人生、山高ければ谷深し。『幸福の商社、不幸のデパート』の読書感想

頂点からどん底、失敗して見えた人生と成功の真実とは。

水野俊哉著『幸福の商社、不幸のデパート~僕が3億円の借金地獄で見た景色~』の読書感想です。

この本について

ビジネス関連の著作で有名な著者の人生(?)がつづられた本。

20代で独立、会社を起こして30代には年収3000万と経済的に成功したものの、会社は倒産。

借金まみれ(その額なんと3億円!)になりどん底へ。そこから見えたお金のことや人生のこと、成功について書かれたのが本書。

成功を目指すことの意味、人生で本当に大切なことは何なのか、他山の石になる内容となっています。

以下、本書の読書メモです。

金で買えるものの消費期限は早い(P43)

お金で幸せになることはできない。

お金で手にできる快楽やサービスはすぐに消えてしまう。それはシャンペンの泡のように儚いもの。

人間関係や愛情、本当に大切なものは、お金で買うことはできない、お金とは関係のないもの。

堕ちるときはどこまでも堕ちる(P143)

人生、一度転がり出したら、どこまでも堕ちていく。

成功への道は一歩一歩しか進んでいくことしかできないが、転落するときは、いとも簡単に転落していく。

経営者が孤独なのは本音を話せる人がいないから(P154)

リーダー、トップの経営者は孤独。弱気なときも、本音を見せるわけにはいかず、苦しいとき、苦しい姿を表に出せない。

少しでも悪いうわさが流れると、それが会社経営に悪影響が出てくるので、経営者は常に「成功したイメージ」を演出しなければいけない。

普段ある身近な「当たり前のこと」に価値がある(P167)

本当に大切なものは当たり前過ぎて、かえってその大切さが見えづらい。本当に大切なものは、失くして初めてその意味、大きさに気がつく。

目標を紙に書くと実現しやすい理由(P182)

「願望や目標、夢を紙に書くと実現しやすい」という話があるが、それは自己達成予言の一種で、きちんと理由がある。

人は「自分がこうする」と決めたことを行動に移しやすい。行動したことには結果が生じるため、紙に書く→行動→結果となる。

人生で訪れる分岐点(P191)

人生はある地点でこちらへ行くかあちらへ行くか、分かれ道に差し掛かる。

その分かれ道は、現状維持へ進むか、未来への道へ進むかの分岐点。かりに不安や恐怖を感じても、本当に満足できる道へ進むべし。

収入と能力は無関係、だからこそ(P202)

お金を稼げる力と人の能力は関係ない。収入は環境次第で、何のビジネスをして、どんな業界へ所属するのかで決まる。

だから「給料が自分の能力なのだ」と決めつけないで、自分が本当にしたいことをして、お客や世の中に貢献できる道を探す。

感想など

頂点から底へ転落、天国と地獄を見た著者の体験が生々しい本。

純粋に企業家として野心を持ち独立したものの、いつのまにか「金金金」の拝金主義者に、そこからどん底へ転落。

「どん底から自分の天職を見つけた」という著者の経歴は、人生万事塞翁が馬であることを教えてくれます。

さすがに経営者経験&年収3000万から3億の借金を抱えるのはヘビーですが、人生どんなときも、諦めなければ、復活のチャンスはあるかも。

人生の冬、どん底にいる人は、著者の体験から勇気や復活するヒントをもらえるかも。

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