢する。しかし、自己主張もする。そうすることによって、人格が磨かれ、人間として成長していく。
だから仕事をすることは素晴らしいこと。
嫌なことは寝て忘れろ(P184)
人生嫌なことがある。嫌なことがあったときは、寝て忘れる能力が大切。
落ち込むときはゴチャゴチャ考えないで、ともかく寝てしまうこと。嫌なことを引きずらない能力は立派なスキル。
それが幸運をもたらす。
感想など
脂ぎった「濃い」本でした。本の前半部は自己啓発的な内容、後半は著者の人生体験的な内容です。
無理やり内容をまとめるとすると、「欲を持ってしたいことに挑戦しなさい」という内容。
まぁ、確かに欲がなければ苦しみもない変わりに成長もないのは事実だと思います。
欲望は、「このくらいでいいかな」とどこかで制限をかけないものですが、欲がないと、人生何をしても、無感動・無感覚になってしまいます。
「これが欲しい、あそこへ行きたい、こんな家に住みたい、こんな物が食べたい」という煩悩を表立って人に宣言するのは下品かもしれません。
が、密かに欲望を胸のうちに隠し持っておくことで、日々の生活の力になるのかもしれない、と思いました。
「あぁ、俺の人生これでいいのかな。今は今で良い生活だと思うが、何となく満足できないな。もっと良い世界があるんじゃないか。このままでいいのかな?」
と心が満たされない、人生に満足できない方は、この本で刺激を受けるかもしれません。