これで将来「食えない」不安なし。『未来の稼ぎ方』を読む

未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038 (幻冬舎新書)

AIの発展。移民の流入。

今の仕事でこれからも食っていけるのか。自分の生活は大丈夫なのか。今の時代はまさに激動。心から自分の未来に安心するのが難しい時代です。

しかしいくら時代が変わろうとも、「自分は食っている」という自信があれば不安を感じることなく、毎日を生きていくことができます。

そのために大切なのが、これからの未来において、社会がどう変わっていくか。どんな仕事が大丈夫で、どんな仕事が大丈夫でないのか。

その違いを知ることです。

そのために重要な未来予想図を提供してくれるのが本書。坂口孝則著『未来の稼ぎ方 ビジネス年表2019-2038』(幻冬舎新書)です。

この本について

本書は2019年から2038年。

これからの日本の労働環境がどのように変化していくか。様々なデータに基づき、その未来を具体的に言及している本です。

『未来の稼ぎ方』を読むことで、自分の仕事は大丈夫なのか。それともキャリア変更を検討しなければいけないのか。

今はまだ大丈夫なうちに、将来へ備えることができます。

備えあれば憂いなし。未来で食いっぱぐれたくない方にとって、重要な知識を学べる内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

人生100年会社10年(P6)

これからはますます人間の長寿化が進む一方、会社の寿命はますます短くなっていく。

昔のように、一つの会社に勤めればそれで人生大丈夫という時代は完全に終了する。

ビジネスパーソンが生き残り収入を確保していくためには、環境の変化に適応できるスキルを身に着けていくことが大切。

常に学び、自分を成長させ、複数のスキルを身につけていく。それができないなら、環境に淘汰されて、生き残りが難しくなってしまう。

コンビニはどうなるか(P32)

コンビニの価値は即時性。商品をすぐに選び、すぐに購入できる。

その利便性自体は今後とも必要とされるが、競争の激化により、変化に対応できない会社は滅ぶ。

コンビニが今後生き残っていく上で多様化が促進され、

1・ネオ御用聞きビジネス。高齢化した人たちへのサービス強化。

2・24時間営業を強みにした受け取りサービスの拡張など非同期対応の強化。

3・個人のニーズを多様化によってキャッチ。客のニーズに応じたサービスの個別提案。

など、サービスが多角化していくことが予想される。

若者もモノを買う。ただし(P146)

今の若者はモノを買わないと評されているが、若者も消費は行う。しかし、若者は消費者として、着実に賢くなっている。

モノを買うときは慎重に吟味。自分にとって大切なもの。価値があるものを選んで購入している。

ただ、若者が消費を抑えるのやはり収入面の理由が一番大きい。高額商品が売れないのも、結局はお金がないから。

若者にいかにお金を回して消費を活発化させていくか。その視点が日本の経済成長や企業戦略を考える上で、必要不可欠なポイントになる。

本当に今家を買っていいのか(P255)

2033年、日本の空き家率は30%を超える。にも関わらず賃貸物件の建設は続き、ますます不動産市場はレッドオーシャン化が進んでいく。

これは家を買いたい人、借りたい人にはお得な状況。損得で考えれば、家を今すぐ買うのは将来損する可能性が高い。

持ち家リスク(P260)

家を買えばローン等の支出が発生するほか、修繕についても考えておく必要がある。

何より、家族のために家を買っても、子どもが独立してしまえば、子どもは家を出ていき、結局は夫婦だけで住むことになる。

そして地方では、子どもが都会へ出ていき、老夫婦だけで暮らしている家が多い。老夫婦がなくなった空き家が増え、放置されている。

空き家問題は地方にとって非常に深刻な問題で、実質的に家を買って家族全員で住める時間は非常に短い。

家を購入するなら、誰がどれくらいの期間住むのか。子どもたちが独立した場合はどうするのか。そういうことを含めて検討した方が良い。

AIに奪われる仕事(P275)

AIの強みは大量の情報を処理して、そこからデータに法則性を発見し、正確にそのデータを活かすこと。

これについては絶対人は、AIに勝てない。

なので、決められたルーティンで行われる仕事など、AIが強みを持つ仕事は今後、確実に失われる。

弁護士などの専門職もその例外ではない。

大切なのはAIができない仕事と自分のキャリアを一致させていくこと。

今もし、今後AIによって奪われる仕事をしているなら、早いうちに、次のキャリアを検討したほうがよい。

一族経営の強み(P321)

企業のなかでも第三者を経営陣に参画させている企業と、頑なに一族経営にこだわる会社がある。

後者についてはいろいろ批判はあるが、良いところもある。それは、会社の理念を継続できるということ。

会社が生まれたのは、創業者一族の信念や価値観。それは一族だからこそ、強く理解し、大切にできる。

そして、必ずしも外部から第三者を経営陣に招くことは良いことばかりではない。

会社には変えるべきものと、絶対に変えてはいけないものがある。

一族経営でも、コーポレート・ガバナンスを守り、不正を排除し、新陳代謝が促される組織であればそれで良い。

本当に大切なこと(P326)

ビジネスパーソンとして大切なのは基礎の基礎。

それはこの3つに集約される。

1・朝早く起きて仕事をする。

2・学び続ける。

3・他人に優しくする。

当たり前のことを当たり前にする。これが成功を続けるビジネスパーソンのシンプルな秘訣。

感想など

「今自分がこの仕事を続けられるのか。これから先、生き残っていけるのか?」

本書を読み終えたとき、少しは未来に向けて、明るい見通しが見いだせた本でした。

要は、これから先どうなるか。どんなことが起こる可能性があるのか。それが分からないから不安に感じるわけで、逆にこれからどうなるか予想できる。

変化が起こったときにそれに対応できる。そうなれば、何が起ころうとも備えができているので、安心できます。

人生はまさに一寸先は闇ですが、結局最強なのは、変化に適応できる人。

いくら今我が世の春を謳歌している人でも、その栄達は永遠に続くことはありません。世の中は常に変化しています。

だからこそ、変化に対応できる自分。必要であるならば、今までしてきたことはスッキリ方向転換して、生き残りのために適応できる。

その柔軟性こそが大切だと実感します。

『未来の稼ぎ方』では、これから先、一体何が起こるのか。具体的な事例をもとに、非常に分かりやすく理解することができます。

ここに書かれていること全てが現実になるとは限りませんが、変化が起こることは確実。

であるならば、常に何が起こっても対応できる。「プランB」を用意して変化に適応できる。

それが結局は不確かな未来を生き抜くために大切なことだと感じます。

ということで、これから先食べていけるのか。気になった方はぜひ、本書を読んでみてください。

そしてこの日本で何が起こって、どんな未来がやって来るのか。そこで自分の輝く未来を創るにはどうすればいいか。

それを今、考えてみてください。まだ、何も起こっていないうちに。

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