収入が多いか少ないか。そんなことよりもっともっと大切なこと。それが今持っているお金の使い方。
いくら収入がたくさんあっても、お金の使い方がゴミならお金は完全死に金。この先の人生で豊かさを実感できることはありません。
一方。たとえ収入が少なかったとしても、今手持ちのお金を上手に使うことができたなら。
今後人生が上向いて、経済的精神的に豊かな暮らしをすることができる。
そんなお金の使い方の大切さが分かる本がこちら。向谷匡史著『おカネは「使い方」が9割』(サンエイ新書)です。
この本について
本書は僧侶でありながら実社会において様々な人脈を持つライターの著者が、いわゆる生き金について語っている本。
その筋の方の話が多々登場しますので、我々一般人にとっては「ほんまいかな」と感じてしまう話もありますが、今あるお金をムダにしないこと。
そのための具体的。かつ現実的な話が満載。
「人としてそれはどうなの?」と疑問に感じなくもないですが、やはりお金は現実論。綺麗事よりも実践的な事実が大切なのかもしれません。
お金は人の気持ちが分かる人のもとに集まる
例えばこんな話。
本書では、金持ちマダムからお金を貢がせるやり手ホストの話が登場。いかに女性から効率的にお金を貢がせるか。
その心理作戦は本当に恐ろしくもあり、「これがお金の現実なのか」と納得してしまう話が紹介されています(P112~116)。
すなわちお金の動きとは人の気持ちの動きであること。
だから、人の気持ちが理解できない人はお金に好かれないし、お金を稼いで有効に使うこともできない。
ある意味、生き方の実践知がここにはあります。
即効性が期待できる自己投資とは
本書で紹介されているのはなにも、エグい話だけではありません。
我々一般人が今すぐ参考にできる生き金の使い方も盛りだくさんです。例えば身なり、ビジネス用具に自己投資すること。
本書では実績や実力がない若いビジネスパーソンほど、自分の見た目の印象に自己投資することの大切さが説かれています。
見た目が良いか悪いか。それは相手に自分がどのように見られているか、その影響力の大きさを理解すること。
決して与太話ではなく、実際的、現実的な話だと感じます。
見た目で損しないメリット
人は見た目が9割。
人の本当の実力を評価できる人は稀で結局、見た目や印象といった、イメージで仕事が判断されてしまいます。
20代30代は、自分の実力を高める努力を怠らないのは当たり前。その上で、「できる人」「一緒に仕事がしたい人」の自分イメージを作る。
それによって、人からの引き立てや、仕事がうまくいくなどの効能が期待できるというのが本書の話です。
そのために、スーツといった服装はもちろん、カバン、時計、靴。名刺入れ。そういった人の目につくものは良いものを揃えておく。
これがお金の生きた使い方になるという話です。
お金は使い方が全て!
このように、本書はお金を自分のために有効活用するための考え方が、分かりやすく紹介されています。
その筋の人の話はおいておいて、お金の稼ぎ方よりもむしろ、お金の使い方がいかに重要であるか。
それを知っておくことで、ムダにお金を貯めて死に金にするのではなく、これからの自分の輝かしい人生を築くための土台を作ることができます。
すなわちいかに意味のあるお金の使い方をするか。そこにすべてが、かかっています。
本当の安心を手に入れるために
不安だから貯金する。将来に備えて貯金する。
それは大切かもしれませんが、お金は結局、使ってしまえばなくなってしまいます。
それなら、お金がなくてもどんどん稼げる自分。お金が次から次へと引き寄せられる自分になる。その方がもっと安心できます。
そのためにはどうすればいいか?その答えがお金の使い方。
あなたにとって生き金は何なのか、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。