家を買って不幸にならない方法。『満足する家を買いたいならこうしなさい!』の読書感想

満足する家を買いたいならこうしなさい!

「家を買いたい!」と思ったときはこの本が参考になります。

近藤利一著『満足する家を買いたいならこうしなさい!』(自由国民社)の読書感想です。

この本について

不動産屋を経営する著者が本音で家を買うときの注意点を語っている本。この本を読むことで、家を買って後悔しないための知識が分かりやすく学べます。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P5)

家は一生付き合うもの。

そこで、3年5年先だけではなく、10年20年先を見据えて家を買うこと。目先のことだけで家を買うと、将来のどこかで後悔するハメになる。

家は損得で買わない(P9)

家は暮らすもの。人生の土台となるもの。そこに損得を持ち込まない方がいい。

家を買うときに何よりも大切にすべきなのか、その家に住んで幸せに暮らせるかどうか、ということ。

それに、家探しで住む人の幸せを第一に考える人は、結果的に満足度が高い家を見つけられる可能性が高い。

だから家探しをするときは、「その家に住んで幸せになれるかどうか?」という視点で家を探すのを最優先にする。

家を買う手順(P22)

家を買うためのステップ。

1・資金計画を立てる。

2・物件の種類を決めて、希望地域を選定する。

3・物件を探す。

4・物件案内と購入申込をする。

5・重要事項説明と売買契約を締結する。

6・住宅ローンの手続きを済ます。

7・マイホームゲット。

住宅ローンについて(P48)

家を買うときに払うのが住宅ローン。

住宅ローンは全て住宅購入のためのお金になるわけではない。

現実的には、住宅ローンは元本+利息。毎月の返済額のうち、元本部分のみ不動産への支払いとなる。

そのため、よく不動産の営業マンが言うように、「毎月の家賃と同じ額の返済で家を買える」というわけではない。

なぜ家を買うのか(P53)

住むための家なら賃貸でもいい。しかし、賃貸はいくらお金を払っても自分のものになるわけではない。

おまけに、賃貸暮らしの一番の問題は、年を取ったとき。基本的に賃貸のオーナーは高齢者の入居を嫌がるという現実がある。

そのため、若い内に賃貸暮らしをするのはいいかもしれないが、人生のどこかの段階で、自分の家を持つことはとても大切。

老後、自分の住む家があるというのは、やっぱり安心できる。

家を買うときの注意点(P71)

家をローンで買って失敗するのが、限度額ギリギリの物件を買うこと。

基本的に、不動産営業マンはお客が支払えるギリギリの物件を勧めてくるが、その誘いに乗って、支払いギリギリの物件を買ってしまうと悲劇の始まり。

状況が変わればかんたんにローンの支払いが難しくなり、生活が破綻するリスクが激増する。

家を買うにあたっては、「いくらの家が買えるか?」という考え方は危険。ローンの支払いは余裕が持てるが絶対条件。

35年先を見据える(P90)

家を買うときは35年先のことを見据えること。それを考えると、家を買うならマンションよりも一軒家の方が良い。

マイホームの場合、ローンの支払いを完了すれば、家は丸ごと自分のものになる。それに、一軒家は土地という価値がついてくる。

ところが、マンションの場合、一部の人気ビンテージマンションをのぞき、築35年のマンションに付加価値はつかない。

そして、売ろうにも売れない状況になる可能性が高い。おまけに、修繕費や管理費、隣上下の住人との関係など、いろいろデメリットが多い。

何より、マンションは資産として残らない可能性が高い。

住宅ローンの支払後を見据えた場合、マンションよりも一軒家の方が資産は残る。この意味で、家を買うなら一軒家がおすすめ。

家を買う時の段取り(P125)

家を買って後悔しないために大切なのは段取り。

「家を買いたい」と思ったときにまずすべきなのは不動産屋へ行くこと。決して注文住宅メーカーに行ってはいけない。

というのは、注文住宅メーカーの営業マンは土地のエキスパートではないから。

大切なのは、まずどこに住むか。そしてどんな暮らしをするか。だからこそまずは不動産屋へ行き、住みたい地域の状況を検討した上で、家を探すor建てる。

この段取りを間違えると、のちのち、いろいろ「こんなはずでは・・・」という後悔が生じる可能性がある。

家を買う時は建物選びではなく土地選びから。この手順が大切。

一軒家の注意点(P153)

一軒家を買うときに注意したいのは近隣住人との関係。とくに、家と家との境界線の問題は、最初からハッキリ話をつけておいた方がよい。

また、周辺環境にも留意する。

騒音や臭いを出す工場や施設、8○3の事務所、地域特有の問題など、治安に不安感じる場所がないか、学校は荒れていないかなど、周辺環境はとても大切。

家を買ったらその環境からはかんたんに逃げられなくなる上に、日常的に環境から被害を受けることになる。

だからこそ家を買うならまず土地から。土地柄や周辺環境をしっかり検討した上で、終生の住処を買う。

不動産営業マンとの付き合い方(P193)

不動産取引も結局は人と人とのこと。

「このお客は嫌な人だ」と思われたら、一応仕事はしてくれるかもしれないが、あまり良い仕事は期待できない。

そのため、不動産営業マンに対しては「感じがいい人」になり、「このお客さんのために頑張りたい!」と思ってもらえる付き合い方をするのがベスト。

別に下手に出るとか、物を送る必要はない。人として誠実に接することが大切。

不動産業界について(P222)

現実的に、不動産業界には悪い人間がたくさんいる。かんたんに信用すると、痛い目にあう。

特に、無免許の情報屋と不動産ブローカーには要注意。

なかには素人を専門に狙う悪質な業者がいる。そのため、「土地を安く売ります!」などの話を持ってくる人間は、基本的に詐欺師だと考えた方がいい。

不動産屋と取引する場合は、必ず正規の不動産業者と取引をすること。

正規の不動産業者かどうかは、国土交通省大臣免許と、都道府県知事免許を持っているかどうか、そして各都道府県の宅地建物取引業担当課で確認すれば分かる。

家を買う上で一番大切なこと(P272)

家を買う。それなら絶対に幸せになること。

便利さ、お金、それ以上に大切なのが幸せ。その家に住んで自分と家族が幸せに暮らせること。それこそが家を買う上で一番大切なこと。

感想など

「家を買うときはこうすればいいのか」ということが分かる本。

この本はマンションよりも一軒家派の本なので、「マンションを買いたい!」という方には参考にならない部分もありますが、基本的に家を買うときの心構え、注意点など、勉強になる話が満載です。

やはり、家を買うには大きなお金が動きます。

憧れのマイホームを買って幸せになる人もいれば、ローンによって生活が破綻し、一家離散の悲劇に遭う人もいます(本書で実例が登場します)。

そして何より大切なのが、何のために家を買うか、ということ。

本書ではそれは「幸せになるため」と断言されていますが、そこは本当にその通り。その家に住んで幸せに暮らせること。結局はそこが一番大事なのは疑う余地がありません。

ではどうすれば家を買って幸せに暮らせるのか?

そこで知っておきたいのが本書の話。家を買う時はどんなことに注意すればいいのか。手順はどうすればいいか。

こういった知識が、幸せに暮らせる家を買うための道標になっていきます。

ということで、「そろそろ家を買いたい。マイホームを持ちたい!」と思ったら読んで損がない本です。

何か「ピン!」と来るものがある方は、一読をおすすめします。

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