『物を売るバカ』の読書感想 – 物が売れにくい時代のこんな売り方

物を売るバカ 売れない時代の新しい商品の売り方 (角川oneテーマ21)

ビジネスは価格ではなく価値で勝負。

川上徹也著『物を売るバカ』の読書感想(角川書店)です。

この本について

モノ余りの時代、商品の新しい売り方について提案する本。

「今の時代は、物を売ろうとしたり、値下げ作戦で商品を売ろうとしてもダメで、商品に付加価値を加え、お客に満足度と価値を感じてもらう売り方が大切だ。」

というのが本書の内容。

そのための具体的な方法や、物を売るための考え方が勉強できる内容となっています。

以下、本書の読書メモです。

お店の種類(P4)

お店には2種類ある。1つは、「商品だけ」を売るお店。もう1つは「商品以外」を売るお店。

人は買い物をするとき、「商品そのもの」を買いたいときと、「商品以外の何か」を買いたくて買い物をするときがある。人は必ずしも、物を買うだけのためにお金を払うのではない

安値で勝負することのデメリット(P10)

人と同じような商品を扱う場合、差別化のため、販売価格を下げて販売すれば、安値に釣られてお客が集まることもある。

しかし、安値で釣られてくるお客は、あなたよりももっと安値で売るところが見つかれば、すぐにそちらへ行くということを忘れてはいけない。

人類の三大発明(P21)

人類の三大発明=言葉、物語、文字。特に、物語は人の心、感情を動かし、記憶に残しやすくなる。

安易に値下げはするな(P41)

価格が安いサービスは、価値の低いサービスとお客に認識されやすくなり、お客の満足度が低下する。小さいお店、個人企業は、価格ではなく、価値で勝負する。

独自化のポイント(P131)

商品の価値を高めるためには、商品そのものを独自化する視点が必要。

独自化の方法としては、

1・ファーストワン

2・ナンバーワン

3・オンリーワン

これら3つのワンを意識すると、独自化しやすい。

感想など

煽り系のタイトルですが、内容は普通のマーケティング本です。

「今の時代、モノ余りで、良い物を作って販売しても簡単にはいきません。だから新しい売り方を考えましょう!」というのが本書のメインテーマ。

品質だけでは、お客にリピードしてもらえず、売上も伸びない。ただ単に、物やサービスを提供するだけでは、お客に満足してもらうことはできない

ではどうすればいいか?

キーワードは商品に付加価値を与え、物語を加え、ユーザーの感情を刺激し、商品に価値や体験を加えること。商品に様々な付加価値を加え、物を売るのではなく、物+付加価値で勝負するというのが本書の提案。

商品に独自性を加えること、物語を作りお客に商品に共感してもらうことなど、付加価値を加える方法が、様々な事例をもとに紹介されています。

この本を読めば、人は物を買うためだけにお金を払うのではなく、商品の裏側、加えられた価値に共感してお金を払うということが分かります。

商品イメージの力は本当に大きいもの。「商品を売る」という発想を変えることの大切さが分かる一冊でした。

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