『急成長企業を襲う7つの罠』の読書感想。7割の企業が創業10年を迎えられない理由とは

企業はこうしてダメになる!

水谷健彦著『急成長企業を襲う7つの罠』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の読書感想です。

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『急成長企業を襲う7つの罠』について

創業から急成長していく会社がその成長過程においてどのようなトラブルに見舞われるのか、そしてそれをどのように乗り越えればいいのかについて、解説している本。

成長には共通点あり、そして同時に対処法あり。この本を読めばそのことが実感できます。

以下、本書の読書メモです。

社員の気持ちを理解する(P25)

社員と一言で言っても、会社で働いている理由は様々。特に、急成長企業であえて働こうとしている人たちのなかには、お金以外の動機を持っていることが多い。

彼らが組織に何を求めて、どうしたら満たされるのか。それを考え、社員と向き合うこと。

この意識が芽生えたらヤバイ(P40)

急成長企業がダメになっていく予兆、それが社員の選民意識

会社が成長して伸びてくると、社員のなかには、「俺らの会社はすごい。自分たちは特別なんだ」というような選民意識を持つ社員が出てくる。

それはずばり、「この会社はこのままではヤバイですよ」というサイン。

このまま進めば、社員らの自己肥大化は進み、トラブルが起こっても自らを省みることができなくなる。そして顧客を軽視するようになる。

そうなれば先は見えてくる。社員の選民意識化には、早めに対処する。

会社の価値観を明確にする(P70)

会社の理念こそが会社が進む道標となる。

この会社はどんな価値観を持っているのか。どの方向へ進みたいのか。これらを明確にするために、会社の理念は明確にしておく。

変化に対応する(P77)

状況は常に変わっていく。同じ状況がずっと続くとは考えず、常に目の前の変化に柔軟に対応していくこと。

会社の要注意人物「ヒラメ型管理職」(P101)

管理職が無能でやる気がなく、会社に寄生しようとするタイプの人物である場合は要注意。

部下の士気は下がり、それがやがては、会社の土台骨を揺るがすようになるくらい、重要な影響力を及ぼす。

そのため、誰を管理職につけるかは、しっかり吟味をした方がいい。

そして現在、

・先手をあまり打たない(受け身で保守的、問題意識に欠ける)

・戦略遂行時に認識のズレがある

・ホウレンソウの頻度が少ない

このような特徴がある人物は特に注意する。改善が期待できるならいいが、適材適所、人材を柔軟に運用する。

有名大出身者について(P134)

有名大出身者だからといって有能な社員になるとは限らない。

・「有名大出身」という下駄を脱がして人物を判断する

・経験やスキルをじっくり見極める

・会社の価値観を共有できるかを判断する

この3つを大切にして、学歴ではなく人物を見極めること。

人は感情で動く(P158)

人は感情で動く。これは会社で働く人も同じ。合理的な選択をしているように思えて実は、日々の選択は感情によって決められている。

だからこそ大切なのは人は感情で動くことを前提にルールを決める。これが組織運営において絶対的に必要なこと。

こんな社員はクビにする!(P174)

会社が大きくなってくると、そこにはネガティブインフルエンサーと呼ばれる、問題社員が登場してくる。

社内のことすべてをネガティブにとらえて、「ここがダメあれがダメ」と文句ばかりを言う。

ネガティブインフルエンサーは自分からは何も現状を変えようとはしないが、文句ばかり言って、周りの人達の士気を下げる。

この手の人物を放置しておくと、社内の人間関係もおかしくなってしまう。

早急に対処し、「会社の価値観が合わない、共有できない」ということを伝え、改善を強く促すこと。

それでも態度が変わらないようなら、クビにするのが良い。

感想など

会社が生まれてそして成長していく。すると、その成長にともなって、いろんな問題が起こるようになっていく。

その問題に上手く対処できる会社は成長を続けることができるけれど、問題に対処できない会社はそこまで。倒産、という結末が待っています。

では、会社が起こって成長していくために何が起こって、どう対処すればいいのか。その「前例」を知ることは、ある意味予防策を学ぶこと。

この意味で、本書の内容はとても興味深いものでした。

「この会社はこうやって危機を乗り越えました!」

というインタビューもたくさんあって、結局、会社を起こして成長させていくということは、本当に大変なことなんだな、と。

リアル系ビジネス書としては、とても興味をそそられた一冊でした。起業に興味をお持ちの方は、きっと、その関心が満たされる本だと思います。

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