「好き」こそ絶対。「好き」を追っていけば人生後悔しない。
千田琢哉著『大切なことは、「好き嫌い」で決めろ!』(学研プラス)の読書感想です。
この本について
「人生は好き嫌いで決めていい、直感を信じることが大切なんだ」という自己啓発エッセイ。
好き嫌いの直感を人生でどう生かすか、直球ストレートの豪快なメッセージが満載です。
以下、本書の読書メモです。
決断は「何となく」でいい(P19)
決断に根拠はいらない。
「何となく」で決めていい。気が乗らないならしなくていいし、「何となく」やってみるかと思ったらやればいい。決断に理由など必要ない。
選択について(P24)
AかB、どちらかを選ぶときは、好きな方を選ぶ。
好きな方を選んで失敗しても好きなことをして失敗したので、気分的に失敗を引きずらない。
しかし、嫌いな方を選んで失敗したら、「やめときゃよかった・・・」と心理的に引きずってしまう。
それなら、結果がどうであれ、好きな方を選んだ方がいい。
人生で好きなことを選ぶということ(P54)
人生で好きなことを選ぶ=「にも関わらず」を選ぶこと。
安定していないにも関わらず、独立する。稼ぎ続けられる保証がないにも関わらず、独立する。老後が心配にも関わらず、独立する。
こんな「にも関わらず」があってもしたいことがあれば、その気持は本物。好きなことを職業にするということは、こういうこと。
ここで怯むようであれば、その仕事は本当にしたいことではない。やめておいた方がいい。
好きなことはこう見抜く(P58)
人は自分が好きなことには持論を持っている。思わず口を出して評論家面してしまうこと、そこに自分の好きなことがある。
「好きなことが分からない」という場合、自分がつい口出ししたくなること、評論家面してしまうものを見つける。
嫌いなことで成功しない(P60)
嫌いなことで成功してしまうと寿命が縮む。いくら成功しても、嫌いなことをして成功してしまったら、それはある意味とても不幸なこと。
嫌いで仕方ない、でも成功してしまったから続けなければいけない。その代償として、寿命が削られていく。
だから、嫌いな仕事を辞めるのはとても自然なこと。
失敗するにしろ、好きなことをして失敗する人生の方が、嫌いなことをして成功するより、はるかに幸せな人生になる。
こんな仕事はさっさと辞める(P97)
自分の会社に誇りが持てない、仕事がどうしても好きになれない。そんなときはさっさと退職する。
誇りが持てない場所で、嫌な仕事をしていると、人間性が腐ってくる。挙句には、人間のクズになってしまう。
運のいい人の特徴(P139)
運のいい人を見分けるコツは顔。顔にツヤがあったり、髪にツヤがある。そういう人は運がいい人。
迷ったらやめる(P206)
どっちを選ぶか、迷ったときはやめてしまう。「迷うようならやめとけ」が正解。
感想など
「意思決定で一番大切なのは好き嫌いである」という明瞭簡潔な本。
嫌いなことは嫌いだし、好きなことなら失敗しても後悔しない。確かにそう考えると、案外好き嫌いというのは、一番シンプルな指標になるかもしれません。
あと、
もしあなたが自社に誇りを持てず、仕事が好きでもないなら、さっさと辞めることだ。
誇りを持てない場所で、嫌いな仕事を嫌々やっていると、人間のクズになる。(P97)
この言葉は本当にそうだと思います。
嫌いなことをして我慢していると、どうしても「俺がこんだけ我慢してるんだからお前も我慢すべきだろ」的な思考になりがち。
性格が擦れて、自分オンリーで人に嫌なことを押しつけたり、マナーを軽視したり、人間が腐ってきます。
人生ときに嫌いなことを我慢する必要もあるのかもしれませんが、人間性はお金では換えられないもの。
どうせなら、好きなことをして、自分を誇れる人生の方がずっといい。長い人生のことは、好きで決めるというのは、案外合理的な判断なのかもしれませんね。