人生、やり直すなら35歳まで!?『運命は35歳で決まる!』を読む

運命は35歳で決まる! (知的生きかた文庫)

35歳までにしてきたこと、そこに運命のヒントが見つかるかも。

櫻井秀勲著『運命は35歳で決まる!』(三笠書房)の読書感想です。

この本について

「人生は35歳まで、それまでにしてきたことで運命が決まっていく」

という内容の本。本の前半は人生訓、後半は手相や人相学など運命論的な内容が中心になっています。

以下、この本の気になった内容の要約です。

努力しても報われると思うな(P1)

「努力すれば報われる」という考え方は危険。人生は運が絡み、最初の選択を誤ったばかりに道を踏み外すことが多々ある。その場合、努力など何の役にも立たない。

検討すべきは、己の努力ではなく、自分の選択が間違っていないかをきちんと検討すること。

人生、努力よりも選択が重要である。生まれ、育った環境、してきたこと、それらの要素をじっくり検討し、自分に相応しい道を見つけるべし。

40歳をこえたら人は保守的になる(P20)

人間、若い時は新しいことに挑戦できる余裕や力がある。失敗しても致命傷になることは少ない。

しかし、40歳をこえると、肉体的な衰えや、失敗することのリスクが大きくなってしまう。

40代は若いころのように俊敏で体力がある状態ではないので、転身は失敗する危険がある。

転身するなら、せめて35歳が限度。それ以上年を取ったなら、むやみに勝負をするべきではない。

35歳からの進路(P25)

35歳まで仕事をしてきて、その会社(仕事)で上手くいっているのであれば、人生の航路はそれで正解。しかし、仮に上手くいっていないのであれば、転身を検討するのもあり。

その場合は、自分の体力の限界や能力を冷静に判断して、それまでの人生で出来たこと、学習してきたことを活かせる分野に転身する。

35歳以降は「自分の未知の可能性」など信じてはいけない。できること、できないことを考慮して、客観的に進退を判断すべし。

天職は35歳までにしてきたことのなかにある(P33)

人の天職は、35歳までにしてきたことのなかにある。そして、成功の可能性も、35歳までにしてきたことのなかにある。

成功者は自分で思うとおりに動ける人(P42)

成功するということは、自分の思い通りにことを進められる状態にあること。人から指図されて、自分で思うとおりにできない仕事では、成功することはない。

成功者は、自らの意思で行動し、責任を持って仕事をする。だから、良い仕事ができ、評価される。

運をつけたいならゲン担ぎをする(P46)

人生は運に左右される。ほんの小さなツキを逃したばかりに、人生を台無しにする危険がある。だからこそ、運の力をバカにしてはいけない。

運の良し悪しを判断するためには、ゲン担ぎをするのも1つの手。

ツイてるときはどんなときか、ツイてないときはどんなときか、自分なりのゲン担ぎの手段を見つけておく。

人格は35歳までに出来上がる(P51)

35歳までに作られた性格と生活を変えることはできない。

リーダータイプの人間はリーダータイプの生き方を、参謀タイプは参謀タイプの生き方を。35歳以降は、自分のキャラに合う生き方をすべし

アマとプロの決定的な違い(P54)

その道のプロは、365日、己の仕事と向き合っている。

小説家や音楽家、その道を極めてプロになりたければ、365日毎日努力すること。アマチュアでよければ、したいとき、したいことを愉しめばいい。

自分を安売りしても安いものしか手に入らない(P84)

人に好かれよう、引き立ててもらおうと誰かに媚を売っても得られるものはたかがしれている。むしろ、自分を安売りした結果、安い人間になってしまう。

人から嫌われないことは大切だが、好かれる努力はする必要はない。泰然自若、自分のキャラを通せばいい。その結果好いてくれる人とは、自然に付き合えばいい。

昼型か夜型かは意外に重要(P93)

朝が苦手な人は、大手大企業など、固い仕事で成功するのは難しい。早起きが得意で規則正しい生活が合う人は、マスコミなど不規則な仕事を選んではいけない。

職業選択では、朝型人間か夜型人間か、自分のタイプを吟味し、無理なく生活できる職業を選ぶ

残念ながら、自己犠牲は報われない(P106)

今の御時世、身を粉にして会社に尽くす愛社精神、自己犠牲的な気持ちが報われることはない。

残酷なことに、一途で真面目、自己犠牲的な人ほど、リストラなどの悲劇に見舞われる。忠実に会社に尽くしても、その気持は裏切られる。

妄信的に会社を信じることはせず、生き方に筋を通せるよう、いつ何が起きても良いよう、お金だけは貯めておく。

理不尽なこと、信義に反することには「No!」と言えるよう、自分の身は自分で守るための備えをしておく。

性悪説な社長、性善説な社長(P113)

一代で成り上がった実力派の社長は、成功する過程で、数々の人間のダークサイドを見ており、生き抜くためのカンを備えている。

そのため、彼らの多くは人を信じない性悪説派の社長になる。

一方、大企業などの社長は、正規ルートでコツコツ上がってきた毛並みのよい人達であり、人間の裏の顔を知ることは少ない。

そのため、彼らの多くは性善説派の社長になる。

転職するなら20代のうちに(P136)

自分から積極的に転職するのと、転職せざるを得ない状況になるのとでは、今後の人生がガラリと変わる。

20代のうちの転職は良い人生経験になる可能性があるが、40代を越えて背水の陣での転職は厳しい。

したいことが分からなくなったら(P222)

人生でしたいことが分からなくなったら、子どもの頃していたことを思い出す。子どもの頃に夢中になったこと、好きだったことに、したいこと、天職のヒントが見つかる。

感想など

「人生は35歳までにしてきたことで、運命が決まっていく。それ以降、転職したり方向転換するのは難しいですよ。人生の軌道修正するなら、35歳までにしてきたことのなかにヒントがありますよ。」

本書の趣旨を大雑把にまとめるとこのような内容になりますが、人生の可能性と限界を考えさせられる本です。

この本のタイトル通り、人生が35歳までにしてきたことで決まるのかどうかは分かりません。

ただ、何をすれば上手くいくのか、何をすれば失敗するのか、この本に書かれている適性論的な内容は一理あると思います。

私達には無限の可能性などなく、自分の意思や努力には限界があるのも確かだと思います。

限られた可能性のなかで、何ができるのか、何を努力すれば成功の可能性があるのか、シビアに検討していくことが大事なのかもしれません。

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