ギターはこう選べば間違いなし!?『ギターを上手に売り買いするために読んでおきたい本』を読む

ギターを上手に売り買いするために読んでおきたい本

プロギタリストによるギターの買い方&売り方を紹介。

有田純弘著『ギターを上手に売り買いするために読んでおきたい本』(リットーミュージック)の読書感想です。

この本について

有名なギタリスト、有田純弘さんによるギターの売り買いのコツをまとめた本です。

有田純弘とは

日本のプロギタリスト。バークリー音楽大学卒業後、プロギタリストへ。ジャズ、ブルーグラス、民族音楽など、幅広いジャンルで活躍している。

この本では、

・ギターの構造や分類、新品やビンテージ品などの基本知識

・ギター市場の知識や購入にあたっての予算計画の立て方やギターの品質の良し悪しの見抜き方

・ギターのメンテナンス法

・ギターを手放すときに査定で失敗しないためのコツ

など、ギターと付き合う上で知っておきたい情報がたくさん掲載されています。楽しいギターライフを送るために欠かせない知識が学べる一冊となっています。

以下、本書の主な内容です。

新品と中古品、ビンテージ品について(P35)

・新品

新品は基本、製作されて1年~2年のギターを指す。ただし、未使用の場合は製作から5年ほど過ぎていても、新品として販売されている場合もある。

新品は修理の心配が少なく、最初は音が硬いが、弾き込みによって徐々に音が変わっていく。音が育つ過程を楽しむことができる。

・中古品(B級品、訳あり品含む)

ボディに傷があったり、何らかの事情で売られているギターは、新品同様のコンディションだが、新品よりも安く購入できる。ただし、長期間お店に陳列されているのに売れていないギターは、それなりに「売れない」理由がある。

単純な中古品は、前のオーナーがギターを弾きこんでいることが多いため、購入後すぐにギターが即戦力になることが多い。ただし、使用されてきたため、ボディの傷や使用感等は、目をつぶる。その分、価格が安い。

コスパで選ぶなら、中古品は案外お得。

・ビンテージギター

一般的に1960年以前に製作されたギターをビンテージと呼ぶが、近年では1960年代~1970年代のものでも、付加価値のあるギターは、ビンテージ扱いされる。

ビンテージギターでは、今では使用できない希少材で製作されている場合や、当時の職人による丁寧な工作でギターが製作されており、今のギターでは体験できない独特の音を味わえる。

しかし、経年変化によりギター自体にダメージが蓄積されている個体も多く、コンディションに注意が必要。プレイアビリティ向上のため、パーツ変更等も可能だが、ビンテージギターのギターパーツを変更すると市場価値が下がってしまう。

ビンテージは、販売当時の状態に近ければ近いほど、販売価格&買い取り価格が高くなる

ギターはどこで売り買いするのがお得か(P49)

楽器の売り買いは基本お店がお得。お店であれば、ギター購入時に保証が付いてくるので、ギターのメンテナンスなどもしてもらえるので、安心してギターを購入できる。

ギター購入代はレンタル料と考えるべし(P52)

本当に一生もののギターとは、なかなか出会うことができない。ギターの醍醐味は、様々なギターを手に取り、それぞれの感覚を思う存分味わうこと。それによって、ギターの腕が上達していく。

そのため、ギターを購入するということは、一時的にそのギターを保有するためのお金であり、必要であれば、そのギターを手放し、新しいギターを探す。

ギターを試奏するときのポイント(P93)

ギターを試奏するときは、音も大切だが、演奏のしやすさに着目すると良い。特に初心者の場合、弾きやすいギターで練習するかいなかは、上達のポイントになる。

ギターの試奏では、弾きやすさを確認した上で、ボディサイズや弦高などのチェックに入る。ギター選びは、弾きやすさが第一に優先する。

ちなみに、ギターの弦高をチェックするときは、12フレットに1円玉を2枚重ねる方法が簡単。弦高は3ミリが目安で、1円玉2枚を重ねた厚さは3ミリ程度になる。

感想など

読みやすく分かりやすい文章で、サクサクと読了。しかも、読みやすい反面、「へぇ、そうなんだ」と勉強になる内容が多かったです。

個人的には、ギターを「買う」知識よりも、「売る」知識の内容が面白かったです。

この本では、ギターを売るときに知っておきたい情報が書かれている(P136~)のですが、ギターを売るときは、「誰に売るか?」がとても重要になってきます。というのは、会社によって買い取り価格が全然違うからです。

昔、某大手楽器店のI社にギターを査定に出したら、販売価格20万のギターが2万円。「さすがに2万はないだろ」と顔真っ赤になって、別の楽器店に依頼したらそこは7万円を提案してきました。価格差なんと5万です。

ギターを手放すときは、労を惜しまず、いろんな会社に査定を出して、その上で売却するのが一番だと実感しましたが、人のいいなりでぼられてしまうのはどこの業界も同じなのかもしれません。

ともあれ、ギターの売り買いの基本的な知識はこの本で勉強できるので、この本を参考にして、これからもじっくりギターと付き合っていきたいと思います。

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