自分には、こんなふうになりたい自分がいる。でもやっぱり、努力しても自分は決して変わることができない。
勉強をしても自己啓発をしても、元の自分に戻ってしまう。このまま自分は変わることができないのだろうか?
そんな悩みをお持ちの方のための本が、赤羽雄二著『変化できる人』(ぴあ)です。
この本について
こちらは、変化できる自分になるための10つのステップについて書かれている本です。
そもそもなぜ人は変わる必要があるのか。そのためには、実際にどんなふうに変わっていけばいいのか。
それを分かりやすい手順で示しつつ、現実で変化を起こすための内容が満載です。
今の自分が不満な方。変わりたいと思う方は、この本のステップで、なりたい自分になれるかもしれません。
以下、本書の読書メモです。
変化できない人(P11)
自分のやり方、考え方、価値観に固執する人=変化できない人。
変化が激しいこれからの時代、自分を決して変えようとしない人が生き残っていくことは難しい。
組織のなかにおいては「抵抗勢力」になり改革派から目をつけられ、変化できないゆえに環境に適応できず、淘汰される危険がある。
人間関係で大切なこと(P15)
人間関係が上手な人=人にあわせて変化できる人。
自分を押し付けず、その人その人にあわせて柔軟に自分を変えていくことができる。だから合わせることができる。
もっといい方法はある(P22)
今もし、自分がしていることに結果を出して、人生がうまくいっているとしても、それよりもっと良い方法がある可能性がある。
「これで万全」と自己規定せず、常に新しい方法を見出していくことが停滞しない秘訣。
わからないものはわからない(P60)
世の中では先が見えない。どう考えても予測がつかないことがたくさんある。それがわからないなら仕方ない。
わからない前提で考え、そしてその問題を考え続ける。途中で考えることをやめなければ、いつかはわかるようになる。
直感という答え(P78)
「なんとなく」は正しい。
自分がなんとなく正しいと思うこと。間違っていると思うこと。やめたほうがいいと思うこと。直感が示してくれるサインは、決して軽視しないこと。
まずやってみる(P150)
何事も考えるだけではダメ。
実際にやってみて、それがいいのか悪いのかが分かる。この意味で、まず何事もやってみること。試すこと。それが大切。
やめることの大切さ(P203)
何かを始める前に、まず役に立たないこと。する必要がないことをやめる。そうすれば、新しいことを始める余裕が持てる。
感想など
時代は変わる。それなら自分も変わっていける。ここに、生き残りというか、人生を生き抜くための原則が隠されているように感じました。
100年1日、変化が遅い時代に生きていれば、うまくいっているやり方。自分を変える必要などないかもしれません。
しかし、今の時代は違います。1年1年、何もかもがすごいスピードで変わっています。
であるならば、その時代の流れに「適応」するためには、自分自身が変わっていく必要があります。
「昔はどうだった」と言ったところで、時代に置いていかれるだけ。それでは、満足できない現実が待っているだけです。
それなら、自分をどんどんリニューアル。
もちろん、変えてはいけないところは残し、変えていくところをどんどん変えていく。生き残るために変化に適応していく。
この本を読めば、そんな変わることの大切さが実感できます。
もしあなたが今の自分を変えたいと思うなら。そして具体的に何をどうすればいいのか分からないならこの本の出番。
あなたが変わる、きっかけになるかもしれません。