『「ねばり」と「もろさ」の心理学』の読書感想 – ここ一番で心が折れない人になるために

「ねばり」と「もろさ」の心理学 逆境に強い人、弱い人 PHP文庫

粘り強さが人生を救う!

加藤諦三著『「ねばり」と「もろさ」の心理学 逆境に強い人、弱い人』(PHP文庫)の読書感想です。

この本について

すぐに心が折れてしまう人、諦めてしまう人の特徴を心理学的な視点で解説、心折れない粘り強い人になるためのアドバイスが満載の本。

心折れないタフで頑丈、しなやかなメンタルをこの本で。

以下、本書の読書メモです。

すぐに諦める人(P21)

何かあると、すぐに「仕方がない」と諦めてしまう人は依頼心が強い人。自分ではどうしようもない、だから誰かが助けてくれる、そんな依頼心が強い人。

心が健康な人は、問題が起こったとき、思うように物事が進まないときは、その時々ベストを尽くし、できることをやっていく。

結局どんなときも、今自分ができることをやっていければOK

無気力がチャンスを逃す(P32)

無気力な人はその状況を変えるチャンスが見えない。

人は絶望した状態で絶望するのではなく、絶望している心理に絶望を感じ、無気力に支配されてしまう。

悲観的になってしまったとき(P42)

落ち込んだり、絶望してしまったときにすべきことは、「今の時点で自分ができることを見つける」こと。

落ち込んでしまったときは、それすらしようとする気力が失われてしまうものだが、そのままだとズルズル落ちてしまう。

できることを見つけ、それに取り組む。今できる限りのことをする。

運で成功した人は自信が持てない(P48)

幸運によって手にしたものは自信をもたらさない。

宝くじで3億円手に入れた人や土地転がしでお金持ちになった人より、自分の努力で英語を話せるようになった人の方が、自分に対して自信を持て、幸福感を感じられる。

努力を伴わない表面的な成功は、人に自信を与えず、幸せにしない

失敗について(P49)

何かに挑戦して失敗したとき、その失敗を無意味で無価値なもののように感じてしまう。

しかし実は、その失敗に価値があって、人は失敗によって磨かれ鍛えれ、自信をつけ、やがては成功をつかむ。

人生、すぐに成功したからといってそれが即幸せにつながるとは限らない。失敗を経験することによって得られる幸せもある。

失敗=不幸など、短絡的に考えず、失敗の肯定的な側面を知ることが大切。

生まれながら運のいい人(P51)

世の中には、生まれながら運が良いように思える人がいる。

大金持ちの家に生まれ、良い環境を与えられ、金銭的にも恵まれ、絵に描いたような幸せを手にしているかのように見える人がいる。

しかし、それは外側から見ただけの見方であって、実際は、「最初から持っている」ことによる不幸もある。

最初から何もかも持っている人は、自分でそれらを手にする機会を失っている。それによって彼らは、「自分で手に入れた!」という自信を持つ経験が失われてしまっている。

恵まれた人が幸せとは限らない。案外、自分に自信が持てず、不幸を感じているかもしれない。

自分で手に入れた自信が本物(P55)

自信は与えられた途端、本来の価値を失う。

本当に価値があるのは、与えられた自信ではなく、自らの力で勝ち取った自信。それはどんなときにも揺るがない、本物の自信。

自分で行動、失敗しながらも手にしたもの。それこそが、本当に価値がある自信。それは誰からも奪われることなく、いつまでも自分の心を支えてくれる。

文句ばかり言う人(P60)

現状に文句を言い、グジグジしている人がいる。

彼らは現状に文句を言うが、その状態を変えようとはしない。だから、いつまで経っても、彼らの人生は不満だらけで、何も変わることはない。

子どもの過干渉と放任(P103)

世の中には、子どもを窒息させる過干渉の親がいる。あれやこれ、何事にも口をはさみ、子どもの自主性を奪う。

これは問題だが、同時に全く子どもに興味を示さない放任もヤバイ。子どもの訴えに気がつかず、内心はどうでもいいと思っている。

過干渉と放任、どちらも表面上の行動は違うが、子どもの自主性を軽んじ、傷つけているという本質は同じ。子どもに大きな悪影響を与えている。

劣等感について(P110)

「俺はダメだ・・・」という劣等感が、人生の視野を狭くする。

完璧な超人などこの世に存在しない。人は弱点があるからこそ救われる。弱点があるからこそ、人から好かれる。

「俺はダメだ・・・」という劣等感には意味があり価値がある。それは大切なこと。劣等感で自分を過小評価し過ぎない。

努力の意味を知る人は強い(P170)

何か努力して、それによって人生を変えた人は強い。

「行動すると結果が出る」ことを知る人は、状況がどうであれ、自分ができることをしていく。だから人生に絶望することがない。

感想など

無気力や絶望、すぐに諦めてしまう心理を解説、その上でどうしたらいいのかが分かりやすく理解できる本。

人生、諦めないで頑張ることで開ける未来があります。本当に大切なことほど、その覚悟を試すための試練がやってきます。

「諦めたほうがいいじゃないの?」とこちらを惑わす危機や試練がやってきますが、そこで屈するか諦めないが人生の分かれ目に。

自分の人生を生きるために、折れない心、諦めない粘り強い心は必要不可欠のもの。大切なことは、安易に諦めず、投げ出さず、最後までやり通したいものです。

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