お金の法則はお金の本質。本質を知ればお金との付き合い方が見えてくる。
千田琢哉著『「お金」の法則 -「貯まらない」「殖やせない」にはワケがある』(廣済堂出版)の読書感想です。
この本について
経済的に成功してお金に恵まれる人にはどんな特徴があるのか、逆にお金に恵まれない人はどんな特徴があるのか、お金の法則を説いている本。
お金に困らない人生を送るためには一体何が必要なのか、この本で分かりやすく学べます。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P13)
お金には器がある。
人それぞれ、稼げる額というのが決まっている。それは努力ではどうにもならず、一種の才能のようなもの。
自分の器をわきまえ、身の程を知ること。その上で、お金をもっと稼ぐことに挑戦するかどうか、決めればいい。
才能は掛け算で利用する(P27)
お金は自分の才能を生かす人を好む。
もしずば抜けた才能がなくてもそれは問題ない。一つの才能は一流でなくても、複数の得意なことを掛け算すれば、一流に近づくことができる。
お金は停滞させない(P30)
お金は停滞させると淀む。お金を手元から放し、世間に流すことによって、それが巡り巡って、お金が再び戻ってくる。
だからお金は溜め込むだけでなく、積極的に使っていく。特に勉強にお金を使えば、複利になってお金が自分の元に返ってくる。
自己投資や自分磨きにはお金を惜しまないこと。
年収を増やすということ(P38)
お金は労働時間で決まるのではない。いかに多くの人に影響を与えたかで決まる。
だから本気で年収を増やしたければ、自分はどんなことで人を感動させることができるのか、どうしたら多くの人に影響を与えることができるのかを考えて、行動を起こす。
投資について(P56)
お金に余裕がない人は決して投資をしてはいけない。
結局投資の世界で儲かっているのは、投資手数料で儲けている金融会社。彼らは投資者が儲かろうが損しようが関係なく、手数料で必ず儲けることができる。
結局投資をするということは、彼らの給料やボーナスにお金を貢ぐのと同じ。
投資家として本気で稼ぎたいなら、経済的に安定して、手元にたくさんの余剰資金を持つこと。それが無理なら、投資はやめたほうがいい。
真の成人とは(P63)
自分の稼ぎで生活し、一人で暮らせる。これが真の成人。
一人立ちして自分のお金で生活する。自分の収入の範囲内で生活する。この当たり前のことが結局は、お金持ちになる第一歩。
経済的安定は収入の額ではなく収入源の数(P87)
経済的に安定して豊かになるには、収入源の数を増やすことが必要不可欠。
会社員のように一つの収入源しかないと、お金を稼ぐにも限界があるし、それが途切れてしまえば、一気に生活が苦しくなる。
そこで、収入源を複数確保し、様々な方面からお金が入るようにしていく。これこそが真の安定であり、この世を生きていくための保険となる。
嫌いな人とは付き合わない(P175)
嫌な人と付き合ってもロクなことがないし、お金も儲からない。自分のことを好いてくれる人の方が仕事は楽しいし、儲かる。
だからお金持ちは人脈を徹底管理し、嫌いな人を排除して好きな人とのみ付き合う。
感想など
稼ぐ人は一体何がどう違うのか、どんな習慣を持っているのか、「そんなもんかいな」と思いつつ読了。
お金の本質からお金に困らない習慣、お金に好かれる人の特徴など、様々なお金にまつわる話や経験則が満載で、この本を読むと、お金に縁がある人というのは、いろいろ傾向があるようです。
世の中お金が全てではないけど、お金がないと苦労するのも現実。お金で全ては解決できないけど、お金で解決できることもたくさんある。
それならお金は必要なだけあった方が絶対にいい。だったらどうやってお金に困らない暮らしができるのか?
お金を稼ぎ、お金に困らない人生を送るにはどうすればいいのか?
そう思ったら、この本から何か気づけることがあるかもしれません。