北海道の名付け親の生涯を読み解く。『松浦武四郎北の大地に立つ』を読む

松浦武四郎北の大地に立つ

2018年は北海道命名150年。

合田一道著『松浦武四郎 北の大地に立つ』(北海道出版企画センター)の読書感想です。

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この本について

幕末、蝦夷地各地を探索調査し、そして北海道と名付けた探検家、松浦武四郎の生涯を読み解く本。

2018年は北海道命名から150年の節目ということで、イベント等が開催されており、本屋さんでも北海道特集のコーナーが設置。

それで、北海道を名付けた人がどんな人なのか。幕末の激動の時代、蝦夷地探索はどのように行われたのか。

興味を持って本書を購入、読んでみることにしました。

内容は松浦武四郎の生まれから、なぜ蝦夷地へと赴くことになったのかを歴史的な資料に基づき解説。

生涯6度に渡る蝦夷地の探索の記録が、本書を読むことで鮮明に理解できます。

この本を読むと、車も飛行機もない当時。広い広い北海道を探索し、そして後年の開拓の道筋をつけた松浦武四郎の功績の凄さを実感。

まさに、蝦夷地が北海道に変わるその過程と、歴史的な意義が分かります。

感想など

もともとは北加伊道だったのが北海道に。

そして、「加伊」という言葉にはどんな意味があったのか。

それは、この本を読んで、松浦武四郎の人となり、思想を理解すれば、「なるほど、そういうことなのか」ということが理解できます。

詳しい話はネタバレになるので書きませんが、蝦夷地の話をするにあたってはアイヌ民族の話は避けて通れない話です。

松浦武四郎が蝦夷地を探索するにあたって、アイヌの人達の手助けを借りて各地を探検。

アイヌ民族の扱いに憤慨し、先住民族への尊重の態度が「加伊」という言葉に込められているという話は、特に印象に残っています。

それと、どれだけ激動の時代であっても後世に伝わるのは人間性の話。

庄内藩士の松本十郎など(P296)、立派な人がいたことを知ることは、歴史書を読む愉しみです。

ということで、かつては蝦夷地。そして今は北海道となった北の大地がどのように探索されたのか。

探索をした松浦武四郎とはどんな男だったのか。本書を読めばもっと、北海道のことが分かります。

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