『大人のための読書の全技術』の読書感想 – 一皮剥けたい社会人のための入門書

大人のための読書の全技術

大人だからこそ学びたい本を読む技術。

斉藤孝著『大人のための読書の全技術』(KADOKAWA/中経出版)の読書感想です。

この本について

明治大学の斉藤孝教授による社会人のための読書論。

なぜ本を読むことが重要なのか、速読や精読などの読書法をはじめ、本選びの方法や読んだことをアウトプットする方法など、読書のイロハが満載。

読んでおきたい50の本リストも掲載、「本を読んで自分を磨こう!」という読書に興味をもつ社会人のための入門書となっています。

以下、本書の読書メモです。

読書の意味(P22)

今の時代に必要なのは、自分の人生をデザイン化し、自分をブランド化する技術。

どんな人間になりたいのか、どんな人生を送りたいのか、それを明確に意識し、自分を磨く。そのための手段として、読書はピッタリ。

本を読むことで、先人から自分の人生をデザインする方法を学ぶことができる。また、本を読むことで、「オレも頑張るぞ!」というモチベーション維持もできる。

本は生きていくヒント、人生をデザインするための豊富な情報、先人の生き様が詰まっている。先人から学び、自分の人生を生きる意欲をいただく。

本を読むと考える力が育つ(P26)

読書は思考力を鍛える。本を読む人読まない人は、集中力、思考、能力で明確な差が出る。

活字量の処理量=その人の思考力。本を読む人は、脳の処理能力も高く語彙、会話の話題も豊富。

自己刷新としての読書(P38)

去年よりも今年、今年よりも来年。

競争社会の今、何一つ新しい力、スキルを磨こうとしない人間は淘汰される。

だからこそ、「自分をよりよくしたい!」という自己刷新意欲を持つことが大切。読書をすることはそのための最も手軽で効果的な手段。

読書をして、様々な人の考え、知識を学び、自分の頭で考えるための土台となる力を築く。そして、自分の人生をデザインしていく。

ハウツー本は将来なくなる?(P61)

情報を得るだけの読書はやがて廃れていく。情報を得るだけなら、ネットで事足りる。

情報化社会の今、本当に価値を持つ読書は、思考力や価値観を育むための読書。

自分の頭で考え、考え、工夫する人が社会で成功する。思考力、価値観を育む本を読む。

古典を読む意味(P66)

古典が生き残ってきた理由は、そこに真理やいつの時代にも通じる普遍性があるから。

真理は時代を超え、全世界で通用する。

何世代にも渡って生き残ってきた古典を読むことは、人類の普遍的な真理を学ぶこと。できる限り古典は読む。

言葉が持つ力(P80)

人間の周りには常に言葉がある。

言葉によって私たちは考え、思考する。言葉が心を刺激し、人を動かす。

読書には素晴らしい言葉が満ちている。その言葉を参考に、学び、成長し、人生をデザインする。

読書は続けるほど力が伸びる(P87)

本は読めば読むほど楽に、速く読めるようになっていく。

本は知識を読むことであり、読書をすることは知識を重ねていくこと。読んだ本が知識となり、それが一定量を超えると質的な変化が起こる

本は鵜呑みにしない(P171)

読書の注意点。

どんなに感銘を受けた本でも、その本の内容を鵜呑みにせず、自分の中で咀嚼して、必要なエッセンスを吸収する。

本はあくまで思考を広げる補助ツール。中心には自分があって、読書に自分の全てを委ねてはいけない。

本に書かれていることと向かいあって、それを自分なりに理解し、中へ取り込む。これこそが読書。

感想など

なぜ本を読むのか、どうやって読むのか、何を読んだらいいか、必要な読書についての知識が分かりやすく学べる本。

多分、読書をする意味というかメリットは、実際に読書をしないと分からないところがあると思います。

私は大学を出ていますが、恥ずかしながら勉強が嫌いで、大学生の頃はアルバイトばかり、本は全くと言っていいほど読みませんでした。

でも、社会人になって人生の逆境を経験。どん底にいたとき、ある本を読んで人生が変わりました。本を読むことの素晴らしさ、意味を実感できるようになりました。

この体験から、できる限り、読める限り、本は読みたいと思っています。

一冊の本を読むことで、その先の人生の展開が変わってしまう。大げさかもしれませんが、読書にはそんな力があります。

その本と出会うと出会わないかは人生の分かれ道になるかもしれない。

そんな気持ちで本を読んでいますが、「本を読まないのは人生の損」という主張は100%納得。時間とお金、できる範囲で読書を続けたいと思います。

本はこちら