視点が違えば、答えも違う。『養老孟司・太田光 人生の疑問に答えます』の読書感想

養老孟司 太田 光 人生の疑問に答えます

見方が変われば現実も変わる。大切なのは視点の持ち方。

『養老孟司・太田光 人生の疑問に答えます』(NHK出版)の読書感想です。

この本について

『バカの壁』などで知られる解剖学者の養老孟司さんと、爆笑問題の太田光さんの対談本。読者の人生に対する質問をそれぞれ2人が答えていく、という構成になっています。

この本を読むことで、人生は視点が違えば答えも違うという、当たり前のことに気がつくことができます。

以下、本書の読書メモです。

頭だけで考えない(P21)

頭と身体はつながっている。

頭があれこれ考えても、身体がそれを拒めば、思うように動くことができない。この意味で、体感覚はとても大切。

頭だけでなく、身体が発しているメッセージを大切にすること。

創造性を発揮する方法(P29)

もっとシンプルに創造性を発揮する方法は、今できること、当たり前のこと、シンプルなことを更に掘り下げて、一工夫加えること。

誰でもできる簡単なことでも、一つ工夫を加えることで、物事の印象はガラリと変わる。

創造性を発揮するために、0から1を生み出す必要はない。ただ物事をほんの少し掘り下げて、工夫を加えるだけで良い。

自分を笑える余裕を持つ(P38)

自分をいじったり、罵倒できる余裕があれば、何事も深刻にとらえずにすむ。どんなときも、自分自身を笑えるくらいの余裕は持ちたい。

家族を生き甲斐にしない(P80)

「自分は何のために生きているか?」と考えたとき、家族を生き甲斐にするのはよろしくない。

家族を生き甲斐にしていると、家族にとってはそれが重くなるし、何より人は基本的に個の生き物。

家族を重視するあまり、自分だけでなく、家族自身も縛ることになる。それは両者にとって不幸なこと。

子育てについて(P110)

「子どもの良いところを見つけたい。才能を伸ばしてあげたい」

これが親の愛情だが、ときにこの親心が子どもを深く傷つける。

子育てにおいては、親が良かれと思ってしたことが、子どもを深く傷つけ、子どもの可能性を広げるどころか、子どもの可能性の芽を摘んでいる。

このように、愛情には子どもへの優しさと同時に残酷さを与えている側面があることを自覚しておく必要がある。

価値観はかんたんに変わる(P114)

時代や状況が変われば、人の価値観なんて驚くほど簡単に変わる。

だから、自分が信じていること、「これが正しい」ということにこだわりすぎないこと。必要に応じて、簡単に信じることを変えていい。

夫婦は違って当たり前(P120)

人生の伴侶は別に自分と同じ考えの人でなくてもいい。夫婦といえど基本は他人。違いがあって当たり前と考えたほうが、うまくいく。

感想など

結局人生は考え方次第。考え方が変われば、目の前の物事の捉え方も変わってくることが実感できた本。

この手の人生相談は、回答者の人生観によって全然答えが変わってくるのが面白いところで、だから結局は正しい答えなんて何一つないのかもしれません。

あるのはただ視点の違いだけで、もし目の前の現実が気に食わなければ、自分の視点を変えることで、状況を変えていくことができるかもしれません。

印象的な話はとくにはありませんでしたが、いろんな考え方、自分の視点を広げる上で、いろいろ参考になった本でした。

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