「今」自分の人生を生きる意味。『それでもなお生きる』の読書感想

それでもなお生きる

人にはそれぞれ、「生きる」理由がある。

佐々木常夫著『それでもなお生きる』(河出書房新社)の読書感想です。

この本について

『そうか、君は課長になったのか。』で有名な著者による人生訓が語られている本。

人生とは何なのか、生きることとは何なのか。そして運命とは何なのか。夜にでも一人じっくり真剣に考えたい話が満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P7)

幸せかそうでないか、本当のところは、外からは分からない。幸せそうに生きている人でも、実は大変な不幸を抱えていることが少なくない。

大切なのは人生への態度。

どんなことがあっても、それを自分が成長するための試練と捉えて、全力を尽くすこと。そして、小さな幸せ、喜びに敏感になり、誠実に生きること。

何のために働くか(P20)

人生最大の目的は自分を磨くこと。自分を成長させること。そのきっかけとなるのが仕事。

仕事で様々なことを経験し、悩み、苦しむ。その過程において、私たちは様々な気づきを得ることができ、人間的に成長することができる。

何より、仕事を通じて、誰かの役に立つことができる。だから人生において仕事をする必要がある。

運命について(P23)

誰と出会い、どんな仕事とご縁があるのか。そこには人知を超えた何かがあるのも確か。それを人は、運命と呼ぶ。

だから、出会った人、ご縁があった仕事。そこには必ず意味がある。与えられたものを引き受け、大切にすること。

人間性とは(P26)

人間性とは、生きる姿勢であり、心の在り方。人間性が良くなければ、能力や熱意を持って努力しても、間違った方向へ進んでしまう。

だから何より大切にすべきなのは、まず人間性。

なぜ努力する必要があるのか(P70)

世の中、努力したとしてもその努力が報われるとは限らない。

しかし、努力しなければ何も生まれないのも確か。だからこそ結果が出ようが出まいが、ともかく努力することが大切。

最上の戦略とは(P86)

人生、あらゆる面で最上の戦略とは、戦わずに勝つこと。

まずは自分が置かれている現実を冷静に見極め、その上で様々な方策を打ち、無用な争いは避けて、平和的な解決策を優先する。

そして、自分だけの力では限界があることを知り、仲間を作り、共に利益を手に入れる。これが、人生という戦いにおいて勝利するための基本的な戦略となる。

キャリアを築くということ(P107)

今目の前のことを一生懸命やり遂げること。これこそがキャリアを築いていく、ということ。ここで重要なのは、ただ一生懸命頑張るだけでは不十分、ということ。

目の前のことを一歩一歩積み重ねていくと同時に、人よりもほんの少しだけ工夫をすること。ここに成功の秘訣が隠されている。

人生とはすなわち(P179)

人生とは自分自身の物語。どう生きるのかを決めるのは他の誰でもない、自分自身。

人生には様々な偶然に左右されるが、それでもなお、最後の選択権は自分自身にあることを忘れてはいけない。

感想など

「人生とは自分自身の物語」という言葉が印象的だった本。

人それぞれ、きっといろんな生き方があるとは思いますが、大切なのは自分がどう生きたいのか、そこを自覚して、自分に正直に生きること。

もちろん、ときに意にそぐわない状況もやって来るかもしれません。それでもなお、自分の理想、希望を胸に抱きつつ、少しでもそちらの方へ進む意志を持つこと。

これこそが、自分の人生を創ることであり、自分自身が人生の主役となること。この本を読めば、そのことに気づくことができます。

そんな感じで、ともかく全編、熱いメッセージが満載の本。

今、自分の生き方に疑問を持っている方、仕事に悩み、「俺の人生はこれでいいのか・・・」と立ち止まっている方は、この本から何か大切なことに、気づくことができるかも。

本はこちら