今の自分に打ち克ちたい男たちに捧げる言葉。
見城徹著『たった一人の熱狂仕事と人生に効く51の言葉』(双葉社)の読書感想です。
この本について
幻冬舎の見城徹社長が仕事や人生について熱く語っている51の名言を収録している本。
現状を維持しようとする惰性な自分を打ち破り、より新しい、より素晴らしい自分を目指す全ての人におすすめの名言が満載です。
以下、本書の読書メモです。
天職と出会う方法(P13)
天職と出会うためには何かにとことん打ち込むこと。そして、自分の内なる声に耳をすませば、自分にとっての天職に導かれる。
給料が良いだとか、安定しているだとか、そんなことはどうでもいい。
大切なのは、その仕事に一生を賭けることが出来るか。日本一を目指して頑張れるか。とことん夢中になれるか。
そんな仕事が見つかったら、それが自分の天職。
努力するなら結果を出す(P29)
結果が出ない努力は努力ではない。
毎日辛くて死にそうだったとしても、頑張り抜いて結果が出れば、それは意味がある努力だったということ。
努力するなら、そういう努力をする。結果を出すために、必死になって頑張ること。
痛みを感じて前へ進む(P33)
痛みがないところに成長はない。痛みがあるからこそ、人は成長し、今よりもずっと素晴らしい自分になることができる。
だから本当に成長したければ、傷つくことを恐れてはいけない。傷つき、ボロボロになるまで頑張り続けること。
そうすればどデカく成長した自分になることができる。
驕れる者は久しからず(P69)
人生驕り高ぶってしまったらおしまい。自分の成長は終わるし、周りから人が離れていくし、仕事もうまくいかなくなる。
いいことは何一つない。だから上手くいっているときこそ、自分はダメだ。まだまだこれからだ。その気持を忘れてはいけない。
人として大切なGNO(P95)
人間最後は人間性。人として、G=義理、N=人情、O=恩返し、この3つだけは、絶対に忘れてはいけない。
スランプの乗り越え方(P105)
スランプのときこそ今まで以上に努力するとき。
停滞なんて気にならないほど、今よりずっともっと努力する。圧倒的努力によってスランプを粉砕する。
これがスランプの乗り越え方。
現状維持は罠だ(P113)
儲かりそうなこと、みんなが始めていることは、誰だってやりたがる。しかし、そんな小さな動機で始めても、大抵はうまくいかない。
大切なのは自分が心血注いでその仕事に注力できるか、自分の美学が実践できるかどうか。
儲かるか儲からないか。そんな動機で始めた仕事はつまらないし、うまくいかない。何より上手くいかない。
とはいえ、何もしないよりも何かを始めた方がいい。一番最悪なのは現状維持。今の状態に満足して、何も始めないこと。
だから常に次の一手を見つけ、現状を変えていこうとする。そんな新進の気概は常に持ち続けること。
現実と向き合う(P125)
近頃は起業ブームが流行り、会社を辞めて独立したい人が増えているが、安易な起業は自滅の原因。
起業した人のほとんどは、成功する前に討死にし、無念の結末を迎えている。
世の中では、上手くいったほんの少数の例外に光を当てて、それをはやしたてるが、一握りの成功者の陰には、多くの失敗者が存在する。
そのことを絶対に忘れてはいけない。
人間のクズとは(P159)
小さなことができなくて、大きなことはできない。小さい約束すら守れない人に、大きい約束を守れるはずがない。
この意味で、本当に信頼できる人とは、どんな小さな約束もきちんと守る人のことを差す。
逆に、口ではいいことを言っておいて、約束は一切守らない。いつも口だけで人を平気でだます人は、人間のクズと言っていい。
この手の人種を信頼してはいけない。
幸せの定義(P167)
幸せ=自分が満足できること。自分が「これでいいんだ!」と納得できさえすれば、それこそがまさに幸せであるということ。
感想など
上昇志向をメラメラと刺激してくれる熱い本。
大切なのは、「今のままの自分ではダメだ、もっとよりよい自分を目指せる!」という、良い意味での自己否定。
自分はここまでと思ったら本当にそこまでだし、もし今よりも少しでも、良い自分を目指せるならそれは目指す価値があること。
今までよりもほんの少し努力して、現状を変えていく。そんな上昇志向に満ち溢れた言葉を存分に味わうことができます。
毎日が退屈で平凡すぎるとき。このままの自分ではダメだけど、なんとなく動く気がしない。
そういうときはこの本の言葉が特効薬に。
本書の言葉できっと、今より「もっと」を健全に目指すための、元気をもらえるはずです。