人生は何度失敗してもいい。そこから必ず、学べる何かが見つかるから。
菊原智明著『失敗はお金に変えられる』(経済界新書)の読書感想です。
この本について
自らの失敗をコンテンツ化して生計を立てているという著者による失敗学。
この本を読めば、いかに失敗体験が人生にとって価値があることかを、分かりやすく理解することができます。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P7)
失敗を教訓化する(コンテンツ化)することでお金に化ける。
「私はこんな失敗をしました、そして私と同じ失敗をしないためにはこうすることが大切です」というように、失敗を教訓化することで、誰かの役に立てる。
そしてそれがお金に変わる。
成功者の特徴(P20)
成功者ほど実は人よりも数多くの失敗を経験している。最初から何もかもうまくいっている人などいない。
人生にムダはなく、どんな失敗も結局は、今の道へつながっている。
ムダな努力をしないために(P36)
効果の出ないことをどれだけ頑張ってもダメ。努力するなら、何がうまくいくのかを見極め、その上で努力をする。
失敗には価値がある(P58)
失敗は成功するための貴重なデータ。それを理解すれば、どんな過去の経験も、未来のための素晴らしい経験に変わる。
絶対に逃げられないもの(P63)
目の前のことから逃げることができても、自分自身からは逃げることはできない。結局自分とは、最後の最後まで向き合うほかない。
自分を困らせる人=人生の師匠(P80)
自分を困らせる人ほど、自分を磨いてくれる人はいない。
めんどうな人の相手をすることによって、自分自身がグングン成長でき、自分の人生で必要なことを学ぶことができる。
上手くいかないときのヒント(P107)
頑張ってもうまくいかない。そういうときは、今までやっていたこととは真逆のことをやってみる。要は、いろんな方法を試してみることが大事。
感想など
失敗は決してムダではない、そのことが分かる本。
人生まぁ、思い通りにはいきません。努力しても何度も失敗し、痛い目に遭い、そして「こんなはずではなかった」と後悔をし、それでも前へ進んでいきます。
しかし、人生で味わったいくつもの失敗が、実は未来のどこかで意味を成してきて、決して今までの努力はムダではなかったことを実感できます。
だから「失敗しても問題ない」というのは言い過ぎかもしれませんが、失敗は決して恐れるものではないのだと思います。
失敗を恐れず、果敢に人生に挑戦する。そしてそこから必要なことを学んでいく。人生はその繰り返しなのかもしれませんね。