成功者は人生の雌伏のときをいかに過ごしたか。『一流たちの修業時代』の読書感想

一流たちの修業時代 (光文社新書)

あの成功者も長く厳しい下積み時代あり!

野地秩嘉著『一流たちの修業時代』(光文社新書)の読書感想です。

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この本について

ユニクロの柳井会長や伊那食品工業の塚越会長など、日本の有名な成功者の下積み時代をまとめた本。

人生逆境なくして成功なし。

この本を読むことで、今社会の一線で活躍している成功者も、その人生で、厳しい下積み時代を経験、苦境を乗り越えてきたことが分かります。

以下、本書の読書メモです。

成功に危機感を持つ(P26)

失敗は貴重で、成功こそ警戒すべき。

今上手くいっていることは必ずダメになる。だからこそ、常に新しい試みをやめてはいけない。

成功したからといって、そこで思い上がったらてひどいしっぺ返しが待っている。

独自のやり方を貫く(P34)

人にはそれぞれ、独自の立場がある。

人と同じやり方、考え方をしてもダメ。大切なのは、自分の現状を鑑みた上で、今できる最善の行動を起こすこと。

他の人がどうであろうが関係なく、今の自分は何が上手くいくのか、何をすべきなのか、独自路線で考え、行動していく。

永続させたいものはゆっくり育てる(P37)

長くじっくり、大切なものほどゆっくり育てる。

物事にはペースがある。会社でも何でも、急に大きく成長させようとすると、どこかでその歪が生まれる。

低成長でもいい、自分は何を大切にしたいのかを考え、それを大切にする。自分の信念を大事にして、それに沿って行動、ゆっくりじっくり、やっていけばいい。

モノより気持ちのサービスを(P50)

「○○を買えば△△をプレゼント!」というような、モノで人を釣る商売のやり方は、長い目で見るとダメ。

モノで釣っていると、お客はそれを当たり前のように思い、有り難みがなくなる。そのうち「もっと」を求められるようになってくる。

商売をやる上で大切なのは、モノ等でお客を集めるのではなく、気持ちやサービスといった、ソフトな部分。

お客の気持ちをつかめば、モノで釣らなくても、商売は上手くいく。

全ての人に支持されなくていい(P54)

商売をする上で大切なのは、全ての人に商品を買ってもらおうと思わないこと。

世の中、ほんの数%の人が認めてくれればそれでOK、自己陶酔的な大言壮語をしてはいけない。目標は小さく、「今日」できることをきちんとやっていけばいい。

人生は死ぬまで修行時代(P78)

人生、ある程度までいくと、「俺はよくやった」と慢心が芽生えてくる。

こういう時は要注意。慢心に飲まれると、成長が止まり、やがては仕事の輝きも消えていく。

人は死ぬまで修行時代。どこまでいこうと自分を叱咤激励し、よりよくなろうとする意志を持つことが大切。

結局は続けたもの勝ち(P84)

本当に実現したいことほど、実現に時間がかかる。

「こう生きたい」という意志を最後まで貫き実現する、それができた人は、最後まで続けた人。

打たれても批判されても行動を続けて、「もう諦めなよ」と言われても諦めない。自分を信じて進む、そんな人が、最後の最後に夢をつかむ。

商売の原則はお客の欲しいものを提供すること(P166)

セールスでありがちな失敗は、「売ろう」とする意識を強く持ちすぎるあまり、お客視点を忘れてしまうこと。

お客は欲しいものならお金を出して買う。お客が何を求めているか、どうして欲しいか、それを察する想像力を持ち、行動する。

感想など

「夜明け前は長く暗い、しかしだからこそ夜が明けた後は輝かしい太陽を拝むことができる。」

そんなことがしみじみ身に沁みる本。

この本では、実業界や芸術の世界など、今社会の一線で活躍している有名人に著者がインタビュー、「成功前はこんな試行錯誤をしていた」ということが語られています。

どの話も読み応えがあり、「こんな苦労があったのか、こんなふうに壁を乗り越えていったのか!」と勉強になります。

当たり前ですが、どんな成功者でも、成功前は無名人だったわけで、名前が社会で有名になる前、いろんな試練があり、それを乗り越えて、成功しています。

何もかも人生、順風満帆な人はいなくて、結局人生、何かをなさんとするとき、それ相応の試練がやってくるのかもしれません。

勇気なくして栄光なし、「Make your lives extraordinary.」(=素晴らしい人生をつかむんだ。)という気持ちにさせてくれる本でした。

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