『図解 養生訓』の読書感想 – 江戸時代の大ベストセラーから学ぶ健康の知恵

図解 養生訓

江戸時代の健康ノウハウは現代でも役立つ!

斉藤孝著『図解 養生訓』(ウェッジ)の読書感想です。

この本について

江戸時代の大ベストセラー『養生訓』の解説本。

『養生訓』の内容を、明治大の斉藤孝教授が分かりやすく説明している内容で、

・心配事と体の関係

・食事バランスの注意点

・心を穏やかにするための幸福論

など、健康に生きるために大切なことはどんなことなのか、健康に生きるための知恵を勉強することができます。

以下、本書の読書メモです。

環境にあった生き方が一番(P12)

人は環境の生き物。周囲の環境の変化によって、驚くほど変容する。

今の私達人間の姿は、環境に合うために進化してきた姿。西洋の習慣化が進んでいるが、日本人には日本人、合う食べ物、合う生き方がある。無理に変える必要はない。

自分のエネルギーが循環する方法を見つける(P15)

人間にはエネルギーがあり、それを放出し、循環させることで、エネルギーが補完される。

エネルギーを循環させる方法は人それぞれ違う。人と会うことで元気になる人もいれば、一人で静かに引きこもってエネルギーを補完できる人もいる。

何をすれば元気が出るのか、自分なりの方法を見つけることが大切。

憂いを少なくする(P24)

心配事は体に害。心配事が多いと血の循環が悪くない、健康にも悪影響が出る。

信頼できる人に愚痴を吐いたり、温泉でリラックスしたり、心配事を解消できるよう、工夫をする。

仕事はやりすぎでいい(P47)

プロはやりすぎなくらい、膨大な仕事をこなす。

やりすぎるから自分のスタイルと型が見つかる。だからこそプロであり続けることができる。

食事はバランス重視で(P56)

五味変勝、食事の偏りはいけない。

甘いもの辛いもの、酸っぱいもの、一つの食べ物を偏って食べることは健康を害する原因になる。食事はバランス重視で。

欲はほどほど(P71)

人間、欲望は限りがない。

1つの欲望を満たしても、それが当たり前になると、満足できなくなってしまう。欲を持ってもいいが、ほどほどに不満足でいい。

自分基準の幸せを持つ(P98)

心の平和は大切な宝。

穏やかな心を持ち、笑うことで、人は健康を保つことができる。自分なりの楽しみを持ち、それを楽しむこと。当たり前だが、シンプルな幸せの見つけ方。

人生ゆるくてOK(P106)

物事はほどほど。何事も完璧を求めてはいけない。

きっちり、完璧さを求めすぎれば、人生が息苦しく、つまらないものになってしまう。人生、6割~7割上手くいけばそれで十分

成功したければ流れに乗れ(P114)

世の中、無理は続かない。

自然に、あるがままの流れに従い、その流れに乗ることができれば、無理をせずとも、物事が上手くいく。逆風のときは、自分の意志で何とかなる状況ではない。

上手くいかない時、行動が裏目に出るときは仕掛ける時ではない、大人しく、受け身で待つ時。待つ時にじっと耐えていれば、やがて流れが変わっていることに気がつく。

環境と人(P131)

居心地の良い環境は穏やかな人間を作る。

人は環境で変わる。自分を変えようとすることも大事だが、自分のいる環境を整備して、居心地の良い空間を作ることも大切。

信頼できる医者を持つ(P179)

健康のため、何でも相談できる、信頼できるひいきの医者を持つ。

健康のことは何でも相談できる医者を持つことで、病気も早めに退散、解決できる。

感想など

心のこと体のこと、健康に生きていくにはどうすればいいか、「江戸時代も現代もそう変わらないのだな」と納得できる本。

貝原益軒の『養生訓』からの引用+斉藤教授の解説という構成なので、文章も平易で分かりやすく、サクサク読むことができました。

仕事のストレスや食事バランスの大切さはいつの時代も変わらず普遍的なもの。

食事に女色、運動、結局人は人である以上、時代や文化が変わろうと、同じような問題に悩み、生きていくものかもしれません。

面白い、しかし実践的な本でした。

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